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【ブラッドベリ1000日チャレンジ】#0013

■短編小説 生活維持省 /星新一 ジャッジ:○
生活維持省。
最初は何のことか分からなかったけど、なるほどな~って思ったのと、背中がゾゾってなった感覚を覚えた、そういう方向のオチなんや~。
みんなが平和な生活を送れるための掟。毎日、コンピューターで選ばれた人がこの世から去ってしまうという。しかもそんな掟を受け入れた世界。
自分だったら受け入れられへんやろうな~っていう現実・・・。
何とも言えない。

■詩・俳句・短歌・歌詞 糸/中島みゆきジャッジ:○
歌でもよく聞く詩であり、文字で読むと、また違った感覚になる。
この詩は、「糸」で人とのつながりを上手く表現している詩であり、中島みゆきさんならではの例え方で、本当に巧みに表現している詩だと思う。
後は、糸で繊細さやしなやかさを表現できる世界がなぜか心地良い。

■論考 魂の深さについて/森本哲郎ジャッジ:○
冒頭、「私の手にあまったのは、インドの広さでもなかった。その魂の深さだった」で始まる。
インドの魂は深い!
しかし、どんな国でも、どんな民族でも、その国、その民族を形づくってきた魂というものは、途方もなく深い。
日本も同じで、日本人とはなにか?日本の魂とは何か?その問いに対して、今もって、だれひとり完全な解答を与えた人はいないのです。
その中でもインドは、全てを許容し、そのどれを選ぶかを最終的には個人の自由にゆだねる、これがインドの魂の公式と言っていい。インドの魂は民族的であると共に、徹底的に個人的なのである。
これに対して日本は全く逆で、日本人はすべてを、つぎつぎに切り捨てることによって、生きてきた。
これは、ただひとつ、私たちはインドのこのような深い魂というものを考えることによって、日本の魂を考えるよすがとすべきであるということは言える。

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