40代からの普通自動車免許(AT限定)取得への道【申し込み編】

移住して車の免許が必要になった・・・

・・・訳ではない。

市街地に住んでいるので日常的に車が必要ということはないし、きっと電動自転車があればもっと楽だけれど普通の自転車でも問題なく生活ができている。

ただ、ちょっと遠くへ出掛けようとすると電車やバスが無くて不便ということはおおいにある。

病院だったり、大きな公園だったり、美味しいと評判のお店だったりと目的地は様々だけれど、車が運転できれば選択肢に入るのにというケースが多々あるのはもったいないとは思う。

だから免許をとる・・・

・・・訳でもない。

なぜならそういうところに行きたければ妻に運転してもらえばいい。妻は免許を持っている。

ただ、ペーパーだ。ペーパーのゴールド免許だ。

特筆して運転が下手ということはないと思うけれど、自家用車を所持していなかったこともあり日常的に運転する機会がなく、運転に慣れてもらうことができなかった。

それが移住をきっかけに駐車場がある物件だったこともあり車の購入に踏み切った。

車がある、妻が免許を持っている。

うん。特に自分が免許を取得する必要はないはずだ。

免許から目を背け続けた25年間

実家には車がなかった。

それが当たり前で、特に不便も不満も感じなかった。

東京の郊外で交通網も発達しているし「車じゃないと行けないところ」という場所自体を知る由もなかった。

車だけではない。自転車も乗れるようになるのがとても遅く、そもそも自分専用の自転車の必要性を感じるのも遅かった。

何かのきっかけで自転車を買ってもらったら直ぐに乗れるようになって、それからしばらくはかなり乗り回していたと思う。

黒色のシンプルなシティサイクルだった。

そんなある日、季節も何も覚えていないが買い物からの帰り道。

自転車のカゴに2リットルのペットボトルのお茶だかジュースだかを入れていたのは覚えている。

普通に青信号の横断歩道を自転車で徐行していたら、右折車が突っ込んできた。

世界がスローになった・・・

・・・かは覚えていないけれど、運転手がまったくこっちを見ていないことはわかった。おそらく対向車だけを気にして横断歩道を渡るコチラに注意が向かなかったのだろう。

しかし中学2~3年生の反射神経はすごいもので「来る!」と思った瞬間には自転車を乗り捨て、自ら車とは反対方向に飛ぶように離れた。

自転車は車のバンパーの下に挟まれ、カゴなどはひしゃげてしまい、ペットボトルは少し遠くまで転がっていた。

慌てて飛び出てくる運転手。

自転車が壊れてしまったことにショックを受ける自分。

その時はわからなかったが、今思えばその運転手は僕の体が大丈夫かを気にしつつもかなり保身を考えているようだった。

特に怪我などをしていないことを確認すると近くの自転車屋まで一緒に行き、新しい自転車を僕にあてがった。

自転車が戻れば親に怒られない。

事故にあってしまったというパニックもあり、それだけで終わった。

大人になってわかったが、あれは警察を呼んで処理をしてもらわなければならない事案だ。

今だに事故の恐怖と後始末のされかたの怒りが消化できていないのかもしれない。

この事故からずっと車が怖い。

日常生活に支障をきたすほどの恐怖ではないし、車に乗れないということでもないが、良い気はしない。

すすんで車に乗りたいとか運転したいと思うことはまず無いというくらいだ。

そして車を運転したいと思わない理由のひとつに向いていない気がするというのもある。

自転車に乗れるようになるのが遅かったり、小さい頃にディズニーランドのゴーカート(2017年CLOSE)でまったく上手く走れなくてガツンガツンぶつけていたのが小さなトラウマになっている。

潜在的に苦手なのだ。

背に腹は代えられない

25年避けてきたすべてを覆すほど免許の必要性が出たのかと言われればそんなことはない。

まだ先延ばしにしたり、拒否もできる。

すべてはきっかけとタイミングだ。

移住して何かを始めたくてそわそわする気持ちと、たまたま仕事の合間ができている空白の期間、条件の悪くない教習所、学生が溢れる季節が少し過ぎた時期、そんなタイミングが重なった。

免許をとらないという選択肢はないんだからね

妻の一言に、あぁそうなのかと。

だったら早い方がいい。まずは資料請求。

休みを挟んで何日かかかったが、資料に書かれた内容はWEBのそれと相違がなかった。封筒の住所や蛍光ペンで引かれたマーカーなどが手書きっぽくって少し好感が持てたのと同時にローカルだなとも思った。

WEBから仮入校申し込みをした。入力内容を確認し、最後の送信ボタンは妻に押してもらった。

自分が望んで行くんじゃない。

些細な抵抗だった。

好感の持てる確認電話

休み明けの希望時間帯に確認の電話があった。

電話があるとわかっていたのに散歩に出ていたので外での電話となったが、すべての確認項目を順番にわかりやすく説明してくれて、とても気持ちが良かった。

ある意味では慣れ過ぎていて作業的な確認なのかもしれないが、それを感じさせないほど上手なやりとりと声のトーンだった。

教習所の受付の良い評判はあまり聞かない。

受付と入校対応係は違うかもしれないけれど、ファーストインプレッションはとても良かったので少し安心した。

入校日前に一度現場に行って入校手続きや支払いをしなければいけないのと、学科教習のすべてをオンラインで出来る訳ではないというのは想定外だったけれど、それはこちらの調査不足のせいだろう。

いよいよスタート

これを書いているのは2024年3月26日(火)

翌27日には入校手続きに行く。

あの「送迎バス」が家の直ぐ近くまで迎えにきてくれ、ドナドナドナドナ~♪と教習所まで運ばれていく。

「楽しまなければ損」というほど前向きになるのは難しいけれど、何か恥ずかしいことが起こったとしてもここに書くネタが出来たと思えるようにしておけば少しは疲弊しないかと思う。

40歳を超えて記憶力も運動神経も反射神経も衰えている。

果たして無事に免許取得となるのだろうか。。。

3月30日(土)から教習がスタートする。

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