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<本音・宜・吐露 & 弱音・宜・吐露>【三】 ~本音や弱音を宜しく程よく吐露します~

「夢から流れ出てきた英語に対するコンプレックス」

この前めずらしく夢を見た
その夢という言葉が、頭の中で思い描く方のことを指しているときは、
未来に向かってキラキラしているポジティブなものになる

しかし寝ているときに頭の中で繰り広げられる方を指しているときは、
ポジティブなものもあればネガティブなものもある

この前見たのは後者だった
後者であってもその夢は現実ではないのだから
気にする必要などないもののはずだけれど
この前見た夢は違っていた

夢の中の出来事は本来フィクションなのだが
本質的な部分でノンフィクションだった

単に恐さとか悲しさだったならば
ネガティブだけどカラッとサラッとしていて清々しい
しかしこの前見た夢はドロッとだったりネバッとだったり
私がどこかで気にしている、引きずっている
そんな本質と繋がる夢だった

私がどこかの学生さんと話しているシーンから始まった
居酒屋なのか喫茶店なのか、テーブルをはさんで数名の学生と話していた
最初は和やかなムード

しかし突然一人が私にこう言った
「先生は何を専攻していたんですか」

この質問から、その学生は私のかつての教え子みたいな立ち位置かもしれない
同窓会なのか、たまたま会ったのか分からないが、卒業生という雰囲気に思えた

そしてさっきの質問に私はこう答えた
「国際法だよ」

するとすかさずその学生から次の一言
「なんで国際法専攻なのに英語しゃべれないんですか」

そういわれて当惑する自分がいた
何とか平静を装って、色々と理由を述べているシーンは憶えているが
何を述べたのかは記憶にない
しかし苦しい言い分になっているという雰囲気は頭に残っている
その返答を続けている途中で目が覚めた

そんな夢だったので、これから朝が始まるというのにテンションが上がらない
英語が不得意であるという指摘はごもっともである

大学のゼミでも、大学院の専攻でも、法律学の中で「国際法」を中心に学んでいた
国際法なので英語の論文や専門書を読む機会は、国内の法律に比べると多かった
それなりに量はこなしたと思うが、英語が上達したという手応えはなかった
むしろ英語が不得意であるという自覚が際立っていった感じだった

その後もこの自覚は私について回り
英語圏のシンガポールに6年間も住んでいたにも関わらず
英語が上達したという手応えはなかった

そして6年住んでいたということが誰かに知られると
決まって言われる「英語ペラペラでしょ」
洒落にもならないが、英語力の厚みとしての「ペラペラ」でしかなかった
だから英語ができるということで、通訳みたいな役割を任されそうになると
ありもしない都合をつけて避けていた
できるだけ海外に住んでいることはひた隠しにした

「海外に単に存在しているだけ」では英語は上達しないのだ
それでは「量として海外と繋がる」だけなので駄目なのだ
「海外で生活する」必要がある
生活といっても、物を買ったりするだけの最低限の活動では不十分で
人と積極的に言葉を交わすことが必要なのだ
そうすることで「質として海外と繋がる」ことになる

それをしてこなかったから自業自得なのである
英語が上達しないのは当たり前なのである

それは国際法を学んでいたときも同様である
英語の論文や書籍の中で、
自分の主張と関係しそうな部分をとりあえず訳したり読んだりばかりだった
それで「量として英語と繋がる」ことはできたかもしれないが、
論文や書籍全体を読むことでしっかり向き合おうという姿勢がなく、
「質として英語と繋がる」ことはなかったのだ

そのような英語との繋がりにおける
自分の情けなさ、不甲斐なさ、だらしなさなどについて
引きずっているのは確かである

夢の中で出会った学生の指摘は、
自分の中にいるもう一人の自分がずっと抱え続けているコンプレックスそのもの
そんな気がしている

だからといってそれを克服しようと新たに努力や挑戦するのかというと
そこまでの思いが出てくることはない

それなのにクヨクヨ、ジメジメと気にしている自分がいる
そして冬休みがそろそろ始まるので少しは時間に余裕が出てくる
あの夢は気分の良いものではなかったけれど
英語との繋がりを再開する良いきっかけだと思って
冬休み中に何らかの努力や挑戦をしてもいいだろう

まずは大まかなプランを練ってみよう

#つれづれ   #コラム

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