takeshi_kanaya

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花束みたいな恋をした

相手を好きになった理由 物語前半、二人の会話は共通言語としてお互いが保有する固有名詞で大部分が占められる。あなたと私は"同じであること"を確認し合う役割を果たす。麦にとっては、それが恋の理由だったし自身の"承認"に繋がった。絹にとっては興味の入口にすぎず、恋の理由はお店の人に感じいいとことか、歩幅合わせてくれるとか、「電車に乗っていたら」を「電車に揺られていたら」と表現するとことかに代表される、麦が保有する性質そのものではなかったのかと思っている。 距離を縮めたコミュニケ

    • 太田夢莉 ソロコンサート ~Daydream~

      2019年11月17日、大好きな、僕にとって初めての推しメンである太田夢莉さんの、夢であったソロコンサートが東京国際フォーラムホールCにて開催された。当初、夜公演のみの開催であったが、応募が殺到したのか、急遽昼公演が追加された。当の僕は縁にも恵まれ、昼夜ともに参加することができた。「一曲目に『長い光』を投入されたら、全てが崩壊してしまい、ハチャメチャになってしまって、それ以後の曲には集中できないだろう」とどうでもよいことを呟いていたのだが、結局、『長い光』は一曲目どころかセト

      • きみの鳥はうたえる。函館へ。

        唐突ではあるが、監督を三宅唱が務め、俳優を柄本佑・染谷将太・石橋静河で固めた、『きみの鳥はうたえる』という映画が好きだ。確か、眠れぬ夜を過ごした翌朝、新宿武蔵野館にてその映画を見た。前述のように、本来的には映画を見るのに適していないコンディションで臨んだのだが、珍しいことにそのことが随分と似合う映画であった。偶然ではあるのだが。 この映画の登場人物たちは、バイトを平気でサボってフラッと映画を観に行ったりもしていて。それこそ「生活の中で映画を観ること」を大事にしている。生きてい

        • 夏の催眠術。推しメン(太田夢莉さん)の卒業発表に寄せて。

          以下、アラサー限界オタクの異臭が匂うので注意してほしい。 2019/09/04、人生で初めての推しメンである太田夢莉さんがNMB48から卒業すること、" アイドル " を辞めることを発表した。NMB48、夏のツアーの初日。チケットを応募し無事に当選した一方、料金振り込みを忘れその権利を失ってしまった僕は会場ではなく、仕事からの帰り道、当日の様子を知るために繰り返しスクロールし確認していたTwitterからそのことを知った。いつもそうだ。大体のことはTwitterで知る。

        花束みたいな恋をした