見出し画像

【ブラッドベリ1000日チャレンジ】#0018

■短編小説  デラックスな金庫/星新一 ジャッジ:○
デラックスな金庫を作るために、全財産をつぎこんだ男の話。
趣味のようにデラックスな金庫を大切にしていて毎日を過ごしていた男の家に泥棒が入ってきて、金庫の中を開けさせて、さぁお金をたくさん取ろうと思ったら、中がきらびやかな金で作られた金庫だけで何も入ってなかった。
しかも金庫にこだわっているだけに、セキュリティー対策もバッチリで、泥棒が中に入った瞬間、扉も締まって警報の連絡が入るという落ちつきで。

■詩・俳句・短歌・歌詞 帰省/中島みゆきジャッジ:〇
街と古郷の違いを上手く表現している。
人が多くなるほど、ものに見えてくる。
「けれど年に2回 8月と1月 人は振り向いて足をとめる 故郷からの帰り
束の間 人を信じたら もう半年がんばれる」
故郷で人の温かさに触れ、街で人の冷たさを知る。

■論考 豊かさについて/森本哲郎ジャッジ:○
芭蕉の俳句を通して、いろんなことを語っている。
物質を追求するほど、精神の存在は希薄になる。
人はパンなしには生きられないが、パンだけに生きるわけにもいかない。
物質的なものの追求には限度があるべきだということ、そしてその限度をどこに定めるかが、人の精神生活にとって、重大な意味を持つ。
少なくとも、自分の中に物質的な豊かさに対する限界を意識する心がなければ、精神の豊かさは、決して手にしえない・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?