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いわきFC:We are back!

 J2リーグ第4節、対ベガルタ仙台。いやーっ、感動しました!!
 今回は、ユアテックスタジアムを初めて訪れた。仲間の一人にツアーコンダクターの才能に長けた者あり、常磐道経由、長町IC、長町南駅(地下鉄)、泉中央駅(ユアテックスタジアム)という経路を企画、我ら5人組はサポーターエリアのすぐ横で、復興祈念試合を観戦した。
 初めてのユアスタには、多くの点で感心させられた。このように念入りに計画されたスタジアムをいわきで実現するのは、至難ではないかと思った。優れた点をいくつかあげると、(1)スタジアム脇に地下鉄の駅があり、アクセスが良い(2)観客席は、屋根付きで雨対策ができているだけでなく、応援の声や歓声が響いて、迫力満点なエキサイティング空間が実現されている(3)指定席制なので、時間を気にする必要がなかった。クラブのビジョンの一つである「いわき市を東北一にする」という野望は、何か別の視点(基準)をから考え直す必要があるのではないか、と思った。ともかく先ずは、ユアスタ(収容人数約2万人)並みのスタジアムをいわきで実現してからの話であると思う。
 さて、試合結果は、1-0(前半1-0)で、今期初勝利。ポゼッションは、仙台60%、いわき40%だったが、チャンスメイクは、いわきが多かった(シュート数は、いわき13,仙台9)。前半20分、江川選手のヘディングシュートが決まり、今期初めての先制。終了間際には、仙台の猛攻にひやひやさせられたが、最後は、速水、杉山選手を投入して、逃げ切った。速水選手は、今期初出場(4分)だったが、仙台の攻撃をヘディングなどで跳ね返し、逃げ切りに貢献した。貢献という面から言うと、ベンチワークも含めた全員がよく戦った。まさに気持ちが入っていた。戦術的には、ワンサイド密集が徹底され、奪ったら直ぐに前につける戦法が機能した。仙台は、逆サイドへのロングボールで打開しようとしたが、高い守備意識で、それほど自由にさせなかった。
 結局、昨年の戦い方を完全に取り戻した。懸案の右サイドハーフ問題は、70分までプレーした加瀬選手の(予想を超える)奮闘で、一定の解決策が見えた気がする。加瀬選手は、実に自由にプレーしていた。左サイドに圧縮した展開では、スプリント力を生かして左タッチライン付近まで行って守備をしたり、左サイドバックの嵯峨選手とポジションチェンジしたり、縦横無尽に動き回っていた。まるで、岩渕選手が小柄になって戻って来たかのように。結論:「We are back!」なのである。戦い方に迷いがなくなれば、強いいわきが再現できるのである。次節は、柿谷選手がいる徳島とホームで戦うことになるが、どんなに優れた技術がある選手でも、いわきのプレスの下では、何度も素晴らしいプレーはできないだろう。とても愉しみである。

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