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メルマガ 大前研一 ニュースの視点 有益な情報を得て、発想に結びつける No.001




メルマガ 大前研一 ニュースの視点 有益な情報を得て、発想に結びつける No.001

はじめに

私は30年ほど前から大前研一氏の著作を読み始め、読み続けています。
大前氏の著作や動画等から非常に有益な情報を得るだけでなく、考え方・発想法などを学んでいます。

大前氏のメルマガ購読を10年ほど前に開始し、今日も続けています。
ただし、すべての記事にきちんと目を通したとは言えません。

そこで、メルマガ購読の登録を開始した当時に遡って、読み直すことにしました。

そうすることで書籍との関連性によってより深く理解できたり、10年にわたる大前氏の考え方の変遷を感じ取ることができると考えました。

大前氏が頭脳明晰であることは異論がないと思います。
他にも頭が良い人たちは数多いますが、その人たちと大前氏が異なる点があります。

それは、大前氏は自分の考え方や発言に間違いがあった場合には、すぐに認め、訂正することです。他の頭が良いと言われる人たちは、プライドが高く、自分の間違いを認めたがらないだけではなく、訂正しようともしません。

大前氏は私より年齢が一回り高いです。大前氏は今年80歳になられました。
事情ははっきりしませんが、2023年6月29日に、BBT(ビジネス・ブレークスルー)の代表取締役を退任されました。

ビジネス・ブレークスルー大学の学長職に専念されるということです。社会人教育に対して情熱を注ぎ続ける姿に頭が下がります。

日本を再興するためには、社会人教育が不可欠であるという信念を持ち、今日でも社会人教育に励んでいます。

私は、他のところでも何度も書いていますが、30代の頃から大前氏に私淑しています。これからも変わりません。


「大前研一 ニュースの視点」というメルマガに登録したのは10年前のことです。毎週金曜日に配信されます。

2013/03/03 0:28
〓〓「大前研一《ニュースの視点》」に登録いたしました!〓〓

この度は、無料メールマガジン「大前研一《ニュースの視点》」に
ご登録いただきありがとうございました。
 


メルマガに登録して、最初のメルマガが配信されたのは2013年3月8日(金)のことでした。

大前研一 ニュースの視点の通し番号にKON・・・となっています。
KO は Kenichi Ohmae です。N はナンバーです。

さて、私に最初に配信されたメルマガのタイトルは下記のようになっていました。

KON456【北方領土問題と韓国の新大統領~長期的な時間の流れで考える】 ~大前研一ニュースの視点~ 2013年3月8日(金) 8:26


通算で456件目だったのです。そのため、1~455のメルマガを読むことはできません。

ところが、調べてみたところ、2006年3月24日(当時は#106)以降であれば読めることがわかりました。

大前研一 ニュースの視点 Blog


いずれの日にか、バックナンバーも取り上げます。

こうしたことを踏まえて、本題をスタートしたいと思います。


KON456【北方領土問題と韓国の新大統領~長期的な時間の流れで考える】 ~大前研一ニュースの視点~

🔴メルマガ全文

┏━■ ~大前研一ニュースの視点~
┃1┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄┗━┛『北方領土問題と韓国の新大統領~長期的な時間の流れで考える』
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 北方領土問題
 四島共同開発を呼びかけ
 韓国大統領
 朴槿恵氏が第18代韓国大統領に就任

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 ▼ 日本人は、北方領土問題の歴史的な経緯・実態を知るべき
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 ロシアのイシャエフ極東発展相は27日、北方領土問題について
 日露がまず四島の共同開発を通じて協力関係を築き、そのうえで
 解決を将来の世代に委ねるべきだとの見解を表明しました。

 また、プーチン大統領と森喜朗元首相の会談について
 「首脳会談実現への建設的な会談だった」と評価し、
 首脳会談での成果に期待を示しました。

 イシャエフ極東発展相には申し訳ないですが、
 日露の共同開発を日本側が受け入れることはないだろうと思います。

 共同開発となれば、帰属を明確にする必要が出てきます。

 またパスポートの問題など、細かい点の調整も必要になります。

 実は森喜朗元首相とプーチン大統領の間では、
 全く別の話し合いが進んでいます。

 それは
 「今年中にいくつかの案を提示し、それをベースにまた
 話し合いをしましょう」というものだと言われています。

 これは非常に上手な言い回しだと思います。

 四島同時返還ばかりを主張しても、
 堂々巡りになるだけで全く意味はありません。

 その点、この提案方法なら様々な可能性を検討できるでしょう。

 日本の北方四島に対する歴史認識は、
 ある意味において尖閣諸島に対する中国のそれに似ています。

 最近、尖閣諸島問題について中国は明らかに
 トーンダウンしています。

 これは歴史を調べるほど、自らの主張は証明しづらく、
 また本質的には台湾の問題だということが
 分かってきたからでしょう。

 日本でも北方四島返還についての歴史的経緯を
 知らない人が大勢います。

 そもそも日本が北方四島一括返還を請求したのは、
 1956年の米ダレス国務長官と重光外務大臣の会談がきっかけです。

 この時、米国は北方領土問題が解決に向かい、
 当時のソ連と日本が近づいてしまうのを避けたいと考えていました。

 それゆえ、沖縄返還の条件として、ソ連に四島一括返還請求を
 することを求めたのです。

 要するにソ連に対する米国の嫌がらせです。

 森喜朗元首相は正しく理解していますが、政治家の中にも
 この事実を知らない人はたくさんいます。

 今の時代、ウィキペディアなどを調べるだけでも、ある程度の
 情報を入手することは可能ですから、日本人として
 こうした歴史的な実態をもっと知っておくべきだと私は思います。

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 ▼ 朴槿恵大統領への期待感はゼロ。韓国の日本に対する反応は子供じみている
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 先月25日、朴槿恵(パククネ)氏が韓国初の女性大統領に
 就任しました。

 ソウルの国会議事堂前広場で開かれた就任式で朴氏は、
 「希望の新時代を拓く」と宣言。

 「第2の漢江(ハンガン)の奇跡」を成し遂げると述べ、
 経済成長による雇用創出などに全力を尽くす考えを強調しました。

 また北朝鮮に対しては核の放棄をあらためて求める一方、
 将来的には対話を目指す考えを示しました。

 朴槿恵大統領が言う「第2の漢江(ハンガン)の奇跡」には
 全く賛同できません。

 彼女の父親が成し遂げた「漢江(ハンガン)の奇跡」の
 影響でしょうが、正確に言えばあの時の復興と経済成長は、
 ソウル近郊に限られたものでした。

 大統領としては「韓国全土」について話をするべきだと
 思いますが、今表明している朴槿恵大統領の経済政策で
 韓国全体が経済的に大きく発展するとは全く思えません。

 結局、「漢江(ハンガン)の奇跡」という言葉遊びに
 終始しているだけだと私は感じています。

 また日韓関係については、「加害者と被害者という歴史的立場は
 千年の歴史が流れても変えることは出来ない」と述べていますが、
 全くお話にならない次元の低い見解です。

 こんなことを言い出したら、
 フランスとドイツはどうするのでしょうか?

 ドイツとフランスは、加害者と被害者が何度も入れ替わりながら、
 その歴史を刻んでいます。

 あるいは、カリフォルニアを奪われたメキシコは、
 今でも米国に文句を言い続けることになるのでしょうか?

 先日、韓国地裁が対馬の寺から盗まれた仏像の
 返還差止め判決を下しました。

 仏像は700年前の仏教弾圧時に朝鮮から日本に持ち込まれたもので、
 これを日本による略奪だと批判していますが、これもおかしな話です。

 700年前に日本に持ち込んだのは誰でしょうか?

 日本が自ら持ち込んだものではないのに、
 略奪だと言うのでしょうか?

 当たり前ですが、70年前の植民地時代とは全く関係ありません。

 植民地時代に日本が強引に持ってきたものではありません。

 とんでもない「言いがかり」だと思います。
 韓国は自国の歴史をしっかりと振り返るべきでしょう。

 残念ながら、朴槿恵大統領の演説を聞いていて、
 「この人なら大丈夫だろう」と思うところは1つもありませんでした。

 今の日本に対する韓国の反応はあまりに子供じみていると思います。

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 この大前研一のメッセージは3月3日にBBT557chで放映された  
 大前研一ライブの内容を抜粋・編集し、本メールマガジン向けに
 再構成しております。
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⭐今回のメルマガについての感想

いかがでしたでしょうか?

大前研一氏は主観で意見を述べてはいません。きちんと歴史を踏まえ、事実を元に意見を述べています。

この姿勢はとても大事です。見習うべきことです。

10年という歳月が流れましたが、北方領土はいまだに返還されていません。
北方領土問題は容易に解決する議題ではありません。

しかし、諦めることなく継続的に外交交渉を続けるべきですが、プーチン大統領が、ロシア・ウクライナ紛争を引き起こしたために、世界的な問題となり、日本とロシアの二国間交渉は事実上頓挫していると考えざるを得ません。

韓国の当時の朴槿恵大統領は反日を全面的に押し進めてきました。
しかし、その朴槿恵大統領が後に不正が発覚し、逮捕されました。
韓国の歴代大統領は、退任後逮捕されるケースが多いです。

韓国の朴前大統領、懲役20年の実刑が確定


ここにも「権力必腐」(作家・高杉良氏のノンフィクション)という言葉が示す通り、権力を持つと必ず腐敗するという構図が存在します。

講談社BOOK倶楽部


初回ですので、KON456【北方領土問題と韓国の新大統領~長期的な時間の流れで考える】 ~大前研一ニュースの視点~ のご紹介だけで終了とさせていただきます。

次回からは1ヵ月分のメルマガの内容をご紹介します。


✒ 編集後記

「メルマガ 大前研一 ニュースの視点」を読み返してみると、当時のことが断片的に思い出されてきました。10年という歳月が流れましたが、ところどころ記憶に残っていた個所があり、またその後の経過を確認することができています。

当たり前のことかもしれませんが、不正を行っていればいつか公になり、罰せられるということは肝に銘じておかなければなりません。

大前研一氏の先を見通す力や発想力、構想力、分析力、発信力、その他にも多数ありますが、私には何一つ追いつけるものはありません。

それでも、大前氏をグル(「指導者」「教師」「尊敬すべき人物」「師匠」)と仰ぎ、書籍や動画などを通じて、これからも間接的に指導を受けたいと思っています。


✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務める。 (Wikipedia から)

大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。

大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。


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