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『ある問題発言の光と影』

第4回 立川こしら【華麗なる落語家ライフ】
書籍『“まくら”で知る落語家の華麗なるITライフ』続編!書籍未発表テキストを竹書房落語Noteで連載! さらに超過激! 話題に出る方からクレームが入ったら、即、開中止です! この時代に著名人によるネットでの不用意な発言と、それに対する反応の本質を立川こしらが鋭く斬る! 購読はお早めに!
2021年9月3日 お江戸日本橋亭

【猛毒(舌)注意】購読の前にご確認ください。
◆本テキストは立川こしらの落語口演のまくらをテキストにするにあたり、文章としての読みやすさを考慮して、全編にわたり新たに加筆修正いたしました。
◆本テキストに登場する実在する人物名・団体名については、一部を編集部の責任において修正しております。予めご了承ください。
◆本テキストの中で使用される言葉の中には、今日の人権擁護の見地に照らして不当・不適切と思われる語句や表現が用いられている箇所がございますが、差別を助長する意図をもって使用された表現ではないこと、また、古典落語の演者である立川こしらの世界観及び伝統芸能のオリジナル性を活写する上で、これらの言葉の使用は認めざるをえなかったことを鑑みて、一部を編集部の責任において改めるにとどめております。
 
【著者立川こしら】
立川こしら(たてかわ こしら)落語家。落語立川流真打。千葉県東金市出身。1975年11月14日生まれ。本名は若林大輔。1996年、立川志らくに弟子入り。落語を中心に様々なエンターテインメントを幅広く手掛ける、アナログからデジタルまで使いこなすクリエイター。

《まくらの前説》
○2021年8月21日、YouTubeで、メンタリストDaiGoが生活保護の受給者やホームレスを否定する持論を展開した。ソーシャルメディアでその配信に批判が集まり、厚生労働省、生活保護受給者を支援する団体、菅首相(当時)が反応する騒動となった。
○デジタル庁事務方トップによる画像サンプル無断使用……2021年9月3日、デジタル庁の事務方トップにあたる「デジタル監」に就任した石倉洋子氏が自身のウェブサイトで、インターネット上の画像サンプルを無断で使用してことが判明した。

2024年1月5日 内幸町ホール 開演1分前の様子
2024年1月5日 内幸町オール 地震で救助を書き込むフェイクSNSを語る

  ちょっとね、旬が過ぎちゃったんですけれども、これを皆さんにちゃんと伝えて話していけないなと思っております……、DaiGo問題ですよ(笑)。……もう忘れちゃってるでしょ? 皆さん(爆笑)。DaiGo問題、未だあの火は消しちゃダメだからね。DaiGoさんが、
「ホームレスは死んだほうがいい」
 と。……えっ? 何、もう、興味ないの(笑)? え、デジタル庁の人が違法に画像を使ってるのは、興味あるの? お金払わないで勝手にサンプル画像を使っているのは、いいの(爆笑)? DaiGo問題ですよ。もう、切実な問題ですからね。「なにが?」って、我々ホームレス業界から見てみれば(爆笑)。「ホームレスは死んだほうがいい」って言い放ったDaiGoさんですよ。忘れちゃダメですからね、皆さんね。

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