見出し画像

マーシー/スティーブ・ジョーンズ (‘87)

Mercy / Steve Jones (‘87)
UKパンクロックの先駆けと言われているセックス・ピストルズであるが、ジョニー・ロットン(ボーカル)やシド・ヴィシャス(ベース)以外に注目が集まることは皆無に近いであろう。例えば、初代のベーシストである、グレン・マトロックやドラムのポール・クック、そしてこのスティーブ・ジョーンズ(ギター)も同様である。

スティーブ・ジョーンズはロンドンで生まれ、典型的な不良少年であったが、マルコム・マクラーレンの店に出入りするうちに、セックス・ピストルズの前身である、スワンカーズに参加、のちにセックス・ピストルズとなる。彼自身のフェイバリットは、ロッド・スチュワートやフェイセズであったが、彼の趣向とバンドの意向とは乖離していった。

その後、セックス・ピストルズは解散し、紆余曲折を経てソロアルバムをリリースするに至った。パンクロックとは程遠いサウンドは、程よくアダルトな雰囲気であり、メロウな「レイニング・イン・マイ・ハート」など、ハード一辺倒ではないアルバムである。

ゴールド・マウンテン 国内盤
裏ジャケット
インサート
レーベル

YouTubeのオフィシャル音源をどうぞ。

Spotifyのプレビューはこちら。

元パンクロックという先入観を持たずに聴くと、十分ワイルドなロックである。ジャケットの写真とサウンドが非常にマッチしており、好感のもてる一枚である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?