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何を言うかより誰が言うかの方が大切だという話

May 23, 2022

Transcription

In Tokyo, President Joe Biden says the U.S. would intervene militarily if China were to invade Taiwan. China’s foreign ministry answered saying there is “zero room for compromise” on the issue.

A Ukrainian court issues a life sentence to a 21-year-old Russian soldier for a war crime.

In Sri Lanka, long lines for fuel and other goods continue. The government moves to suspend some foreign loan payments.

And a military aircraft carrying 39 tons of baby formula arrives in Indianapolis from Germany in an effort to ease a U.S. supply shortage.

訳例

東京では、ジョー・バイデン大統領は、中国が台湾を侵略するようなことがあった場合、米国は軍事介入を行うと発言しました。中国外務省はこの問題に関して「妥協の余地はない」と回答しています。

ウクライナの裁判所は、戦争犯罪を犯した 21 歳のロシア兵に終身刑を宣告しました。

スリランカでは、燃料や物資を求める長蛇の列ができています。政府は対外債務の支払いを一部停止する方向に動いています。

また、米国での供給不足を解消するため、39トンの粉ミルクを積んだ軍用機がドイツからインディアナポリスに到着しました。

勝手に探究

今日は仮定法のおさらいをしましょう!

仮定法とは現実でないことを伝えるための・・・とか知ってますよね。

※しっかりした説明をご覧になりたい方はこちら↓

ポイントは「今のことを過去形で、過去のことは過去完了形を使う」こと、それと、「書いてあることとは違う意味が隠れている」ということです。

(例)
If I were a bird, I could fly to you.
「僕が鳥なら君のところへ飛んでゆくのに」
→「鳥でもなきゃ行けないよ」→「ごめんね

If I had been you, I wouldn't have bought it.
「俺ならそんなもの買わないけどね」
→「なんでそれ買うかなぁ」→「ばーか

ちなみに、未来のことを仮定する場合は、were to doshould doを使い、「そんなわけないけど」と実際に起こる可能性などほぼないという前提で使います。

※より詳しく知りたい方はこちら↓

さて、VOAです。

バイデン大統領は

the U.S. would intervene militarily if China were to invade Taiwan

と、were to doを使ってコメントしています。(他の英文記事を見てもif China were to invade Taiwanの部分はそのまま引用されていたので、実際にそう言ったと思われます)

確かにその可能性に関する発言ではありますが、その実は「んなこたーない」と言っているのです。

それでも、ニュースでは

<ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「バイデン大統領が米国大統領が今まで台湾に対して見せてきた『戦略的あいまい性』を捨てた」とまで解釈した。>

となっています。そうなのか。私の英語の知識なんてしょせん大学受験レベルで、実際とは違うところがあると自覚しているつもりでしたが、中台関係においては、というか政治の世界では、うかつに仮の話もできないと分かりました。政治家はどこでも大変ですね。

そういう意味では、キャラクターがプロレスラーだったトランプ前アメリカ大統領は「無敵」でした。「また言ってらぁ」で済むんですもの。

何を言うかより誰が言うかの方が大切だという話、政治にも当てはまるんですねぇ。だったら、「まとも」だと思われていると損なのかも。不真面目でよかった

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