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いま流行?ボートレースについて調べてみた(基礎編)

はじめに

来週末から、AbemaTVにて、「ボートレースチャンネル」が開設されると知りました。昨今TVや雑誌等でかなり目にする機会が多くなってきた「ボートレース」。現在公営競技(競輪)のマーケティングをしているため、改めて、ボートレース(競艇)について、そもそも競艇とは、市場規模、昨今の取り組みについてしらべてみました。

(超簡単に、ざっくりとです)

ボートレースとは(他公営競技と比較して)

ボートレースについて、他公営競技と比較して、現状を把握したいと思います。

①当たりやすさ

他公営競技と比較した時の魅力として、まず挙げられるのが

当たりやすさ」です。

出走数で比較すると、競馬:最大18頭、競輪:7~9頭、オートレース:8頭に対して、競艇は6頭と、確率的に他公営競技よりも当たりやすいです。

②場数

中央競馬:10、地方競馬:15、競輪:43、オートレース:5、競艇:24。

関東では桐生、 戸田、江戸川、平和島、多摩川)の5つあり、全国でも戸田ボートレース場が売上1位のようです。

ボートレースの市場規模

次にボートレースの市場規模、市場推移をみていきます。

2018年最新の市場規模を見てみると、約1.4兆。

出版系が1.6兆、ペット関連が1.4兆に匹敵するほどの市場規模になります。

そんなボートレースですが、2010年頃から右肩上がりをとげており、YonYでなんと競馬以上の成長率を遂げています。

ボートレース成長の要因はインターネット投票

競馬以上の成長率はどこからきているのか、分解して考えていきたいと思います。

ボートレースの売上 = 舟券の売上になります。

舟券の購入方法については①ボートレース場での購入②ボートレース以外での購入の2種類がありますが、上図のように「入場者数」は意外にも減少しています。(2017,2018のデータがなかったので、もしかしたら上がっているかもですが)

ただ、「利用者数」(= ボートレース場内外含めたUU数)でいうと、右肩上がりで増加しています。

(出典:ボートレース 鳴子)

この利用者数をさらに分解すると、電話投票やインターネットなどの売り場での購入が増加しているようです。

またボートレースには「ナイターレース」があり、20:30頃まで投票ができます。こうしたレース整備とインターネット投票が普及し、時間・場所をとわずに投票できるようになったため、投票者数、売上が伸びたと想定されます。

参考)

他公営競技と異なるボートレース独自の運営体制

現在インターネット投票は一般財団法人 BOATRACE振興会が運営するサイトでのみ利用可能な状況です。

地方競馬ではnet keibaやオッズパーク 、競輪ではKドリームスやWinTicket、オートレースではチャリロト等民間の投票サイトがあるのに対して、ボートレースは現状民間投票サイトがありません。

民間に委託する1つの理由として、運営元だけではできないような市場の開拓や業界のブランディングがあげられます。

ボートレースは運営だけで、2000年代からずっと人気タレントを起用したマーケティングを実施しています。特に最近の渡辺直美さんを起用したプロモーション、各種タッチポイントでのフリークエンシーがかなり多いと感じてます。

利用者増加の裏には、こうしたプロモーションによる影響が大きいとかんがえられますので、次回のnoteで、ボートレースのプロモーションを分解していきたいと思います。

※上記のようにボートレースは運営元での展開が主流だったため、今回AbemaTVにてボートレースChができるのは、ボートレースがここまで大きい民間との取り組みではおそらく初になるので、非常に動向が楽しみです

※僕は特にボートレースChと関係ありません 笑

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