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『夢の中』 シーズン2 第88話 絵本

第88話 絵本

お願い、まだ消えないで!そう願っても叶うことはなく、次に目を開けた時はあなたの影さえ無くなっていて、ああ、行ってしまったんだな。そう悟ると同時に胸の奥底がチクリとするのを感じた瞬間でした。
 
「大丈夫だよ。心配しないで。わたし、待っているからね? いつかまたあなたが会いに来てくれるのを……」

気がつくとそこはいつも通りの病室で、窓の外では小鳥達が楽しげに合唱をしています。その鳴き声に耳を傾けながらゆっくりと瞼を開けると、わたしに付き添ってくれていたあなたが、わたしの手を強く握りしめてくれていたんです。そして目が合うなり。あなたはホッとしたように息をつくと、優しい声で囁いてきたのでした。
 
「おはよう」
わたしはあなたの手を握り返すと、小さく首を横に振って見せながらこう答えたのでした。
 
「違うよ。今はまだ、朝じゃないもん……」
そして、こう囁いた後でこう付け加えたのです。
 
「ねぇ、聞いてほしいことがあるんだけど、……いいかな?」
その言葉を受けた瞬間、あなたはわたしのことを思いきり強く抱きしめてきてくれて、そしてわたしに尋ねてきたのでした。
 
「何だね、話してごらん」
「あ、あのね。わたし……。わたし……」
「うん、ゆっくりで良いんだよ。焦らないで、……落ち着いてからで構わない」
わたしがあなたに伝えようとしていることを理解してくれているのでしょう。だからあなたはそうやって優しく背中をさすり続けていたので、少し気持ちが落ち着くと、再びわたしは口を開きます。
 
「実はわたし、最近よく夢を見るんだ。それが、全部あなたのことなの。それで思ったんだ。――きっとこれは前世の記憶なんだって。
そう思うようになったのには理由があって、以前お医者さんがわたしに見せてくれた絵本のこと、覚えてる?

その本は、ふたりの天使が出てくる物語だったの。ふたりは双子の兄妹だったんだけどお互いが大好きだったせいでなかなか離れられなかったらしくって……。それが原因で喧嘩ばっかりしちゃっていたらしいんだ。そんなふたりのところにそれぞれ女神さまが訪ねてきて、女神さまは言います。『もしも、このままふたりを引き離したならば、きっと世界が滅亡してしまうだろう。だからわたしはその危機を救うためにやって来たのだ』と。
 
そして、
もし、お互いにもう一度巡り会うことが出来たなら、その時には、二度と離れてしまわないと約束を交わしなさい。そしてその時が来たのならば、ふたりの願いをなんでも叶えてあげましょう」
と。
 
ねえ、約束守ったよ。わたし達。ちゃんとお別れしたんだから。だからもう……大丈夫だよ? その話を聞いたあなたはしばらく沈黙した後で、何かを考え込んでいたのですが……。
 
「ああ、そうか!ようやく合点がいったぞ!」
突然声をあげたと思ったら、今度は嬉しそうな笑顔を見せながらそう言ってきて、そしてわたしを見つめながら、こんなふうに言ってくれたのです。
 
「ああ、確かにそうかもな。……だって、俺も同じことを何度も経験しているんだから!」
そう話すあなたの笑顔はとても眩しくって、輝いていて、そして愛おしかったんです。

すると次の瞬間。またもや空が激しく光を放ったことで、目の前の光景全てが白く染まっていきました。あぁ、この感覚、知っているな。わたしがそう思っていると、ふいにあなたが手を伸ばして、わたしの腕を掴みました。
そして必死にこう叫び始めたのでした。
 
「俺は、お前を置いてどこかへ行ったりなんてしない!……絶対に!ずっと一緒にいる! だって、そうしないとまたお前が迷子になっちゃうかもしれないからな?」
 
そう告げられた瞬間。ハッとして目を開けるとそこは自宅のリビングで、
テーブルには読みかけの小説が置いてあって、ソファーの上でうたた寝をしていたようでした。

いけない。眠ってしまっていたのか……。そう思いながら慌てて飛び起きると、わたしは急いで台所へと向かい、冷蔵庫の中からミルクを取り出します。
 
コップに注ぐとそれを持って部屋に戻り、机の上にそれをコトリと置くと、再び席について静かに読書を再開したのでした。



続く……


<編集後記>

最初の「夢の中」(シーズン1と仮に命名)は299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明のテキストを出力し続けたためです。

2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとにテキストを生成させてみました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。
20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ  台詞を優先」から
「3. ナラティブ  地の文を優先」に変更しました。

✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ  台詞を優先」と「3. ナラティブ  地の文を優先」を併用することにしました。

⭐解説がやたらに長く、いつ終わるのかさっぱり分かりませんでしたが、どうやらこの長い解説の後で、「本編」に戻るというくだりがあるので、これからさらに長いストーリーが続くことになりそうです。

登場人物が多く、解説を読んでも人間関係がなかなか頭に入ってきません。
まあ、AIのべりすとが生成したテキストですので、大目に見てやってください。

使用したAI

AIのべりすと



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