組織にデザインをインストールする最初の一歩

※ テンプレートは下の方にあります。(余談の前)

先日、経済産業省・特許庁の「デザイン経営」宣言もあり、デザインの重要性が話題になることが増えました。具体的には組織だったり、評価・報酬だったり、採用・育成だったり、多岐に渡っていると思います。今回は、ここ2年間で行ってきた組織デザインのことをまとめ・再構成してみました。


まずは「デザイン経営」宣言の定義を確認

「デザイン経営」宣言の資料では、デザイン経営は「デザインを重要な経営資源として活⽤し、ブランド⼒イノベーション⼒を向上させる経営の姿」と書かれています。そしてプロセスは下記図。

果たして、いきなり「デザインへの投資」を始められますか?
僕の場合、出戻りした当初(2016年秋頃)は、投資するという話はありませんでした。しかも、デザイナーの募集をかけても応募がありませんでした。社外からもデザインにチカラを入れているとは全く見えておらず、見せられていませんでした。


「デザインへの投資」の前に行ったこと

会社が投資するには「デザインの価値」を経営層に理解してもらう必要があります。また、デザイナーの応募が来るようにするには、社外へのアウトプットも「変わった」と認識されるようにしないといけません。しかし、当時の会社のVisionは、軸とは言い難い表現だったので、社長へ直談判し偶然も重なりVisionを刷新するプロジェクトが始められたのです。いろいろインプットし整理した結果、下記のVision-Mission-Valueの定義に至りました。

進行に苦戦しつつ、定義から約半年かけてVisionを、さらに半年かけてValueがつくられました。また、小さくですがアウトプットの部分にも関われて、少しでも「デザインの価値」を実感する機会がつくれたのではないか。と思っています。

他にも「デザインの価値」を理解してもらうオススメの方法は「デザイン界隈で著名な方が登壇するイベントに連れていくこと」です。もちろん自分で説明して理解してもらう努力も大事ですが、イベントに連れていけば、著名な人が勝手に説得してくれます。使わない手はないと思うのです。しかも自分は学べますので、一石二鳥のはずです。どんどん経営層やマネージャー層を巻き込んでいきましょう!


「デザイン経営」宣言の定義にあるブランド力は少し寄与しはじめていきました。

では、イノベーション力はどうする?

前職Goodpatchには、下記の言葉があります。

偉大なプロダクトは、偉大なチームからうまれる

イノベーションには素晴らしい新事業や新サービスが不可欠ですので、偉大なチームが必要になってきます。では「偉大なチーム」には何が必要なのでしょうか?
僕は。偉大なチームが活きる「偉大な場・環境」が必要なのではないか。と考えました。

VisionやValueの言語化により、方向性は指し示すことができているので、上記図をベースに現状の整理ができると思っていますし、今後ずっとアップデートし続ける必要がある部分と思っています。

そして、Studio Optの立ち上げに向かっていきます。(デザイン経営宣言の資料にあるデザインへの投資フェーズになった)

そして、体系化へ

ある役員から「今後、会社全体で各組織の戦略を体系的に整理でき継続的にブラッシュアップできるものが必要では。」と話を頂いたのでフレームワーク化しました。そして今では、全役員・全部長がフレームワークを利用し組織の戦略立案をし全社へ公開しています。

僕としては、フレームワークを使って整理することで、どう整理するかに頭のリソースを使わず、中身や案などの前に進める方にリソースが割けるようなるはずなので、ご活用頂くことでみなさんの組織やチームが少しでも前進すればと思い、テンプレートを公開しています。ぜひ試してみてください!

PDF


Keynote


Google Slides


Powerpoint


・・・余談・・・

Vision Statement vs Mission Statement

海外企業を調べていて、ふとVisionが先か、Missionが先か、海外だとどうなの?と疑問が浮かんだので調べてみました。調べるとたくさん記事が出てきますが、

Mission statement は、

A Mission statement talks about HOW you will get to where you want to be.
“What do we do? Who you serve? What makes us different?”

誰に何をして、どうやって向かうのか。を言語化する定義とのこと。

一方、Vision statement は、

A Vision statement outlines WHERE you want to be.
"What problem are we seeking to solve? Where are we headed?"

どんな課題を解決し、どこに向かうのか。を言語化する定義とのこと。


下記の記事を読みました。

https://www.diffen.com/difference/Mission_Statement_vs_Vision_Statement
https://www.shrm.org/resourcesandtools/tools-and-samples/hr-qa/pages/isthereadifferencebetweenacompany%E2%80%99smission,visionandvaluestatements.aspx
https://www.themarketingblender.com/vision-mission-statements/


過去にVisionが上位かMissionが上位か自分でも記事にしていたので、改めていろいろ理解できてスッキリです。とはいえ、言葉をつくる人たちの定義と想いがしっかりしていれば、僕はどちらでも良いと思ってます。(僕の好みはVisionが上だけど)


これまでの組織デザインに関することはマガジンにまとめています。よろしければ他のnoteもチェックしてみてください!


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たけてつ

初めての組織デザイン

組織デザインについて自身の学びからやってみたことを書いたnoteをクリップしてみました。
8つのマガジンに含まれています

コメント3件

はじめまして、興味深く読ませていただいております。ふとした疑問なのですが、ミッションなどを策定して上で、それを社内の社員に浸透(自分ごと化?)させていくために何か取り組まれていることはあるのでしょうか。ご都合の付く範囲で結構ですので、公開できる取り組みがあれば教えていただけると幸いです。
@akiさん
ありがとうございます。浸透フェーズは人事や広報の手に渡っているのですが、社長研修、新人研修、360度評価の項目に追加、社内報、ポスター、壁に掲示、表彰など多岐に渡ります。某世界のテック企業でも5〜6年かかると言われていたりするらしいので、焦らず継続的にが浸透フェーズの基本だと理解しています。(弊社はアップデート後1年目ですね)
返信ありがとうございます。そうなんですね、浸透に関しては他の方の仕事になるのですね。個人的にはどこまで策定したミッションなどが自分ごととして腑に落ちていくのか(逆に合わないから辞めていくのか)といったプロセスを舵取りするのが非常に難しいと感じております。評価されるから(賃金が上がるから)策定されたミッションに沿った行動をしてしまう可能性もありますし、しかしそれは本当の意味での浸透ではなく、いつかストレスとして表に出てくることできてしまうものでもあると思います。いずれにせよ、今後の更新も楽しみにしおております。ありがとうございました。
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