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期待値、本当に知っているかい


今回は、いよいよ“期待値”についてお話します。

おそらくこの言葉、あなたも競馬をはじめて一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

実は、この“期待値”、馬券の回収率を上げる上で”最重要な要素”でありながら、一般的に、そのほとんどが本来の意味とは異なる“間違った意味合い”で使われており、要注意です。

そこで、今回はこの“期待値”について、正しい認識となるように解説していきます。


“期待値”と“期待度”の違い


いきなり例え話

仮に、キタイチアガールという馬がいたとして、今回のレースで自分の予想などから、「好走しそうだ」という自信度や期待度合いの意味で

『キタイチアガールの期待“値”は高い』

などと一般的に使われることが多い。

これ、単なる言葉の意味そのもので考えると何の不自然もないため、何気なく使われているのだろう。


が、ズバリ言う。この使い方は厳密に言うと間違いでもある。

本当の意味での“期待値”とは全く別モノだ。

ある馬に対して、単なる「今回走りそうだな」といった“期待する気持ちや考え”など、個人の勝手であり、謂わば“一個人の主観”。それは単なる自分の期待“度”でしかない。


人は、この“期待値”に限らず、例えば、“馬体の知識”も然り、また、競馬以外の“人の見極め、仕事、政治等、世のあらゆる事件や事象、物事の全て”において、「表面的な、上っ面の理解や認識」で考えたり、判断しがちな生き物だ。

故に、この“期待値”も、言葉の文字そのままの意味だけでなんとなく考えて、あたかも、それが確率論ベースとした本当の意味での“期待値”だと思いこんでしまう。

人間とは一度思いこむと、得てして本当の知識(期待値)を目にしても、それを学ぶ意識や必要を感じなくなかったり、それを阻害したり、目をつむってしまうもの。

しかしそれではもったいない。それほど本当の“期待値”の威力は凄い。

今回、是非ともこの違いに気づいてもらえたらと思う。


本物とフェイクの違い


ある馬が「レースで好走しそう」などという、
一個人の期待“度”といった代物は

馬券を買う上でのルールとして

――――――――――――――――――――――――
主観性が強く、一貫性に欠け、個人の基準に依存
――――――――――――――――――――――――

といったレベルのモノである。

当然、考え方や予想ファクターの違いなど、
個人個人でその“期待度”は異なってくる。


一方で、本当の意味での期待“値”とは

個人個人で異なるモノではなく
万人に対し一律で同じ結論が基本である。

なぜなら、万物の法則である確率論をベースにしたものであるからだ。

先の例え話では言えば

今回のレースで、キタイチアガールの“期待値”が上がるなら
競馬参加者全員にとって、誰一人の例外なく、その“期待値”は上がっているわけだ。


つまり、いわゆる期待“度"とは全く逆の

――――――――――――――――――――――――
絶対的な客観性があり、一貫しており、誰もが同じ基準
――――――――――――――――――――――――

この個人の基準などには依存しない、それこそが本物の“期待値”である。


これがいかに凄いモノなのか
おわかりいただけるだろうか!?


まとめると、この“期待値”とは

どこの誰だろうと、また予想理論に関係なく

――――――――――――――――――――――――
・誰にも共通共有できる判断基準であり
・「上がるor下がる」の判断もほぼ一瞬
・「上がるor下がる」の結論も一つしかなく
・「買うor見送る」などの絶対目安になる
――――――――――――――――――――――――

そうした、誰にとっても心強い『馬券の買い方』における絶対的な判断基準になり得る。



以上、無論、私のメルマガなどで配信している独自指標である“期待値Dダウン”も、この確率論ベースの絶対的な“期待値”である。

一方、あなたが日々巷で見かける“期待値”と謳われている言葉などはどうだろう。

それらのほとんどが、個人の予想理論や指標に限った、“好走の可能性に対するオッズのお得感”と言ったモノではないだろうか。

厳密に、それらはその実、個人の単なるの“期待度”のことで、いわゆる”フェイク”である。


では、そもそも一体

「本当の“期待値”とは何なのか?」


……


……


これについては、またの機会に。笑


とにかく、今回はあくまで

単なる一個人の“期待度”と

確率的な“期待値”とは全く別物である

これをしっかりと認識してもらえたらと思う

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