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シャニマスソロライブ我儘なまま day2 最高だった話

 夏葉、涼本さん。ありがとう。

シャニマスソロライブ 我儘なまま とは

 7/22(土)、23(日)に武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで行われたアイドルマスターシャイニーカラーズ初めてのソロライブです。

 普段はユニットの楽曲がメインで行われているライブですが、今回はソロライブという事で各アイドルのソロ曲と全体曲を含む非ユニット曲が披露されました。

 ライブは楽曲パートと朗読劇パートで構成されておりまして、普段MCが行われる部分で朗読劇がされまして、ライブを通して一つの物語が語られるといった演出となっています。

 セットリストは以下の通りです。

 DAY1とDAY2の朗読劇ではそれぞれに座長とメインキャストが設定されております。

 DAY1の座長は櫻木真乃役 関根瞳さん、メインキャストは市川雛菜役 岡咲美保さん。
 DAY2の座長は有栖川夏葉役 涼本あきほさん、メインキャストは三峰結華役 希水しおさん。

 それぞれの日程で座長とメインキャストを主軸に置いた別々の話が演じられました。

DAY2 朗読劇 あらすじ

 大学の新入生歓迎会の帰りに偶然出会った夏葉と結華。
 
 夏葉は知り合いの企業でインターン、結華はギターでバンド活動と、それぞれ別の道を歩んでいた。

 夏葉の企業インターンが順調に進む一方、結華のバンド活動は難航していた。

 人の顔色を窺い、周りに振り回され、人の『我儘』によって徐々に音楽への情熱を失っていった。

 しかし、結華が音楽への情熱を取り戻したのもまた人の『我儘』だった。

 「私、あなたの音楽をまだ聴いてないわ」---------

衣装について

 涼本さんのお腹ありがとう!!!!!!

 いいですか、声優のお腹にはその露出以上にありがたみが詰まっているのです。
 まず声優という職業は役者ではありますが、基本は人前に立つことが求められる職業ではありません。ダンスと歌についても同様です。
 しかしキャラクターに扮してのライブを行うという事で歌とダンスを頑張ってくれて、更にはよりキャラクターに近づくために髪型や衣装まで寄せてくれるという彼女たちの心遣いには感謝の念が絶えません。

 お腹を出すという行為には多大な労力が要ります。
 食事制限や筋トレも頑張らなくてはいけませんし、人前でお腹を出す羞恥心や冷えとも戦わなくてはいけません。
 しかし、それらを踏まえてもなお、演じるキャラクターの衣装を着てくれるその心意気、キャラクターに近づこうとするその意思でお腹を出してくれるのです。

 あのちらりと見えるお腹にはそう言った努力や愛、徳が詰まっているのです。
 今度から出してくれるお腹に向かって全員拝め。

 また、今回の衣装はユニットではなく個人衣装。それも、あえてSRの衣装です。(ごめん、全員かは分からない)
 シャニマスのサービス開始時、登録の10連ガシャとは別にpSRアイドルを誰か一人選んでゲームを始められました。初めてアイドルをプロデュースしたあの気持ち。ユニットではなく、アイドル個人と出会ったあの時の気持ち。

 その時の初めましての気持ちが蘇ってきました。

朗読劇について

 そこに夏葉と結華がいた。

 朗読劇という体だったので台本を持っている場面もありましたが、涼本さんと希水さんはそれを踏まえてなお夏葉と結華の掛け合いを大事にしてくれて、台本を外して演技する場面も多かったです。
 というかほぼ台本見てませんでした。

 そのね……掛け合いの一挙一動がね……本当に夏葉と結華だったんだ……。

 最初の新入生歓迎会でグイグイ来られた時に「あ~……ですです」の困ってるけど、無下に出来ないあの希水さんの繕い笑いの顔はマジで結華だし、「あなたも新歓帰り!?」の涼本さんのあの表情はマジでわくわくして目を輝かせている夏葉でした。

 希水さんの三峰は基本光の三峰なんですけど、今回の朗読劇では周りに振り回されて疲弊していって光の三峰からどんどん闇の三峰になっていく姿が希水さんの三峰とマッチしていて最高でした。
 振り回されて、疲れて、音楽への愛情と情熱が冷めてしまった三峰の湿り気たっぷりのプラスチック・アンブレラは最高でした。
 いや、心境は辛くて最低なんだけど。

 そして失意の三峰を説得する夏葉も、最高に夏葉していました。
 真剣なまなざしと食い入るように身を乗り出して三峰に話しかけるその姿から「音楽を辞めて欲しくない」という気持ちが十二分に伝わってきました。
 しかし、出てくる言葉は一つ一つ丁寧に選び出されたもので、「感情の押し付けはエゴであり、暴力にもなる」と理解しているかのような、無邪気でまっすぐなだけでない、夏葉の思慮深さがうかがえました。
 その果てに出てきた「私、あなたの音楽をまだ聴いてないわ」は相手に強制はしたくないけれども、自分の気持ちを伝えたいという子供の純粋さと大人の思いやりが合わさった優しい言葉のように感じました。
 あと「いけないかしら」って若干膨れながら言うあきちゃんの顔がマジで女児の夏葉だから、全人類コマ送りで見て。

 それと思いがけない言葉が出てきて困惑しながら努力を語る三峰と、努力について「道半ばの私たちに分かりっこないでしょ」とはにかみながら語る夏葉の表情の柔らかさの差がまた最高で、こわばっていた表情が「なにそれ」って感じで柔らかくなっていく三峰の憑き物が落ちていく流れがたまらないんですよね。
 冒頭で厳しくも勝手な言葉で自分を縛り、そこから勝手ながら優しい言葉につないで呪縛が解けていく。短い中で我儘に振り回されて救われていく姿が見事に表現されています。そこから「星をめざして」と「わたしの主人公はわたしだから!」のつなぎはカタルシスすら覚えます。

 その後の朗読劇パートは4年生まで進んだ二人の着飾らずに付き合えてて、仲の良い様子が描かれています。
 このパートの恥ずかしそうに、ちょっとおどけながら座ってベンチペチペチ叩く様子の結華はしおちゃんの光の三峰最骨頂って感じなので、全人類見て。その後のベンチでじゃれ合う姿は俺が見たかった理想郷の一つだから、みんなにもそれを共有したい。ここまで来たら「勝ったなガハハ」という感じで最高に無敵な気持ちで見れる。

 そこからつなぐシャイノグラフィはもう一段カタルシスが解放されました。あの二人のニッコニコした表情を見たら「良かったなぁ…
…」って気持ちで胸がいっぱいになりました。

楽曲について

 ここでは「プラスチック・アンブレラ」「シャイノグラフィ」「Damascus Cocktail」の3曲について語りたいと思います。

 「プラスチック・アンブレラ」は朗読劇も相まって三峰史上最高の湿度で歌われましたね。
 表情の真剣さが、ね……曲の重苦しさをより引き立てるんだ……。傘の使い方、照明演出、すべてが三峰の複雑な心境を表しているようでした。
 あとDAY1とDAY2で髪型、眼鏡を変えておりました。曰く「あるコミュの前後の三峰を表現した」とのことですので、そこに注視してみるのも良いかと思われます。

 そしてこの曲は全編を通して語るように歌いかけ、歌っている最中は振りも少なめです。その分、表情と語り口調でその気持ちを訴えてきます。
 そして何より、後半に進むにつれダンスも歌い方も力が入り、激しく強くなっていきます。それは三峰が覆い隠していた感情があふれて出てきたかのようです。
 そして傘を外して心を少しだけ見せてくれたかと思ったら、すぐに傘を広げてまた心を隠してしまう。心を開いてありのままの自分を愛して欲しい、分かってほしい。けれどもそんな汚いことを考えている自分をさらけ出すのは怖くて、そんな気持ちに気付いて欲しくない。そんな結華の複雑な心境があの歌で語られているように思えました。

 プラスチックの傘は雨の中に身を隠しながらも、半透明のビニールの向こうからつながりたいって覗く為に差しているんだよ……。

 そして「シャイノグラフィ」。
 全員で歌うシャイノグラフィとは一味違う二人で歌うシャイノグラフィ。

 全員で歌う場合のシャイノグラフィはアイドルになった頃の最初の気持ちを語っている歌になります。
 自分の事は自分では分からないけど、私から見る貴方は輝いている。それを自分じゃ見えない背中の翼に、それぞれの輝きや個性を空に羽ばたいた時のきらめきの違いで表現しています。
 注目して欲しいのがこの歌が自分の事を語っているようで、隣には必ず誰かがいると言うことです。これを全体曲として歌うのならば、ユニットのメンバーや、283プロのみんな、もしくはプロデューサーの貴方となるでしょうか。皆で一緒に大空に羽ばたいて、輝いていこうと言う気持ちが伝わってきます。

 その曲を二人で歌うとどうなるか。
 どうなるのか!?

 思い出語り大正義百合ソングとなります!!!

 いや……申し訳ない。大正義百合ソングは言い過ぎた……。

 4年生になった夏葉と結華が歌うこの曲は、進んでいる道は違えど互いの事は尊敬しているし応援しているし、隣にいられるように負けずに頑張っていたいし、大好き。と言う感情を、お互いがお互いに伝えているように聴こえました。

 やはり百合ソングなのでは??

 その中でも特にCメロのこのパート。

ねえ 最初の色 憶えている?
出会った空の色
一緒だったね(ちぐはぐで)
持っていて(忘れないで)
どんな空を飛んでも
ずっと

シャイノグラフィ 歌詞抜粋

 この時にしおちゃんとあきちゃんがニッコニコしながら顔を見合わせて歌うその姿は、夏葉と結華の積み重ねてきた友情を感じさせると同時に座長とメインキャストとして朗読劇を頑張ってきた二人の努力が報われ、最高のハッピーエンドに至った喜びが伝わってきました。
 二人はね、これまで本当に頑張ってきたんだよ……。あきちゃんは「流れを大切にしたい」って台本を外したり、「全員を主役にしたい」って沢山練習してきて、しおちゃんもニコニコしながら寄り添ってくれて……。本当に沢山沢山頑張っている様子が伝わってきて…………シャイノグラフィでそれらを「いい思い出だったね!」って笑顔で言ってくれているようで、胸がいっぱいになりました。

 そしてカーテンコール。挨拶で言葉が詰まった涼本さんを優しく抱きしめる希水さん。涙しつつ笑顔で顔を見合わせ、メガネに髪がひっかかると言うなんだか締まらないハプニングも挟みつつ、緊張が解れて最強の状態で披露される「Damascus Cocktail」。

 震えました。泣きました。
 そこには涼本さんと、夏葉が、確かにそこにいました。

 有栖川夏葉は無敵です。
 それはただ無敵なのでは無く、向上心から生まれる弛まぬ努力と、それに裏打ちされた自信、そして皆の期待を背負って纏っているから「無敵」なのです。

 あの日のステージには努力と期待を身に纏った無敵の夏葉が涼本さんと一緒に立っていました。

 重責も、不安も、期待も、全部まとめて力に変えた無敵の夏葉と涼本さんです。

 表情は晴れやかで自信に溢れ、声はどこまでも伸び、ダンスは細部にまで意識が行き届いているようでした。

 すげぇんだよ、あきちゃんは。
 「Damascus Cocktail」の歌もダンスも手数が多くて難しく、ステップまで入れたらワチャワチャなっちゃうのに、そんな素振りは一切見せないで、すっと踊っちゃうんだよ。自信と余裕で満ちた表情であんなに難しい曲をさ。初披露の3rdの時から身体にしみ込むまでずっと頑張ってたんだなって思う。手のひらひらとか、ウィンクとか、そういった細部まで丁寧に表現してくれて。夏葉の事が大好きで、尊敬していて、彼女の事を理解して表現しようって強い意思がそういう細かいところからひしひしと伝わってきた。
 それにしてもBメロのウィンク良すぎではない??ただでさえファンサですぐ好きになっちゃうのに、あんなウィンクされたらもっと好きになっちゃうよ。それに間奏の落ちる部分でしゃがんで膝を付くところ。急に足長くなった?普段は3mくらいなのに5mくらいに伸びた?そろそろ一歩で東京ー横浜までは届きそう。その後の間奏のダンス部分もやべーかっこよくて、背中から魅せてクラップにつなぐあの流れはテンション上がりすぎる。テンション上がり過ぎて昇天する。全編通して最高過ぎる。二人のカッコイイところもかわいいところもセクシーなところも美しいところも全部詰まっていた。

 シチュエーションも相まって、現時点で史上最高の「Damascus Cocktail」でした。でも今後、この最高の「Damascus Cocktail」をきっと更新してくれるんだろうなって思わせてくれるところが夏葉と涼本さんのすごいところです。「Damascus Cocktail」の歌詞のようにこれからも上を目指し続けて、「期待に応えるのは得意なのよ」と笑ってこっちの予想を軽々上回ってくれる。そう信じさせてくれる、二人のパフォーマンスでした。

最後に

 もう過ぎちゃったけど、オーディオコメンタリーとチョクメを合わせて見ると、演者さんの心情や思いが知れてよりライブが楽しめます。もう涙なしには見れません。
 我儘なままのアーカイブ公開も終わってしまって、まだBD発売予定も決まっておりません。残念ながら、このライブはもう終わってしまったのです……。このライブは。

 でも大丈夫!次のライブがあります!!

 「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5.5th Anniversary LIVE 星が見上げた空」が2023年10月21日(土) ・2023年10月22日(日)に幕張イベントホールにて開催決定しております!!!

 両ライブとも16:00開場/17:00開演です。

 「ああ……今回のライブ見れば良かったなぁ……」と後悔しているあなた!次に備えて今から予習するチャンスですよ!!
 新しいゲームアプリ、シャイニーカラーズ Song for Prismも事前予約受付中ですし、2024年1月からシャニマスのアニメもやります!!

 さぁ、シャニマスに乗るなら今!
 チョクメにも登録して、5.5thライブに備えよう!!

 結華……サボってたけど、俺もまたギター弾くよ……。

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