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アマリリス

この花の花言葉を調べてみるとGoogle先生は「おしゃべり」と仰っている。
提示されたサイトに入ると、花の色によって意味が変わり、白いアマリリスは「内気」なんだそう。

他にも「臆病な心」なんていうのもあって、おしゃべりな人は基本的に臆病だと日頃から思ってる僕はなるほどなぁと思ったりしていた。

自己防衛機能が優れているからこそ、喋ることで相手を塞ぐこともあるだろうと思う。
時に僕がそうだったから、アマリリスがどんな奴なのかわかった気がした。

今は・独身寂しんぼ全156巻!ばりに自分を理解してもらおうと喋り倒すことはあるけれど、かつては相手を黙らすために喋り続けることがあった。

沈黙が怖い。無反応が怖い。指摘が怖い。

腰を下ろすことさえ恐れて喋り続けることをしていたら、高校の帰りに一緒のバンドのドラムに言われた。

「俺、普段から無口だからさ。リアクションないけど、ちゃんと聞いてるから」

そんな風に言われて、口とケツから恥が一気に噴出して行く感覚になったことを今も覚えている。

なんとなくそんなことを思い出したりしているうちに曲にしたくなって、まともに歌詞をつけた曲を作ってみた。

音楽のジャンルをなんと定義していいのか難しいけれど、その昔にラジオで紹介された時はシューゲイザーだったのでシューゲイザーなのだろうか。
とにかく、うるさくて汚い。
意図的にそうしてるのだろうけど、それは昔のおしゃべりの癖なのかしら、と思いながらそんな音楽を再び続けてみている。

小説は見えない誰かと向き合っている時間だけれど、音楽を作る時は自分と向き合う時間かもしれないとか考えてました。

何歌ってるか分からない感じのメロデーは切ない感じだと思います。
春はいつも暖かくて、なんだか切ないのが心地良いと感じております。

ボリューム下げ目で、ぜひ聴いてみて下さい。


歌詞

夕陽は赤く泳いでた
窓際の海辺
甘い果実のよう
遮るものはない

アマリリス 齧る
あまりに 恥じて

君も見た夢を
僕は返すだろう
一緒に見ていたような
気がしてるだけ

君を見た夢に
僕は還るだろう
忘れたフリをしている
春を思い出す

君と見た夢を
僕は返すだろう
一緒に見ていたはずの
春が手を振るよ

そんな気がしている

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