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舞華のいなくなった夏 第59話 逮捕

舞華のいなくなった夏 第59話 逮捕

そして、彼女の監視を続けている内に、一つだけ分かったことがあります。
舞華の彼に対する愛情の深さです。

おそらく、彼女は彼のためなら平然と殺人さえ犯すでしょう。
それほどまでに彼女の愛は深く重いものでした。
正直、恐ろしくて堪りません。

ですが、私は逃げないと決めました。
それが夫である私にできる唯一のことだと思うからです。


◆ あれ以来、私は彼女と顔を合わせる機会がめっきり減りました。
というのも、舞華が意図的に私を避けているからです。

最初は避けられていることに少なからずショックを受けましたが、今はそこまでではありません。むしろ、安心感の方が強いくらいです。

何故なら、舞華はもう以前の彼女ではなくなっていたからです。
今の彼女からは、あの時のような狂気を感じません。まるで憑き物が落ちたかのように穏やかな表情を浮かべるようになっていました。

きっと、今の彼女ならば大丈夫でしょう。和人さんとの関係を修復できるだろうと思えるようになりました。

けれど、私は知っています。
彼女がまだ和人さんへの想いを断ち切れていないということを。
きっと、いつか再び舞華は和人さんに襲いかかる日が来るかもしれません。
その時は、私が彼女を全力で止めるつもりです。
それが夫として、そして彼女の友人としての務めだからです。

舞華が和人さんのストーカーになってから二週間が経過しました。その間、特にこれといった問題はなく、平穏無事に過ぎていきました。

しかし、ついに恐れていたことが起きてしまいました。
その日の夜、舞華が、和人さんの入浴中に浴室へ侵入し、襲ったのです。
幸いにも彼は右腕にかすり傷を負っただけで済みましたが、一歩間違えれば取り返しがつかない事態になっていたところでした。

私は舞華の行動を監視していましたが、まさか実家に戻り、和人さんを襲うとは思ってもみませんでした。油断していました。

私は舞華を取り押さえると、すぐさま警察に通報し、駆けつけた警察官によって舞華は逮捕されました。警察への通報を一瞬躊躇っていましたが、良心に従いました。

警察への通報後、急いで119番通報しました。和人さんは病院へ搬送されましたが、医師の話によると命に別状はないらしいです。
ただ、精神的ショックが大きいらしく、現在は面会謝絶とのことです。

当然のことながら、舞華がこんなことをするはずがないと思っていました。だから、これは間違いなく彼女の意思ではないのです。

だとしたら、一体誰が……? 私は犯人について心当たりがありました。
それはもちろん、もう一人の舞華です。

恐らく、彼女は何らかの手段を用いて私に成り代わり、舞華を操っていたのでしょう。どうしてそんなことができたのかまでは分かりませんが、とにかくこれで一件落着というわけにはいかなくなりました。

管轄の警察署に連行された舞華は厳しい取り調べを受けました。
舞華は興奮状態にあり、供述に一貫性がなく、刑事は取り調べに手を焼いていました。

その日は留置場の中で過ごし、翌日から取り調べが再開されるそうです。
取り調べが再開しても、舞華の供述はめちゃくちゃで供述調書の作成ができない事態に陥っていました。

私は知り合いの弁護士に頼み、早期釈放を求めて動いてもらうことにしました。

検察庁に身柄が送致(検察官送致)されると10日間の勾留、さらに延長10日間の勾留となり、逮捕から数えると最長で23日間拘束されることになります。その期間に起訴•不起訴を決定します。

起訴されると、日本では99.9%が有罪になると言われています。

何としても舞華が裁判で裁かれるような事態になることを防ぎたかったのです。

精力的な弁護士の働きかけによって、舞華は何とか釈放されました。
その事由は____
①和人さんは、右腕にかすり傷を負っただけですんだこと
②親子喧嘩がエスカレートしたものであること(感情のもつれ)
③心神耗弱による行為であること(多重人格の疑い?)
が思料された結果でした。

舞華は普通ではありません。明らかに異常者です。
まともな人間なら、あんな真似はできそうにありません。

私は心配になり、すぐに舞華の元へ向かいました。
しかし、そこで待っていたのは意外な光景でした。

釈放が認められ、弁護士に付き添われて警察署から出てきた舞華は笑顔で私を迎えてくれたのです。
とても幸せそうな笑みを浮かべて。

そして、私に向かって言いました。
「迎えに来てくれたの、翔太、ありがとう」
「舞華、体の方は大丈夫かい?」(留置場の中で過ごし、心身ともに相当消耗したはずなので、その点については極力触れないようにと心がけました)
「はい! おかげさまでもうすっかり元気ですよ!」
「そっか。それは良かった」

私は内心の動揺を隠しつつ、舞華と言葉を交わしました。

すると、舞華はさらに驚くべきことを口にしました。



続く___



<編集後記>

最初の「夢の中」(シーズン1と仮に命名)は299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明のテキストを出力し続けたためです。

2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとにテキストを生成させてみました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。
20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


✅「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ  台詞を優先」から
「3. ナラティブ  地の文を優先」に変更しました。

✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ  台詞を優先」と「3. ナラティブ  地の文を優先」を併用することにしました。

⭐今回はAIのべりすとが生成したテキストに大幅な修正を加えました。

文章にロジックが機能していない個所が何か所も見つかり、部分的に修正するよりも大幅な修正を施したほうがストーリーが自然になると考えたからです。

少しリアルな雰囲気を醸し出し、臨場感を出せたら良いな、と欲張ったこともあります。

使用したAI

AIのべりすと



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⭐マガジン (2023.04.16現在)


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