Acrobat / Acrobat (‘73)
このアクロバットなるバンドについては詳細がほとんどなく、中心人物であったであろうボブ・レーナートが、メジャーデビュー以前のアンボイ・デュークスに参加していたことが最も大きな事柄であろう。ご存知のように、アンボイ・デュークスはテッド・ニュージェントを中心にしてシカゴで結成され、のちにデトロイトで活動したバンドである。

本作をピックアップした理由は、アウトロウズのオリジナルメンバーの一人であるビリー・ジョーンズが、アウトロウズに参加する前に、このアクロバットに参加していたからである。ソングライティングについては、先述のボブ・レーナートがメインのようであり、ビリー・ジョーンズはギタリスト、バッキングボーカルとして参加。なお、本作が彼らの唯一作品となっている。

サウンドはアコースティクを中心としてソフトロックといったところで、「名前のない馬」でお馴染みのアメリカに近い感じである。ドラム以外にパーカッションが入っている曲もあり、リズムの複雑さも面白いバンドである。

マイナーなアルバムなので、サブスクには該当がない。YouTubeでも一曲だけアップされていた。

私の所有しているアルバムはプロモ盤のため、ジャケットにシールが貼付されている。アウトロウズは最も好きなバンドの一つなので、ネットでいろいろ調べて本作を見つけた。マイナーな一枚である。