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2023/6/11雨。全国社会人サッカー選手権大会関東予選F組 準決勝「南葛SC vs イトゥアーノFC横浜」

はじめに

いよいよ、全国社会人サッカー選手権大会(以降、全社)の関東予選が始まりました。

関東予選を勝ち抜くと、全社の本戦に出場することが出来ます。

なお、本戦は10月に行われ、そこも勝ち抜いていくと、全国地域サッカーチャンピオンズリーグに出場出来て、そこも勝ち抜くと、JFLに昇格出来るのです(詳細は割愛します)。

ですので、JFL昇格を目指すためにも、まずは関東予選を勝ち抜き、本戦に出場する権利を獲得したいところです。


関東から本戦に出場出来るのは全部で7チームとなります。

その7チームを決めるために、A組からG組の7つのブロックに分かれてトーナメントを行い、勝ち残ったチームが本戦出場となります。

6月4日の1回戦終了時点のトーナメント表を貼っておきます。

残っているのは28チーム


南葛SCはF組に所属しています。

対戦相手は、1回戦で慶応BRBを破ったイトゥアーノFC横浜となりました。

神奈川県リーグの1部に所属しているチームなので、カテゴリだけで言えば、2つ格下のリーグに所属しています。

ただ、サッカー(に限った話ではありませんが)はジャイアントキリングという言葉もある通り、カテゴリの高いチームが必ずしも勝つわけではないので、まったく油断は出来ません。

当日の試合情報が公式サイトにアップされているので、リンクを貼っておきます。

なお、試合会場は朝鮮大学校となり、関係以外は入場出来ません。

残念ですが、ライブ配信を観て応援することにします。


当日を迎えて

この日は朝から雨が降っており、なかなか止む気配がありませんでした。

とは言え、午前中の早い時間帯を過ぎると、ほとんど小雨が降っているだけの状態だったようにも思えます。

時間帯によっては、雨が降ってないこともあった気がしますね。

ただ、これは葛飾区の話であり、試合会場である朝鮮大学校がどのような状態かは分かりません。

いずれにせよ、ピッチのコンディションは酷い状態だったんじゃないかと想像出来ますね。


スタメン発表(13:30)

キックオフの30分前にはスタメンの発表がありました。

デイビッソン選手、下平選手、玉城選手が復帰したようです。これは心強いですね。

実況・解説は井上マーさんと南葛SCのスタッフである伊東さんのようです。

もうすぐ南葛の試合が始まりますが、微妙に時間が空いたので、他の組の試合速報などを見て時間を潰します。

ざっと見たところ、関東リーグ1部に所属しているチームは勝っているようでした。延長で決着がつかなくてPK戦にもつれこむ試合もありましたね。

出来れば、PK戦になる前に決着を付けてほしいところです。


試合開始(14:00)

いよいよキックオフです。雨はそこまで酷くはないようですが、切り返しの時には水しぶきが上がったりします。

かなり重たいピッチコンディションなんじゃないかと予想されます。

40分ハーフということもあり、何としても先制点が欲しいと思って観ていましたが、前半2分、相手のコーナーキックから失点してしまいます。

一瞬の出来事でしたね。

背番号16番の選手がフリーで突っ込んできたことで、守備陣の連携が少しだけ乱れたことが原因でしょうか。

決めたのは背番号19番、右サイドバックの国分淳選手でした。

あっという間の失点に思わず天井を見上げましたが、まだ試合は始まったばかり。逆転を信じて応援します。

この失点は、逆に選手たちの気持ちに火を点けたのかもしれません。南葛の猛反撃が始まりました。

あわや得点か!というシーンが何度か続き、ついに待望のその瞬間が訪れます。

前半19分、相手のパスを颯爽と奪い取った熊川選手が、そのままトップスピードで駆け上がりクロスを上げます。

あまりの速さに、相手のほとんどの選手は守備に戻るのが間に合いません。

そのボールを、見事に奥原選手がヘディングでゴールの左隅に叩き込みました。

これで同点に追いつきました。

相手選手からすると一瞬の出来事だったかと思います。直前までは自分たちでボールを持っていたわけですからね。

熊川選手のパスカットからの流れも見事でしたが、相手選手に積極的にプレスを掛けていった野村海選手と奥原選手の献身的なプレイもポイントだったと思います。

さて、さらに26分、これも奥原選手のプレスに嫌がったであろう相手選手が苦し紛れに出したパスを、右サイドに居た玉城選手が強引に押さえつけます。

そこから中央右の奥原選手、中央左の野村海選手、左サイドの下平選手、とパスを繋いでいきました。

そのまま下平選手がゴール付近まで駆け上がり、センタリングを上げると、逆サイドに完全にフリーになっていた関口選手にボールが渡り、見事に逆転ゴールを決めました。

あっという間に逆転です。しかも、キャプテン自らのゴール。これは嬉しかったですね。

関口選手がフリーになるよう、ゴールの近くで、相手DFを2人も引き付けていた森永選手も流石でした。

完全に勢いに乗った南葛SCは、さらに前半31分、コーナーキックからデイビッソン選手が追加点を決めます。

これで3-1となります。

ところが、前半34分、背番号25番の畠中敦規選手が上げたクロスボールを、ゴール前に走りこんでいた背番号2番、吉居修平選手が見事にゴールを決め、失点してしまいます。

これで3-2、再び1点差に詰め寄られてしまいます。

このゴールは、背番号17番の原虎之介選手が諦めずに走り、ラインを割るかと思われたボールに追いついたところから始まりました。

最後まで諦めない執念が、この得点に繋がったのかもしれませんね。

イトゥアーノFCは、この日は両サイドバックが得点を決めてます(1点目は右、2点目は左のサイドバック)。

このまま前半は終了するのですが、やはり40分ハーフだと少し短く感じますね。


後半開始(14:50)

後半開始時間が近づいてきます。画面からは、はっきりとは分からないのですが、雨が結構降っているようにも見えます。

前半では野村海選手が、かなり積極的にプレスを仕掛けており、運動量も多かったように見えたので、後半には交代するのかな、と思っていたのですが、今回はハーフタイムでの交代はありませんでした。

そんな野村海選手ですが、後半早々に左サイドから仕掛けていきます。

素早いドリブルでゴール前まで進み、相手の選手を十分に引き付けてから、並走してきた奥原選手にパスを出します。

それを見て、たまらずキーパーが飛び出すのですが、奥原選手は勝負せず、さらに横に居た大前選手にパスを出します。

大前選手は、がら空きのゴールに落ち着いてシュートを決め、これで4-2になりました。

後半開始1分ぐらいの出来事でしたね。

またもや2点差に突き放し、少しは安心して試合を観られると思っていたのですが、後半16分、失点してしまいます。

得点を決めたのは、2点目をアシストした背番号25番の畠中敦規選手。

なんとハーフラインからロングシュートを放ち、そのボールは、前に出ていたキーパーの中林選手の頭上を越えてゴールに吸い込まれていきました。

これは知っています。キャプテン翼で読んだこともありますね。そう、ドライブシュートです。まさか、相手チームに打たれるとは。

これで4-3、またしても1点差になってしまいます。

しかし得点が動いたのはここまでで、4-3のまま試合は終了。南葛SCの勝利となります。

後半の最後に見せた熊川選手の気迫溢れるスライディングは痺れましたね。


試合が終わって

去年に続き、今年も天気が荒れた準決勝でしたが、なんとか勝利し、JFL昇格の道を一つ進めることが出来ました。

色々と課題はあったような気もしますが、試合に勝って課題とも向き合えるのは素晴らしいですね。

この試合のハイライト動画が公開されているので、興味のある方は是非ご覧ください。


振り返って

その他の試合結果を見てみると、関東リーグ1部に所属しているチームは概ね勝利しているようです。

準決勝の試合結果を反映したトーナメント表を貼っておきます。

勝ち残ったのは14チーム

決勝の組み合わせは以下のとおりです。

<A組>
栃木シティFC(関東1部)VS 横浜猛蹴(関東2部)

<B組>
東京ユナイテッド(関東1部)VS 日立ビルシステムサッカー部(関東2部)

<C組>
東京23FC(関東1部)VS tonan前橋(関東2部)

<D組>
VONDS市原(関東1部)VS エスペランサSC(関東2部)

<E組>
つくばFC(関東1部)VS 東京国際大学FC(関東1部)

<G組>
東邦チタニウム(関東1部)VS 流経大ドラゴンズ(関東2部)


関東リーグ2部では、5勝1分で首位を走っているエリース東京や、5勝1敗で2位につけているヴェルフェ矢板は準決勝で敗退しているようです。

やはり、リーグ戦で好調でも、トーナメントで勝ち抜くのは大変なのかもしれませんね。


そして、南葛の次の試合、関東予選の決勝は6月18日、どうやら無観客で行われるようです。

対戦相手は厚木はやぶさFCとなります。

今年の3月26日にトレーニングマッチを行ったばかりのチームですね。まさか、こんなに早く再戦するとは。


ちなみに、はやぶさFCは、今季から関東リーグの2部に昇格したチームで、現在は3勝1敗2分で3位のようです。

昇格したばかりで結果を残しているのは、なかなか凄いですね。

南葛から見れば格下のリーグに所属するチームですが、これは油断なりません。

なんとしても勝って、10月の全社本戦に進んでほしいところですね。

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