見出し画像

アートイルミネーション「和のあかり×百段階段2019」は「音」の展示も凄かった!?

■「和のあかり」と「音」?

ホテル雅叙園東京で7/6~9/1で開催される「和のあかり×百段階段2019」
「こころの色彩~」をテーマにした数々の和アートイルミネーション展。作品だけでなく、建物自体が丸ごと美術品ともい言える百段階段は、すべて写真撮影OK。"和のフォトポット"でもあるこの展示。実はビジュアルだけでなく、空間毎に設置された「音」も魅力の一つとなっている。

 会場である東京都指定有形文化財「百段階段」各広間の名をつけられた環境音楽は、展示作品のテーマをインプットに、「融合する展示物としての音」という位置づけで制作された。
 担当したのはテルミンの奏者・作曲家 ヨダタケシと、サウンドコラージュアーティストJobanshi。気鋭のクリエイターがタッグを組み、オリジナルBGMが生まれた。

■BGM作者紹介

ヨダタケシ(テルミン奏者・作曲家)
 手を触れずに演奏する不思議な電子楽器、テルミンを操る音楽家。
女神の歌声とも評される独特な音色を操り、物語性の高い音楽を生み出す。
様々なアーティストとのコラボレーションを積極的に行い、パフォーマンスアート、朗読イベント、劇伴などジャンルを超えて活動している。https://takeshiyoda.com/

Jobanshi(サウンド・コラージュ作家)
 東京を拠点に国内外で活動する気鋭のサウンド・コラージュ作家/環境音楽家。これまでに世界9ヶ国で音楽作品をリリースするなど、海外を中心に高い評価を受けている。https://www.jobanshi.com/

■各展示ごとの楽曲紹介

 来場者は、階段をあがりながら一部屋一部屋足を踏み入れる中で、いつか見た日本の原風景を旅する事ができる仕組みとなっている。音と光のアートに包まれながら、さながら人生の段階を振り返るように色彩の移ろいを感じるだろう。
それでは、展示ごとの空間と、そこにある「音」のイメージを解説しよう。

1. Introlude (3Fエントランス)
青森 ウェルカムねぶた。エレベーターが開くと突然対面する巨大なねぶた飾り。

 和のあかり展エントランスに設置される作品。旅路の始まりであり、終わりでもある。ねぶた囃子のビートを軸にしたアンビエント作品に、壮大なメロディのヴォーカルを羽ばたかせた。片山千穂の伸びやかな歌声がアート展の来場者をおおらかに迎え入れる。
それぞれ想い出のお祭りの記憶を重ねつつ、人々は階段へと向かう。

2. Jippo(十畝の間)
NITTAKE氏による竹あかりの世界

 来場者の記憶や感情の移ろいを表現している。この音楽は、雨や風といったリアルな環境音がゆっくりと美しいハーモニーに変わり、そして煌めくメロディが再び自然音に戻っていくという構成になっており、時間の経過によって色々な表情を楽しめる仕掛けになっている。なお、本楽曲はヨダタケシとJobanshiのコラボ曲となっており、幻想的な音風景に浮かんでは消えていくテルミンの音色も聴きどころ。

3. Gyosho(漁樵の間)
長崎ランタンフェスティバル。極彩色の提灯、龍、鯉、金魚が舞う、リアル竜宮城へようこそ!入口からいきなりテンションのあがるイルミネーション作品!

 和太鼓とテルミンの音色が絡み合う「もう一つの和」のダンストラック。足を踏み入れると、そこは異国情緒あふれるお祭の真っ只中!
長崎が夢見ている亜細亜の楽園、それはそれは極彩色の光世界。幻想的なランタンがキラキラと舞い、真っ赤なドラゴンが炎を吹く!
遠い大陸を忘れてしまったのかのように、一夜の夢の饗宴は延々と続く…

4. Soukyu(草丘の間)
和の傘咲く、龍とともに。熊本「山鹿行灯まつり」の和傘が雲に。
切り絵、生け花の雷龍が嘶く。浴衣のフォトスポットとしてもおススメ!

 ふと風向きがかわり、どこからともなく一斉に風鈴が鳴り響く。
それは、人として育てられた龍神の青年と、美しい娘の悲恋の物語。この世で結ばれるにはあまりに遠すぎた二人。傘の色に娘の儚くも美しい姿を重ね、竜が啼く。物の哀れの美を、音楽絵巻にした作品。

エントランスのBGM「Introlude」と共に、「Soukyu」ではミュージカル女優・ダンサーとして活躍中の片山千穂をゲストヴォーカルにお迎えした。
ただ美しいだけではなく、アート作品と音楽の世界に入り込み、まるで物語の主人公のような歌声を聴かせてくれる。

5. Seikou(星光の間)
零れるあかり。和紙と組木細工の優しい光の世界

 暗闇の中のほのかな灯りのゆらめき、日本ならではの幽寂な観念をベルによる単音と組み木細工や木材の響きで表現している。静かで凛々とした空気感と幻想的な灯りのコラボレーションを存分に楽しめる作品となっている。

6. Kiyokata(清方の間)
和のあかり、レジェンド作品の展示。これまでの和のあかり展を彩ってきた作家作品のオンパレード。日本人ならではの感性が集結する小作品の間。

 ノスタルジーを感じさせつつも温かく心湧く音色。未来への希望に満ちている様子を帯びた、ドローン音楽を主体とした楽曲になっている。音楽の中に隠れたリズムやメロディを見つけ出すのも面白く、何度訪れても違った印象を味わう事ができる。

7. KOKORO(頂上の間)
昭和の風景が再現された創作人形の展示の奥では、サンドアートが織りなす日本のこころの世界。ノスタルジックな空間で、存分に想い出に浸れる。

 頂上の間は、水琴窟の中のイメージ音楽。ぽたり、ぽたりと、響き渡る想い出と気持ちの数々。人はふり返りながら、それぞれの心の色に、耳を傾ける。様々な距離、角度から響く水滴の音、反響する瓶の音に包まれ、次第に沸き起こる感情の波に全身を預ける事ができるアンビエント作品。テルミンの奏でる美しいメロディも魅力の一つ。

■CDアルバム「KOKORO」絶賛販売中!

上記楽曲が収録されたアルバム「KOKORO」が百段階段入口横のミュージアムショップにおいて販売されています。想い出の記録装置としてぜひお買い求めください。(¥1,500税別)各曲の一部をミックスしたダイジェスト版をお聴きいただけるようにしました。

※現時点では通販の予定ございません。ホテル雅叙園東京のみでの販売となります。

■イベント開催概要

「和のあかり×百段階段2019」~こころの色彩~

■開催期間:2019年7月6日(土)~9月1日(日)
■開催時間
日~木曜日/10:00 - 17:00(最終入館16:30)
金・土曜日および、8月11日~18日/10:00 - 20:00(最終入館19:30)
※8月10日(土)は17:00まで
■会場
ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財 「百段階段」 
■入場料
当 日  ¥1,600
前 売  ¥1,300
大学生・高校生  ¥1,200中学生
小学生  ¥ 600※要学生証呈示、未就学児無料
■販売窓口
ホテル雅叙園東京及び、公式オンラインチケット
ローソンチケット(Lコード:32814)、セブンチケット(セブンコード:076283)、JTB各店・JTBレジャーチケット(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス)
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/wanoakari2019
■主催
和のあかり展実行委員会
[ホテル雅叙園東京/青森県青森市/青森ねぶた祭実行委員会/江戸川区/山口県柳井市/柳井市地域ブランド推進協議会/柳井市金魚ちょうちん祭り協議会/TAKEO・世界一飛龍窯祭り実行委員会/長崎県長崎市/山鹿灯籠まつり実行委員会/日南市観光協会/いちき串木野市]
■後援
外務省/観光庁/青森県/山口県/福岡県/佐賀県/長崎県/大分県/熊本県/目黒区/一般社団法人めぐろ観光まちづくり協会
■協賛
東芝ライテック株式会社

投げ銭感覚でサポートいただけると大変助かります!