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【特集】和のあかり2021と音楽 vol.1

これからシリーズ投稿「和の明かりと音楽」として、ホテル雅叙園東京で開催中の「和のあかり×百段階段2021」のオリジナル・サウンドトラックについて解説していこうと思います。

これまで多くの方々を魅了してきた人気イベントだけに、開催判断は難しかったと思います。昨年は中止、今年も危ぶまれていましたが、設備・運営含めた徹底した感染対策により晴れて開催となりました。
音楽プロデューサーの立場からしても、祈るような気持ちで向き合い、来場客に特別な記憶でおもてなしできればと、全力で音楽を作りました。

今回は、参加アーティスト紹介の第一弾として、ヴォーカルを担当して頂きました片山千穂さんのご紹介です。

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片山千穂 (舞台俳優、ダンサー、歌手)
福島県出身。音楽座ミュージカル/Rカンパニーに退団後フリー。
『マドモアゼル・モーツァルト』パパゲーナ役、『泣かないで』由美役、『いのちてんでんこ』雪役など。ミュージカルの舞台を中心にダンサー、俳優、振付なども手がける。

以前、片山さんがヒロインを務められた「いのちてんでんこ」という舞台を拝見し、透明かつパワフルな表現に胸を打たれました。東日本大震災を扱った舞台の中、悲しみ、祈り、希望そのすべて背負ったクライマックスの歌では大いに涙しました。
それ以来ずっとコラボレーションの機会を伺っていまして、2019年の和のあかり展にて実現しました。その時の1曲は2020/2/5 アイスランドにて、サウンドトラックチャート1位となりました。

今回はBGMアルバム『HIKARI』のなかから下記3曲を歌って頂きました。
漁樵の間「祭のあかり」テーマ曲『OMOI』
清方の間「木のあかり」テーマ曲『RIN』
頂上の間「金魚の世界」テーマ曲『HIKARI』

素晴らしい表現者で、たくさんご紹介したい事があるのですが、今回は何とご本人からメッセージをお預かりしていますのでそちらをお伝えしたいと思います。心のこもったメッセージをありがとうございます!

 2019年に引き続き、ヨダさんにお声がけいただきヴォーカルとして参加させていただきました。

 お声掛けいただいたとき、私は第一子妊娠という、人生の中でもとても大きな出来事を迎えていました。コロナ禍になってから表現の場が奪われていく一方で、新しい命を授かったこの身体で作品に命を吹き込むことができるというのは、アーティストとしてこの上ない喜びでした。

 ご迷惑をかけてしまうのではと不安もありましたが、ヨダさんはとても喜んでくださり、たくさんご配慮とご負担をおかけしながらのレコーディングとなりました。ヨダさんの、この瞬間を残したいというお気持ちに、本当に感謝が溢れました。和のあかり展と楽曲の世界観を擦り合わせながら、お腹の子とも共に作品を創らせていただいたように感じています。

 お腹の胎動を感じながらのレコーディングは、なんとも愛おしく、スロー再生のように空間と体感全体が記憶に残るような時間となりました。

 そして、いよいよ「HIKARI」が世の中の皆様に届く頃、我が子がこの地球に誕生します。和のあかり展開催の約1週間後が出産予定日なのです。我が子を胸に抱いて雅叙園に行くことを夢見つつ、ご来場くださった方の心に和のあかりが灯りますように。
たくさんの方に「HIKARI」が届きますように。願いを込めさせていただきます。心から感謝を込めて。

片山千穂

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