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「昭和のサクセスストーリー」よ、さようなら

April 20, 2023

Transcription

In Yemen, officials say at least 78 people were crushed to death as a crowd seeking aid fled an apparent electrical explosion in Sana’a.

Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy and NATO Secretary General Jens Stoltenberg meet in Kyiv a day after the U.S. announced it will send $325 million dollars in military aid to Ukraine.

In France, activists enter the offices of stock exchange operator Euronext to protest President Emmanuel Macron's new retirement rules.

And in the U.S. state of Texas, a huge, new rocket from SpaceX failed minutes after launch as crowds watched.

訳例

イエメンでは、サヌアで援助を求める群衆が電気系統の爆発事故で逃げ惑い、少なくとも78人が圧死したと当局が発表しました。

アメリカがウクライナに3億2500万ドルの軍事援助を行うと発表した翌日、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領とNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長がキエフで会談しました。

フランスでは、エマニュエル・マクロン大統領の新しい年金制度に抗議して、活動家が証券取引所運営会社ユーロネクストの事務所に侵入しました。

また、アメリカのテキサス州では、群衆が見守る中、スペースX社の巨大な新型ロケットが、打ち上げ後数分で爆発しました。

勝手に探究

今回もスペースX社の話題です。

思い切り「失敗」しているのに、なんだかとても前向きです。

※以下引用文(< >内)中の太字は筆者

<スペースXはデータを分析して原因を調べ、改良につなげることにしています>

<スペースXのイーロン・マスクCEOは打ち上げのあと、ツイッターで「数か月後の次の試験的な打ち上げに向けて多くを学んだ」と投稿しました>

<スペースXはツイッターで「スターシップはロケットの分離の前に予定外の急速な分解を経験した。チームはデータをよく調べて、次の試験飛行に向けて取り組んでいく」と投稿しました。

その上で「こうした試験飛行では成功は学んだことからもたらされる。きょうの実験はスターシップの信頼性の向上につながる」としています>

<試作機の試験飛行はこれまでも繰り返し行われていて、このうち2020年12月と2021年2月には、着陸に失敗して機体が爆発したほか、2021年3月の試験飛行では、打ち上げ後、垂直の姿勢で着陸しましたが、およそ10分後に爆発していました。

2021年5月に行われた試験飛行では打ち上げたあと、姿勢の制御を行いながら機体を着陸させることに成功し、失敗を繰り返しながらも少しずつ改良を重ねてきました>

<スペースXは、今回の試験飛行でシミュレーションでは得られないさまざまなデータを取得することにしていて、今後の機体の改良につなげるとしています>

<アメリカ西部のシアトルから見に来たという男性は「鳥肌が立ちました。興奮しています。発射台で爆発しなかったことに感謝しています」と興奮気味に話していました>

<ドイツから見に来たという男性は「カウントダウンが途中で止まり驚きました。今回の打ち上げは、人類がいまの時点で何ができるかを示していると思います。実際にこの宇宙船に人が乗って宇宙に行くにはもっともっと多くのことを学ばないといけないのかもしれません」と話していました>

引用が多くなってすみません。紹介したページのどこを見ても今回の「打ち上げ失敗」が悲観的に捉えられていないことを感じて欲しかったんです。

こりゃJAXAはかなわんわ。

仕事には使命感や責任感が必要ですが、それが強ければ失敗しないなんて事はなく、失敗を避けようとしすぎるとイノベーションは生まれません。スペースX社の姿勢は、最終的に良いものを作り出す土壌があることを示していると感じられます。それに、周囲の理解が伴っているのもいいですよね。今回の記事を読んだJAXAの職員は何を思うのでしょうか。

結果論でしか語れないのが素人の限界ですが、JAXAが生真面目に仕事し、批判を乗り越えて新型ロケット打ち上げを成功させたとして、そんな「昭和のサクセスストーリー」に若者はどれだけ魅力を感じるのでしょうか。

新しい時代に大きなプロジェクトを成功させるためには、人間にとって必要なプロセスを科学し、本質を突いた研究開発が当たり前にできることが大事なんじゃないかと改めて感じました。

参考にしたページ


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