見出し画像

髭男の「バッドフォーミー」最高すぎ

皆さん、「Official髭男dism」というバンドをご存じでしょうか。
もうこの問いかけは、道行く誰かに、「パンツって知ってます?」と聞くくらい馬鹿らしい質問ですね。
Official髭男dismといえば、知らない人がいないくらいの超有名バンドですよね。「下着」という概念と同じくらい知名度があるといっていいでしょう。

僕が初めて髭男を聞いたのは、ドラマ「コンフィデンスマンjp」のED曲「ノーダウト」でした。髭男が世間に認知されはじめたのもそのくらいですよね。そのあと「宿命」とか「Pretender」とかが広く知られていくようになった訳ですが…

正直、僕はそんなに聴いてませんでした。
「ノーダウト」はキャッチーなメロディーが結構好きだったんですが、「宿命」とか「Pretender」はあんまり…という感じでした。クラスの子たちがよく歌ってるのも、白い目をして聞き流しており、正直そんなに興味のないバンド、という感じでした。

この曲に出会うまでは…

そう、

「バッドフォーミー」

ですね

あれは、忘れもしない中学三年生のとき、自分が通っていた中学校では、給食の時間に、生徒からリクエストされた音楽を流す、というコーナーがありました。
普段は、誰か熱心な生徒がいるのか、すとぷりのテーマソングみたいなやつが永遠に流れ続けていたのですが、この日は違いました。
「バッドフォーミー」が流れたのです。

あの!サビ入る前の!あの「てるるるるるんっ、てー」って部分あるじゃないですか、そこだけじゃないんですけど、もう、そこで心を持っていかれてしまって、家帰ってすぐに探しました。

ちょっとこっからは「バッドフォーミー」の良いところをひたすら書きたいと思います。

1.歌詞!!!!!

まず歌詞がめちゃくちゃいいですよね。多分ラブソングだと思うんですが、バッドフォーミーはそんじょそこらのラブソングとは違います。
まずここ!

良いですよねえええええええ!

「全然タイプじゃないのに ときめきが浪費されていく」
まじで良い…
この一文だけで胸がギュンッッッってなりませんか?
「全然タイプじゃない異性なのに、変に意識してしまう」みたいな、こういうシチュエーション、めちゃめちゃグっときます。
ときめきに「浪費」っていう言葉を使ってるのもいいですよねぇ

僕はこの歌詞を見て、「クラスのカースト中くらいの男子が、ある日の掃除当番で、垢ぬけてない目立たないかんじの女子生徒と二人きりになって、その子のふとした仕草とか言動にときめいてしまって、そのままずぶずぶと友達以上恋人未満になってしまう」みたいな妄想をしました。

なんとバッドフォーミーは、このままじゃ終わりません。二番の歌詞なんですが、こちら

うおああああああ!!!!!!

垢ぬけちゃうんですよねええええ!
垢ぬけちゃうんです。この子。多分はじめは、「俺」のために、ちょっとおしゃれしたり、明るく振る舞うようにしていたんですが、そこで気づいちゃうんですね。いや気づかれてしまうんですねぇぇぇ。クラスの子たちがきづいちゃうんですよ、その子の魅力に。「俺」にとっては「キミ」は俺だけの「君」だったんですけど、その子がどんどん綺麗になって、みんなの「キミ」になっちゃうんですよ。
それで嫉妬したんでしょうね。ちょっとずつ「キミ」と疎遠になっていって、そこで「俺」はひねくれてどんどん落ちぶれていってしまう…と

良いですよねェ~~~~!!!!

そんな状況で歌われた二番のサビがこちら

「お幸せそうでなにより」この部分最高にひねくれてますよね
この部分も、「俺」の複雑な感情が、いやというほど伝わってきてめちゃ好きです。一番の歌詞では浪費されまくってた「ときめき」ですが二番では「歪みそう」になっております。
ときめきっていうワードにマイナスな言葉が付きまといまくってるのが、「俺」のネガティブな恋心を完璧に表現してますよね。イカス~!

そのあと俺の恋心はこうなります

もう、すっぱりと諦めてしまったほうがいいことは「俺」にも分かってるんですよね。このままずるずると引きずるよりも、新しい恋なんかに踏み出したほうが間違いなくいいんですよ。

それを踏まえたうえでの三番のサビがこちら


諦められとれんやんけぇーーーーー!!!!!!

ときめき無限にふえとるやんけーーーーー!!!!
抜け出せられんくなっとるやんけーーー!!!

はい、そうなんですよ。諦められないんですねーーー!
落ちぶれても、ずるずるになっても、「俺」は「キミ」を思い続けるんですねー。ふわぁ…
すいません。キモいちいかわみたいになってしまいました。
もう、もはやどこか、ストーカー的なマインドもほんのり感じずにはいられないんですが、そのキモさがいいんですよね。
まずはじまりから「タイプじゃないのに」言うとったのに、ときめいちゃうあたりからキモいんですよ。でも、そのキモさが良い…

その「キミ」にもファムファタル的な属性がありますよね。全然タイプじゃない男を虜にしてしまうあたり。
男はみな、よく分からん綺麗な女性に騙されて、手のひらの上で踊らされたいという欲求があるのかもしれません…富江しかりマキマしかり(主語がでかくなってしまったけど、自分だけかもしれません)

この関係性、良すぎる…

歌詞でめちゃくちゃ書いてしまいましたが、まず自分が牽かれたのはメロディーなんですよね。この切なエモい歌詞が、切なエモいメロディーに乗っているからこそ、この世界観が保たれている、というか…

総合すると、全部良いんですよね
マジで好き…
正直、バッドフォーミーで二次創作してる動画は、あんま見れないくらいです。本家が完璧すぎるので、なんか加えられちゃうと、ちょっと穢れるかんじがするというか…
自分が髭男のなんなんだって話なんですが。正直バッドフォーミーとその他有名な曲数曲以外は髭男のこと何もしらないですから、ファンとはいえないんですよね。たまたま髭男の少しだけマイナーめな曲を知ってるってだけですからね。

以外とバッドフォーミーの話、人としたことないんですよね。
僕にとってはバッドフォーミーが「キミ」なのかもしれません。もしここからバッドフォーミーがtiktokで流行ったりしたら、自分も「俺」みたいにだいぶひねくれるかもしれないです。

もし、これを読んでくださったかたがいたら、バッドフォーミー、聞いてみてください。そして、曲に、自分の考えたシチュエーションを重ねてみてください。あと、こういう感じの曲とか映画とか漫画があったら教えてください。切実です。


僕は今、ときめきに枯渇しています。助けて。


(素人の主観に基づいて書かれています)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?