『非常識な成功法則』 神田昌典の考え方 第17回
『非常識な成功法則』 神田昌典の考え方 第17回
『非常識な成功法則』 神田昌典 フォレスト出版
2002年6月29日 初版発行
2002年8月19日 10刷発行
だいぶ前に読んだ本に、
『鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール』 野口 嘉則 著があります。
この本の中に、相手が嫌な態度をとるのは、あなたの心を映す「鏡の法則」が働いているからだ、といった内容が書かれています。
神田さんが指摘していることと、同様のことです。
さて、今回が『非常識な成功法則』の最終回となります。
神田さんが一番言いたかったことは、「おわりに」で吐露した言葉ではないか、と思っています。
後でお考え下さい。
お金があろうと、なかろうと幸せには関係ない。いままでの自分の枠を取り外していく。いままで見えなかった現実が開ける。それが幸せなんだと
「TRUST YOURSELF」自分を信頼せよ
現実は、あなたの心が作る。自分を信頼すれば、可能性に満ち溢れる現実を見せる。自分を信頼しなければ、鏡のように、あなたを裏切る現実を見せる
🔷編集後記
この元記事をアメブロに投稿したのは、10年前のことです(2014-01-15 13:15:49)。「言葉の迷宮」というカテゴリの中の1つとして投稿しました。
今回大幅に加筆修正しました。
この本が出版されたのは2002年6月29日です。今から22年前のことです。
しかしながら、この本に書かれている内容はいささかも古びていません。
もちろん、時代の変化で表現方法は今とは違うことはあるかもしれません。
「日本の常識は世界の非常識」「昨日の常識は今日の非常識」などと表現されたことがありました。
神田さんはわざと逆説的な表現を使って、読者の固定観念を粉々にしてしまおうとしているのです。少なくとも、私はそう考えています。
少子高齢化が世界一速く進行している日本が、これから将来に向けて何ができて、何ができないのかを考えることがきわめて重要です。
政治家や官僚に任せっきりにせず、国民一人一人が考え、行動することが求められます。
今後、カリスママーケッターと呼ばれた神田昌典氏の著作の内容から、激変する現代においても一度立ち止まって再考してみる価値があると思われる事柄をお伝えしていきます。
少しでも、あなたのお役に立てれば幸いです。
<今回の投稿から印象的な言葉を取り上げます>
🔴「『TRUST YOURSELF』自分を信頼せよ。自分の力を信頼する。自分の力は無限であることを信じる」
神田さんのこのメッセージはすべての日本人に伝えたいですね!
私見ですが、どうも自信が持てず、著名な〇〇さんが言っているから、そうやってみよう、と自分で調べたり、考えた上で行動に移すということをしない人たちが増えてきている気がしています。
重要なことは、「誰が言ったではなく、何を言ったか」です。その結果が、著名人だったということはあるかもしれません。
ですが、著名人が言ったことを鵜呑みにしてはいけません。その発言の裏には「ある意図」が隠されているかもしれないからです。
今年から新NISAがスタートしました。どこに投資するか、がポイントになりますが、多くの人が「オルカン」<eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)>に投資しています。
つい最近、わずか1日でこのインデックスファンドに1,000億円超が流入したそうです。
YouTubeやX(旧Twitter)で、新NISAに投資するなら「これ1択」と繰り返しメッセージを流している人たちを見ています。
別に構わないのですが、自分でその内容を調べた上で、投資を決めたのでしょうか?
「みんなやっているみたいだから、私もこれにしよう」
となっていないでしょうか?
この投資信託の国別の割合は調べましたか? 6割は米国ですよ。
当然と言えば当然なのですが、この投資信託は「時価総額加重平均」を採用しているので、時価総額の大きい順に投資額が割り当てられています。
マグニフィセントセブン(直近ではマグニフィセントシックスとも)という時価総額が巨額な企業が米国にあります。略してM7とも言います。
インドの成長力が凄まじく、GDPで日本を抜くのは時間の問題と言われますね。確かに人口は世界一になりました。
では、インド国内にある企業でご存じの企業はいくつありますか?
私が社名を知っているのはinfosysだけです。
なぜこの企業のことを知っているかと言いますと、大前研一さんの著作で、大前さんがはるか昔に投資していると明かしていたからです。
下の図表ご覧ください。「投資信託説明書(請求目論見書)使 用 開 始 日 2024.1.19 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(三菱UFJアセットマネジメント)に掲載されていたものです。
ご覧のように米国が62.3%を占めています。この中にはもちろんM7が含まれています。
では、インドはどうでしょうか? わずか1.7%です。
日本にしても5.5%に過ぎません。
少なくとも、現状はそうなっています。もちろん、これからインド企業が巨大化し、時価総額が米国企業に肉薄するようになってきたら、この構成比は変わってきます。いつになるかは分かりません。
インド人にはとても優秀な人たちがいることは知っています。MicrosoftのCEOのサトヤ・ナデラ氏やGoogle(Alphabet)のCEOのサンダー・ピチャイ氏は名が知られていますね。他にもいます。
ですから、私はインド企業が成長することを否定している訳ではありません。
問題は、こうした実情を理解した上で投資しているのかということです。
どうしてもインドの成長が期待できるので、オルカンにするというのであれば、インド株だけで構成された投資信託がありますからそれを選んだらよいでしょう。
これはほんの一例ですが、他人の意見に流されて、自分で調べ、自分で考え、行動することを怠っているのではないでしょうか?
そのことが、とても気がかりです。
🟥人が書いた文章や人が発した言葉の一部だけを取り上げる(切り取る)と、その人の文章や言葉の真意を理解できず、誤解してしまうことがあります。
YouTubeでは「〇〇の切り取り」といったタイトルで著名人が運営しているYouTube番組の一部を「切り取り」、投稿しているケースを時々目にします。
確かにその部分は、YouTuber自身が「ある意図」を持って述べていますが、その前後で、時として全く逆のことを述べていることがあります。注意しなくてはなりません。
前後の文脈の中でその言葉がどう使われているかを確認することが不可欠です。
ですから、できるだけ広範囲で引用し、その文脈の中でその「言葉」がどう使われているかを理解するための助けとなるようにしたいと考えています。
先入観を極力排し、他の人の言葉や文章を理解するように努めなければなりません。
次回から『成功者の告白』という神田さんの自伝的作品から私が印象に残った言葉を紹介していきます。
(3,794文字)
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