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過去の自分に見つめられる

奈良で10代撮影が入っていたのですが、緊急事態宣言のため延期にしていただきました。楽しみにしていたので非常に残念です。自分の10代が色褪せた物だったので、現代の若者への憧れや羨ましさに突き動かされて撮影を続けています。未来ある10代を作品というかたちで記録しています。

宣言解除後の撮影でも構いませんので、10代でモデルになってくれる方がいましたらご連絡ください。先ほど友人から奈良と大阪で高校生二人を確保できたと連絡をいただきました。嬉しい限りです。

【秋の個展情報】
展覧会名:未定
会場:NADAR (ナダール)
会期:11/24(水)〜12/5(日)
open 12:00 - close 19:00
※最終日は16:00まで
※月、火曜休廊

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スッとこちらを見つめる眼球をファンインダーの中から見つめ返すと、捕まったような、金縛りにあったような、全てを見透かされているような感覚に陥ります。真っ直ぐにこちらを見つめる視線に胸がドクっと脈を打ちます。彼ら/彼女らの目は10代の頃の僕であり、あなたです。

10代の頃の自分から、今のお前はどんな人生を歩んでいるんだ、当時抱いた理想の大人になっているのか、そんなことを問われているような気分になります。よくは覚えていないけれど、いわゆる青春時代を謳歌していなかった僕にも、輝かしい将来の理想像のようなものはあったと思います。しょうもないサラリーマンになっていることを想像して絶望していた可能性もありますが。

話は変わりますが、確か中学生くらいの頃のある時期、死ぬのが怖くて怖くて仕方がないことがありました。自分は本当に死ぬのか、いつ死ぬのか、どう死ぬのか、死ぬとどうなるのか、毎晩布団に包まりながら恐怖を感じていたことがありました。

うろ覚えの記憶なので、時期は高校や大学時代かもしれないし、そこまで恐怖を感じてもいなかったかもしれません。詳細は不明ですが、そういうことがあったということは確かです。後に、思春期の子供にはよくあることだとテレビか何かで知って、安心したことを覚えています。

10代の自分がどんな未来を描いていたのか、どんなことを考えていたのか、会えるものなら聞いてみたいものです。当時の僕から真っ直ぐに見つめられることがあれば、40代の僕からはお前の未来はまあまあ悪いものじゃないぞと伝えたいです。

この文章を読んでくれているみなさんは10代の頃の自分にどんなことを問われそうでしょうか。どんな人生を歩んでいると伝えたいですか。また聞かせてください。

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