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<本音・宜・吐露 & 弱音・宜・吐露>【八】 ~本音や弱音を宜しく程よく吐露します~

「魔法の言葉は時として危険な言葉」

「あのときに比べたら」
苦しいとき、逃げ出したいとき
そんな言葉を自分にかけて鼓舞してきました

確かに、大抵の苦しいとき、逃げ出したいとき、
それよりも大変だったときのことを思い出すと
あれが乗り切れたんだからとか、
あれが耐えられたんだからという感じで
今回も何とかなるんじゃないかという気持ちにはなります

だから「あのときに比べたら」に何度も助けられたのは事実です

そこだけに注目すると、
「あのときに比べたら」は魔法の言葉

頑張って踏ん張って困難を乗り越えられる魔法の言葉

でも魔法といっても無限に何かができるわけじゃない
それなりの代償が必要なんです
それは対価ともいいます
私が敬愛する漫画の『ハガレン』ならリバウンドとも、

とにかく何かを削って、それによって乗り越えられているのです
だからひとたびバランスが崩れると
その反動はかなり大きなものになって
そのダメージが自分を蝕むのです

そうして頑張って踏ん張っているとき
心も体も無理をしているのは事実です
それでも走り続けられるのなら、まだ良いのですが
途中で崩れてしまうと、壊れるところまで行きかねません

乗り切れたなら幸運で、
壊れたならば残念な、剣が峰で唱える言葉
魔法と呼べば聞こえはいいけれど
実のところは瀬戸際の叫びなのです

「あのときに比べたら」は、
頑張って踏ん張って困難を乗り越えられる魔法の言葉
でも同時に、無理した分だけ壊れる可能性が高くなる危険な言葉

できることなら唱えたくないけれど
気づくと頼ってしまっている悪魔の言葉
引き寄せられてしまう悪魔の誘惑

自分の心は弱いから、やっぱり頼ってしまいがち

過去と比べて粘らずに
未来を見つめて進みたい

#つれづれ   #コラム

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