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テスラとイーロン・マスクに今何が起こっているのか?


Yahoo! finance  注:記事と直接関係はありません。


テスラとイーロン・マスクに今何が起こっているのか?


Twitter買収劇で物議を醸した、テスラ・モーターズのCEOイーロン・マスク氏。

マスク氏が世界一の大富豪になってから、世間の目は良きにつけ悪しきにつけ、彼の一挙手一投足に注がれています。

直近の記事(PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00)によれば、次のような内容が明かされています。もちろん、全てが「真実」とは言えないかもしれませんが、少なくとも厳然たる「事実」は存在します。

その記事のタイトルはかなり衝撃的です。
キャッチーなタイトルにしないと見てもらえないということはありますが、その点を差し引いても読みたくなってしまうタイトルです。

時速198キロのモデルYが高校生らをひき殺す…テスラの「暴走事故」が世界中で批判を集める根本原因


では、早速その記事を読んでみましょう。

死亡事故リコール株価の下落キーワードです。

リコールは2日連続

リコールの発表は2日連続となっており、テスラの迷走を象徴するかのようだ。11月18日には助手席エアバッグが正常に展開しないおそれがあるとして、約3万台のモデルXのリコールを発表している。ロイターによると株価は3%の下落を記録し、2年来の安値となった。
翌11月19日には、同社は10倍規模のリコールを発表する。テールランプが点灯しない不具合を理由として、全米で32万台をリコールする展開となった。起動処理中にまれに故障を誤検知することで、ランプが断続的に点灯しない不具合が発生することがあるという。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00

フリーライター・翻訳者の青葉やまと(あおば・やまと)氏のリポートです。

EVはコンピュータ制御によって駆動するクルマです。
電気自動車ですからエンジンではなく、電気モーターによって動きます。
電気モーターと駆動部分(足回り)のコンピュータ制御とシステム(頭脳、ハードウェアとソフトウェア)と電気系統(血管)が主力部品です。

そのため、コンピュータが何らかの原因で誤作動を起こすと、即人身事故に繋がります。

厄介なのはソフトウェアだけでなく、ハードウェアの誤作動もあることです。

普段私たちが使っているPCが仮に誤作動を起こしても、人命に関わることはありません。クルマは人命に関わります。

この差が極めて大きな点です。

自動車開発に不具合はつきものとも言えるが、テスラの状況はより深刻だ。中国でテスラ車が暴走し、5人が死傷する事態が発生。中核となる自動運転技術に関し、信頼性に疑念が生じている。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00


自動運転技術に問題

誤解しないでいただきたいのは、テスラのEV車だからこの事故が起こったということではありません。

自動運転技術に問題があったのであり、ガソリン車でも自動運転システムを導入している場合には、同様な事故を引き起こす可能性はあります。

この事故の模様を「香港のサウスチャイナ・モーニングポスト紙は、街角の監視カメラが捉えた複数の映像を伝えてい」ます。


その動画を観てみましょう!
Twitter で投稿されました。
衝撃的で悲惨な光景が展開されます。
衝撃的映像をご覧になりたくない方は飛ばしてください。


物凄い勢いで急加速していくテスラ車が目に入ってきます。
道路が空いていたので、ドライバーは何とか自力でコントロールしようとしたのでしょうが、無理でした。


英サンデー・タイムズ紙は、問題の車両が最高時速198キロに達していたと報じている。55歳のドライバーは、ブレーキが利かなかったと証言しているという。また、警察の調査により、ドライバーは飲酒およびドラッグの影響を受けていなかったことが確認されている。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00


そうであれば、テスラ車が誤作動して暴走し、死傷者を出したことになります。ドライバーの責任は回避されそうです。

自動運転システムに不具合が発生しているそうで、こうした事故は過去にも記録されているということです。

メトロ紙は「2016年以降、37件以上の衝突事故と計17人を巻き込む死亡事故を引き起こしてきた疑いがあると報じてい」ます。

こと中国では以前から、安定して走行することのできないテスラ車を「自殺用のおもちゃ」と揶揄やゆする向きがあった。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00


テスラ中国は名誉毀損で訴訟を起こし、結果として勝訴しているそうです。


信頼性調査でテスラのブランドが信頼性を失っている

リコールの問題だけではありません。

この記事を読んでいて意外に思ったことがありました。
次の記事をご覧ください。

EVを主力とする同社だが、一方で少なくともアメリカ市場においては、ガソリンエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド方式に対して高い信頼が寄せられているようだ。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00


ハイブリッド車「ガソリンエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド方式に対して高い信頼が寄せられている」というくだりです。

ハイブリッド車はEVと区別されます。
ハイブリッド車はガソリンも使用しますので、脱炭素という観点から見ると不十分のはずです。

ですが、米国にはシェールオイルがあり、米国は今や世界一の原油産出国です



米国は世界一の原油産出国

IG証券のウェブサイトを見ると、世界の原油産出国ランキング(2020年)
が出ています。米国が1位であることが分かります。

世界の原油産出国ランキング
2020年の原油(石油)産出国トップ10
1.米国:1951万バレル/日量
2.
サウジアラビア:1181万バレル/日量
3.
ロシア:1149万バレル/日量
4.
カナダ:550万バレル/日量
5.
中国:489万バレル/日量
6.
イラク:474万バレル/日量
7.
アラブ首長国連邦(UAE):401万バレル/日量
8.
ブラジル:367万バレル/日量
9.
イラン:319万バレル/日量
10.
ウェート:294万バレル/日量

世界の原油産出国ランキング IG証券

ということは、米国では今でもガソリン車が主力であり、当分の間、その地位は揺るぎないことになります。

ただし、脱炭素への移行という世界的なうねりがあるため、電気モーターとガソリンを併用するクルマが支持されているということです。


自動車信頼度ランキング

米非営利団体が発行するコンシューマー・リポート誌による自動車信頼度ランキングにおいて、ハイブリッド車のラインナップを拡充している日系自動車企業が信頼性調査で上位を席巻した。一方のテスラは24ブランド中19位に沈んでいる。
同ランキングは実績ある番付であり、大規模な調査を基に毎年改訂されている。ここでの信頼性とは、予想される故障率の低さを示す。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00


予想していた以上に驚いたのは、テスラは自動車信頼度ランキングで下位にいるということです。

ブランド別信頼度順位を確認しておきましょう!

ブランド別の信頼性順位は、首位から順にトヨタ、トヨタの高級ブランドであるレクサス、BMW、マツダ、ホンダとなっており、上位5位中4ブランドを日系が占めている。全ブランドの平均スコアが59ポイントという状況で、トヨタおよびレクサスは72ポイントという高い値をマークした。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00


嬉しいことに、日本車がトヨタの首位の他に上位5位中4ブランドを占めていることです。

さらに、コンシューマー・リポート誌による「電動モデル」における信頼性についてカテゴリーで、どの種類のクルマが信頼性が高いかについても言及しています。

(ブランドごとではなく)カテゴリごとに大別すると、ハイブリッドおよびプラグインカーが最も信頼の置ける部類となっており、その予測信頼性スコアは78ポイントに達する。なかでも、トヨタ カローラ ハイブリッド、プリウス、そしてプリウス プライム(日本名:プリウス PHV) プラグインハイブリッドなどが突出している」

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00

トヨタ車ばかりです。

一方で、テスラはどうでしょうか?

テスラが得意とするEVへの評価は低い。コンシューマー・リポート誌は、「より多くのEVが市場に出回るようになり、自動車企業らは生産ペースを拡大している。だが、バッテリーパック、充電システム、そして駆動系のモーターなどに問題を抱えている例がいくつか見受けられる」と指摘する。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00


テスラは分が悪いですね。

米CNBCはEVに対してかなり辛辣な評価をしています。

米CNBCは本リポートを取り上げ、「EVは新技術であるため信頼性が低い」「従来型のフルサイズのピックアップトラックを除けば、バッテリー駆動のEVは(信頼性において)最悪のスコアを記録するセグメントとなった」と報じている。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00



強気姿勢が一変、中国で1割近く値下げする事態に

中国での事故が関わっているかどうかは定かではありませんが、テスラ車は中国で1割近く値下げしたということです。

いつも強気なイーロン・マスク氏としては珍しく弱気です。

ニューヨーク・タイムズ紙は10月下旬、テスラが中国での販売価格を最大で1割近く引き下げたと報じた。モデルYの新価格は28万8900元となり、従来価格よりも9%値引きされている。モデル3は26万5900元となり、こちらは5%の値下げだ。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00


ニューヨーク・タイムズ紙は、「この値下げにより投資家たちのあいだでは、鈍化する経済成長と激化する競争を背景に、EV市場における同社の収益性および優位が脅かされたのではないか――との懸念が再燃している」と述べる。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00


スペースX

マスク氏はテスラの他にスペースXという宇宙事業も行っています。
スペースX関連では、「ロケットが自動着陸に失敗する映像が繰り返し報道されていた。一方、そのたびに同社は修正を加え、着々と技術力を高めた」
PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00)という経緯があります。

マスク氏は、「失敗と批判を恐れない姿勢を強みとし、いまでは民間宇宙企業として一定の評価を築き上げている」(PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00)という同様な戦略で、テスラを運営することができるかどうかです。


筆者・青葉やまと氏は最後に次のように述べています。

幾度となく危うさが指摘されてきたテスラの経営は、ここへ来て大きな曲がり角に差し掛かったといえよう。マスク氏お得意の「まずは走らせてから問題に対応する」という見切り発車の手法が、大きなしわ寄せを生んでいる形だ。「走り出してから考える」で突進してきたテスラだが、ブレーキの利かなくなった暴走車両は、テスラの未来に警告を与えているかのようだ。

PRESIDENT Online 2022/11/26 15:00

スペースX事業で倒産の危機に見舞われた時、マスク氏は自らの資産を投げ売って従業員に給与を支払うと確約し、それ以来復活を遂げました。
スペースXのロケットがNASAに採用されるまでになりました。

マスク氏は不死鳥のように甦り、テスラをもう一度生き返らせることができると信じています。


最後に、テスラの株価情報をご覧いただきます。




➳ 編集後記

現在、世界で注目されている人物の一人がイーロン・マスク氏です。
もちろん、テスラの経営者として、また世界一の大富豪という側面でも、さらに自ら買収したTwitterでの過激な投稿でも有名です。

今までは大きな実績を残してきましたので、どのような発言も許容範囲として理解されてきましたが、今後は一つ一つの発言に責任を持つことが不可欠になってきます。

私がこんなことを言わなくても、本人は十二分に理解しているはずです。
大言壮語はマスク氏流のパーフォーマンスかもしれません。
そうすることで自分を奮い立たせているのかもしれませんよ。



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