小さい生きづらさ

スーパーに行くと、毎回小さく「生きづらくなったな」と思う瞬間がある。
レジで会計を済ます瞬間だ。自分の感覚で試算した会計額よりも上に行くことがほとんどだ。しかも、今年に入ってから明らかにその「計算違い」が大きくなってきている。感覚的には1000円前後ぶれることが多い。
このある種のストレスは買い物の最中も感じている。レトルトカレーは300円近いものだったか? 魚は、生も冷凍もこんなに高かったか? Lサイズの卵10個はいつ200円をまた下回るのか?
当たり前だけど、これは大きなトレンドなので逆らうことは難しい。近所のどのスーパーに行っても値段が上がっている。都内近郊では業務用に近い価格で知られるオーケーマートでさえ、明らかに一部の製品の値段が上がっている。
デフレと円安と、おそらく低成長のせいだ。だが、少なくともデフレと低成長はずっとわかっていた。でも、こんな風に、日々の生活でボディブローを食らい続けるようにその事実を感じ続けることはなかったかと思う。そして、給与は特に上がらない。

レジに行く度に、少し買い過ぎてしまったという反省や、次は少し買い控えをしようかと考える。
ちいさな不自由さ。
これを味わうたびに、すこしだが確実に貧しくなったのだと思う。

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