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医師1200人、管理職7200人が選ぶあなたを救う病院 2013.4.1 #1 2013-12-08 10:55:53

【『日経ビジネス』の特集記事】 #1  初出 2013-12-08 10:55:53 <バックナンバー>

⭐『日経ビジネス』の特集記事から、私が特に関心を持った個所重要と考えた個所を抜粋しました。

⭐ 当面は、Ameba(アメブロ)に投稿していた記事を再編集し、加筆修正し、新たな情報を加味し、「バックナンバー」と表示し投稿します。

⭐ 1つのテーマについて複数回投稿している場合(ほとんどが該当しますには、1つにまとめて投稿します。タイトルの後の日付は雑誌の発行日で、最後の日付は投稿日を表わしています。

⭐ 一方、新規で投稿した記事については、異なる壁紙を用意し、本文内に「タイトル」「雑誌発行年月日」を表示します。


再投稿することにした経緯

再編集して再投稿することにした理由は、次のとおりです。

自分が当時どんな記事に興味があり、どのような考え方をしていたのかを知りたいと思ったからです。

当時の自分を振り返ることで、当時と現在で考え方は変わったか否か、あるいは成長しているかを確認したいと思いました。

記事データは当然古くなっていますが、本質的な部分は必ずあるはずで、しかも普遍性があります。その個所を再度学んでみたかったのです。

さらに言えば、『日経ビジネス』のバックナンバーをご紹介することで、この記事に目を通していただいたあなたに何らかの有益なヒントを提供することができるかもしれない、と考えたからです

「私にとって、noteは大切なアーカイブ(記録保管場所)です。人生の一部と言い換えても良いもの」だからでもあります。
プロフィールから)


2022年5月25日現在、週刊誌『日経ビジネス』を購読していませんが、新たに電子版セット(雑誌+電子版)を「らくらく購読コース」で今年の6月以降に定期購読する予定です。



日経ビジネスの特集記事 #1

医師1200人、管理職7200人が選ぶあなたを救う病院 2013.4.1 1/3 2013-12-08 10:55:53

<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>

いざという時、どの病院にかかれば救われるか、というのは誰にも共通する、とても重要な問題です。

時と場合によっては、助かる命も助からない、という事態に遭遇するかもしれないからです。


最初に総合ランキングBEST20を掲載します。

あなたのお住まいの地域にある病院はランキングに入っているでしょうか?


1 虎の門病院

2 国立がん研究センター中央病院

3 がん研有明病院


4 京都大学医学部附属病院

5 東京大学医学部附属病院

6 順天堂大学医学部附属順天堂医院

7 大阪大学医学部附属病院

8 東京女子医科大学病院

9 岡山大学病院

10 名古屋大学医学部附属病院

11 東京医科歯科大学医学部附属病院

12 慶応義塾大学病院

13 聖路加国際病院

14 国立循環器病研究センター病院

15 静岡県立静岡がんセンター

16 自治医科大学附属病院

17 倉敷中央病院

18 三井記念病院

19 信州大学医学部附属病院

20 榊原記念病院



この総合ランキングBEST20を一目見て気づくことは、
大学病院が過半数を占めていることです
(BEST20中11)。



次に掲載するのは、
ビジネスパーソンによる満足度ランキングです。

こちらではBEST3を掲載します。

1 がん研有明病院

2 榊原記念病院

3 倉敷中央病院

3 静岡県立静岡がんセンター



どの病院もBEST20にランキングされています。



では、医師による満足度ランキングはどうなっているでしょうか?


1 虎の門病院

2 国立がん研究センター中央病院

3 順天堂大学医学部附属順天堂医院



どの病院もBEST10入りしています。
医師から見て、満足度が極めて高い病院と言えます。


次回から上位にランキングされた病院の
内容について、詳しく見ていくことにします。




日経ビジネスの特集記事 #1

医師1200人、管理職7200人が選ぶあなたを救う病院 2013.4.1 2/3 2013-12-23 18:47:09

<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>

前回は、総合ランキングBEST20、ビジネスパーソンの満足度ランキングBEST3
そして、医師の満足度ランキングBEST3をご紹介しました。


総合ランキングベスト3の病院はどのような点が評価されたのか、
見ていくことにします。


1位 虎の門病院

① 1958年開院時から最先端の中央検査体制や研修医制度などをいち早く取り入れた

② 研究発表実績は論文と学会発表を合わせ、2661件(2011年)

③ 「1日数千人の外来患者が通院するにもかかわらず、診察のながれがスムーズでストレスがない」

④ 地域のクリニックや病院との医療連携を強化するため、2003年に「医療連携病院懇談会」を立ち上げた

⑤ 第三者機関である日本医療機能評価機構による、病院の運営プロセスなどについての認定を取得

⑥ 収支の改善に取り組み、無駄な支出がないかを徹底的にチェックし、資材などの調達先もゼロベースで見直した


2位 国立がん研究センター中央病院

① 2010年に独立行政法人化を機に、大幅な機構改革によって経営や人事の透明化などを断行

② ガン以外の病気も併発する患者の受け入れなど、ガン難民撲滅にも取り組む

③ 「患者の目線に立ち、保険適用が可能で多くの医療機関が採用できる標準的な治療法を目指す存在に生まれ変わった」


3位 がん研有明病院

① SWOT分析(Strengths=強み、Weeknesses=弱み、Opportunities=機会、Threats=脅威 注:藤巻隆)など企業の経営改革手法を活用した改善活動を2011年から推進

② 2012年度から同病院として初の3カ年の「中期経営計画」がスタート
財務の視点、患者と市民の視点、業務プロセスの視点、学習・成長と開発の視点を改革の軸に据える



ベスト3の病院に共通する点は、高く評価を受ける現在に至るまでには、長い道のりがあったということです。

日々の業務改革を行い、これが最も難しいことですが、患者をお客さんと処遇する意識改革を病院内の隅々まで浸透させていることです。

そうした意味では、病院も一般企業と何ら変わることはありません。

次回は、悪性脳腫瘍(グリオーマ)が見つかったIT企業社長が、主治医との信頼関係により病魔と闘う姿をご紹介します。




日経ビジネスの特集記事 #1

医師1200人、管理職7200人が選ぶあなたを救う病院 2013.4.1 3/3 2013-12-23 19:30:02

<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>

前回は、総合ランキングベスト3をご紹介しました。

今回は、悪性脳腫瘍(グリオーマ)が見つかったIT(情報技術)企業社長が、主治医との信頼関係を築き、病魔と闘う姿をご紹介します。

悪性脳腫瘍にはⅠからⅣまでのグレードがあるそうです。
数値が増えるに従って重篤になります。

IT企業オーシャンブリッジの高山知朗(たかやま・のりあき)社長は2年前、40歳の時に悪性脳腫瘍(グリオーマ)が見つかったそうです。

高山社長は2番目に悪性度が高いグレードⅢでした。
手術を受けた東京女子医科大学病院はグレードⅢの5年間の生存率は約70%という高い実績を持っています。
Ⅳなら約19%です。

一般的にはグレードⅢの5年間の生存率は25%、Ⅳなら7%しか生きられない、とされていますから、東京女子医科大学病院の数値はかなり高いと言えます。

高山社長はこう話しています。

「たとえ1%しか生きられる可能性がないとしても、その1%に入るために最善の努力をする。僕には家族がいます。

最愛の娘は当時まだ1歳。少なくとも彼女の20歳の誕生日に妻とともに乾杯したい。僕の人生の目標が定まりました。

今は昔のような仕事中心の生活さえしなければ、生きられると判断したら、その時は自分の命を優先します」。

現在、高山社長は普段から日々の出来事を自身のブログに書き込んでいます。

オーシャンブリッジ 高山のブログ

このブログについて、主治医の村垣善浩医師は次のように話しています。

「患者さんが、高山さんのブログを見て予習してから来院してくれるおかげで、本質的な話に時間を使えるようになる」。


オーシャブリッジ社長(当時、現会長)高山知朗さんと
主治医の東京女子医大の村垣善浩教授
『日経ビジネス』(2013.4.1 号 PP.40-41)


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追記: 2014.12.28

高山さんの闘病記がハフィントン・ポストに掲載されたことが、
朝日新聞朝刊(2014.12.26)で紹介されていました。

『朝日新聞』(2014.12.26 朝刊)


詳細は、
今朝の朝日新聞(2014年12月26日 朝刊) 15面
オピニオン欄にブログの闘病記が掲載されています

をご覧ください。

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最後に、2つの大きな問題点をご紹介します。

1つは、若手医師を中心に、深刻な外科離れが起きていることです。

<厚生労働省が2年ごとに調査している「医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」によれば、1998年に2万8871人だった外科医師の数は、2010年には2万7820人に減った>

なぜ、外科医が減っているのでしょうか?

その原因は、外科医の労働環境にあります。

東京都内の大病院に勤める30代の外科医は次のように吐露しています。

「本当に忙しい。24時間365日生きた心地がせず、ホッと休めない」

これでは医者の不養生で、医者自身が病気にかかってしまいかねません。

もう1つの問題は、病院数が減っているため、「手術難民」問題を避けて通れなくなることです。

手術が必要な患者が病院をたらい回しにされ、手術を受けられなくなる事態に陥るということです。

<日本国内の病院数は91年に1万を超えていたが、現在は約8500に減少した。2020年にはさらに1000カ所減るとの見方もある。

そうした中で、日本は「手術難民」時代への突入を回避できるのか。

医療制度改革はいよいよ待ったなしの状況だ>

結論は次のようになるでしょう。

<患者にとっては、自分を救ってくれる病院をあらかじめ探しておくことが欠かせない時代になった。

だが、最大の自衛手段は医療の方向性について、主体性を持って議論に参加することだ。

「あなたを救う病院」は、待っているだけではやってこない>


🔷 編集後記

Ameba(アメブロ)でこの記事を投稿後かなり経ってから、オーシャブリッジ社長(当時、現会長)高山知朗さんとSNSを通じて意見交換していたことがあります。

高山さんがSNSで語っていたことは、「『日経ビジネス』に掲載されたことで、自分に対する投稿が気になってネットでチェックしていた」そうです。
たまたま私のブログに目が止まったそうです。

一度お会いする予定になっていましたが、その後、高山さんの体調が優れなくなり、機会が失われました。

さらに、私は2015年8月8日に妻が他界したため、大きなショックでなかなか立ち直ることができず、しばらく外部の人たちとの接触を絶っていました。

高山さんはご自分の経験を元に書籍を上梓しました。


当時、お嬢さんがまだ小さかったので、「娘が成人するまでなんとしても生きて、一緒にケーキを食べたい」というお言葉が印象的でした。






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