Raspberry Pi と MagPi と Python Pit と私

Python との出会いは確か前世紀末頃、P じゃなくて R の方の開発者直執の本が全く理解できず、ジタバタしてたときに「こういうわかりやすい構文の言語もあるのか...」という感じのあっさり出会ってすぐに別れた風のような出会いでした

関係ないけど開発者直執の本っていい思い出がまったくなく、4だった頃のラクダ本なんか何の話してるのかすら(SF興味ないので元ネタがわからない)わからなかったし、K&Rだってびよーんだって... 私は学習障害があるのかもしれないと思う程、悲しい思い出だらけ

再会は5年前、2011年の11月、その頃は某社のメディアチップでセットトップボックスを作ろうとするプロジェクトでジタバタしてて、ブログ で Raspberry Pi というものを作ろうとしている変な人がいることを知って、使ってるメディアチップも向こうのほうが筋がよさそうだったし、ノキアの人がボランティアワークをしていて、大企業以外はSDKも提供してもらえない筈の TrustZone まで使ってるという、DTCP-IPやっててセキュリティーサポートの貧弱なプラットフォームに頭を抱えてた人達にはとても魅力的にみえました。というか、35$という値段がそもそも破壊力強すぎで、某社の某チップだと開発ボード最低でも1000万円ださないとてにはいらなかったのに...

翌年の2月に Raspberry Pi の出荷が RS で始まって、某社の会議室で打ち合わせ中に内職で購入合戦に参加するも敗ける(オフィスで作業してた別のエンジニアは無事に購入)、それと同時に MagPi がはじまりました。これは今でも続いてる無料の月刊誌で、毎月毎月ドキドキして読んでいました

Raspberry Pi の Pi は 実は Python の Py の隠喩なんだ」という噂も聞こえてくるほど、MagPi の多くの実装事例は Python でした。言語って、壊れることを心配しないで動かせる環境(こわれても$35だし、という安心感で、コピペして使えるコードが沢山あると、習うよりも慣れて来ちゃうじゃないですか。で、pass とか if __name__ == '__main__': とか、お勉強から入るとひっかかりそうな事もコピペで慣れた所で、毎月の MagPi の連載入門記事の Python Pit これがわかりやすく、どんどん Python に嵌っていきました

Raspberry Pi と MagPi と Python Pit のおかげで、習うよりも慣れるという贅沢な(5年前の25$、2600円程度しか出費してないんですけど)経験ができたのはとても幸せな出会い(再会)だったと思います


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