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シェフより「主婦」になりたいねん

こんにちは、今日は「主婦」って凄いねんぞ、という話。

私は子供の頃から料理が趣味で、いろんなレシピ本を読んで新しい料理に挑戦するのが大好きでした。
最近では、突っ張り棒ハウスに仕事仲間や家族を招いて料理を振る舞うのが、楽しみの一つになっています。

そんな私ですが、最近主人にこんなことを言われました。

「結婚して10年近くになるけど、かよちゃんには定番料理がないね」

???

「え?落合務のボロネーゼも、タモリカレーもジェイミーオリバーのギネスシチューも作れるけど何か?」

「そういうのじゃなくて、普段からよく作ってくれて、かよちゃんといえばこれ!っていう家庭の味?みたいなのがないよね」

そこではたと気づきました。これまで料理を通じて「私の好奇心」を満たすことが目的になっていて、食べてくれる人のことを全く考えていなかったんです。あくまで料理は自分の楽しみ。お客さんが来るときの料理は、毎回違う、凝ったものを作ります。

一方で、日日の料理は全く別物。「時間をかけずに栄養さえ満たせればよし」としか考えていなかったので、雑くて、まずくはないけど特別美味しいレベルでもありませんでした。

この出来事をきっかけに、どうやったら毎日の食事を、時間とお金をかけずにワンランク上げられるか、私の挑戦が始まりました。

やってみると、これが意外と難しくて、毎日の仕事で疲れて帰ってきて、いざキッチンに立つってもできることって限られていて、結局ありきたりな野菜炒めや出来合いのおかずを組み合わせたようなものしかできないんですよね。しかも品数は一汁一菜・・・。

周囲を見渡すと、仕事をしながら子育てをして、家族の食事も担当している方が沢山いて、その人達が暮らし方を工夫することで上手に家事をやりくりしているのをインスタなどで見かけます。今までは、美味しそうな料理が食卓に並んでいるのはありふれた日常の一コマくらいにしか思っていなかったのですが、いざ自分がやろうとしたら、全然できないんです。

例えば、お昼ご飯はお味噌汁と、玄米をお弁当として持っていくのですが、これまでは、ぶった切った野菜と豆腐が入っているだけでした。バリエーションを増やそうと思って、菜の花と真空パックのアサリを入れて味噌汁を作ったら、青臭さと生臭さが合わさった煮汁が完成。かきたま汁は在り来たりなのでポーチドエッグ風にしてみたら固茹で卵がドカンと入った味噌汁になりました。夕飯に長芋の味噌味グラタンを作ったら、お味噌汁味の食べ物が出来上がりました。

夫は、「お互い仕事忙しいし、これはこれで美味しいよ」

と、言ってくれています。決して女性に家事責任があるとかではなく、今も新婚から変わらず一緒に家事をしているのですが、私としてはやっぱり自分のスキルが足りてないのが悔しいんですよね。やっぱり家族を喜ばせたいじゃないですか。

ということで、私の主婦力は初級レベル。予算と時間に余裕を持って料理を楽しむのは週末の趣味。限られた条件の中で「家族との普段の暮らし」をワンランクあげる「主婦」で上級レベルを目指し挑戦中です。

(おまけ、こんな私に付き合ってくれている夫に、大感謝です!)


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