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デザイナーキャリアを描くためのテンプレートをつくってみた

過去に書いた記事の発展形として、デザイナーのキャリアビジョンを描き、自己を振り返り整理するテンプレートをつくってみました。

まずは思考プロセスから。(完成形をすぐに見たい方は最下部へ)


どう発展させたか

以前の記事で、僕は「スポーツはビジネスと非常に似ているところがある。」として、心技体を取り上げました。

この時点から後述している本の「ザ・コーチ」やポータブルスキルで有名な「人材要件の三角形」などいろいろと過去にインプットした情報を見返すと「知識」が欠けていると感じたので、心技体にを追加しました。

ここにTakram 田川さんのBTCを掛け合わせると、デザイナー・エンジニア・PM・マーケターなどなど、職種によって目標や必要スキルが書きやすく分類されるのでは、と考えました。


目指す旗印を立てよう

何事もどちらに進むのか、方向を決めないと迷走してしまいます。ただ、あまりに高く見えない旗印では、進む時に方向が合っているかわかりません。僕は、自分がワクワクできる距離感で旗印を立てる。のが現実的と思います。旗印をビジョン(キャリアの目標)に置き換えると、距離感=時間軸とビジョンの難易度で決まるので、時間軸は半年後、1年後、3年後など、難易度は現実的、200%ストレッチなど、自分が想像できて見通せる範囲で十分と思っています。

では、ビジョンとはなにか。目指すビジョンの定義は、下記の本が一番しっくりきています。

この本は、コーチングをストーリー仕立てでわかりやすく書かれています。このストーリーの中で、夢・ビジョン・目的・ゴール・目標をひとつずつ説明しながら定義し、それぞれの関係が可視化されていきます。

その説明の中では、ビジョンには、目的とゴールが内包されています。それぞれの定義は

・ビジョン:「ワクワクドキドキする将来を描いた姿」
・目的:「成し遂げようと目指す事柄」
・ゴール:「目的の為の最終的な目印」

となり、図にすると下記の関係になります。

これらをマリオに例えてみると、
目的は「さらわれたピーチ姫を救う。」
ゴールは「さらったクッパを倒す。」
ビジョンは「ピーチ姫やルイージ、ピノキオたちと平和を喜ぶ。」

と言えると思っています。

※ 目的とゴールを切り取るとOKRに似ているところがあると感じています。


ビジョンを実現できるよう自分の状況を理解しよう

自分がどういう状況なのか理解しておく事柄は他に2つあると考えています。

・働く場(道具と環境)
・エンゲージメント

まず、働く場は道具環境に分けています。
道具は言葉の通り、自分がビジョンを実現する上で必要な道具やオフィス空間・設備を指しています。今の道具で十分でしょうか。何か足りない場合は要望を出してもいいかもしれません。
環境は、ソフト面の環境である働き方や福利厚生、一緒に働くチームの仲間を指しています。今の環境で十分でしょうか。何か足りない場合は提案してもいいかもしれません。

もうひとつのエンゲージメントは、ワーク・エンゲージメントのことで「仕事に誇りとやりがいを感じ、熱心に取り組み、仕事から活力を得てイキイキとしている状態」と言えます。(現在関わっているwevoxで扱っていたりします)このエンゲージメントを学術的な視点等を考慮し9つの因子に分類しています。


これらをテンプレートにしてみた

上段がビジョン、中断がビジョンを実現する上で必要な能力、その土台となる自己理解という三段構成になっています。書く順序は上から下が一般的ですが、書きやすいところから書いて良いと思います。実現順は下から上になります。足りていない能力は赤などで囲っておくと意識しやすいですし、次の「やってみるプラン」も考えやすくなると思います。

上記の能力やビジョンを実現するのに「やってみる」ことを書くテンプレートも用意してみました。こんなことやってみたい!という案で良いので書いていくと良さそうです。左の月は自分にあった尺度に変えても良いです。

一定期間たったら、振り返りをすると目標やプランがアジャストし続けられるのでオススメします。2週に一度や月に一度のペースで振り返るのが良いと思います。テンプレートはここ最近話題のFun Done Learnにしました。

※ Fun Done Learnの発祥はこちら


最後に、全体的な流れは下記になります。

ぜひ一度、活用してみてください!


テンプレートのダウンロード


・・・補足・・・

いきなりキャンバスを書き始めるのが難しい方は、昨年の振り返りから始めるのが良いかもしれません。Fun Done Learnから始めてみてください。

また、ひとりで作りきるのはなかなか難しいこともあると思うので、一度書けるところまで進めたら、話を聞いてくれそうな知人に見せながら、対話をすると、ブラッシュアップできるのでオススメです。(再解釈やフィードバックによる気付きを得られる為)

テンプレートはデザイナー向けになっていますが、Business Technology Designの見出し部分を入れ替えると、エンジニアやマーケターなど他の職種の方も活用できますので、ぜひ試してみてください!

まだまだバージョン1.0という感じなので、完成度は上げられると思っています。使ってみた方はぜひフィードバックをください!

※ 追記
twitterで、#私の未来キャンバス とハッシュタグつけてテンプレートの1枚目だけでもツイートしたら、気付きや教え合うみたいなことにならないかな?
少なくてもコミュニティや組織の中では気付きや教え合うコミュニケーションが起こせそうと思いました。

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