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アフガニスタンのカライ

あっ、普通においしい。じゃなくて、これいいね。今まで作ってくれたカレーで一番だわ。という感想をもらった。それはトマトソースにちょっぴりのカレー粉を混ぜただけの何の変哲もないカレーだ。

こちらのお料理の名前はカライ。北インド、パキスタン、アフガニスタンなどで主に食べられている。中でも、具材がシンプルで、辛さが控えめな今回のカレーは、アフガニスタン風なんだそうだ。

食欲をそそる、ある地点まで煮込んだトマトに、大好きなスパイスの香り。そんなソースを絡めながら、こんがりと焼いたチキンを一口頂くのだ。

いくらだって食べられる。

因みに、カライっていうのは、小さめの中華鍋のことで、その中華鍋のまま食べるから、カライと呼ばれ出したのだそうだ。ちょうど日本で、鍋料理がそのまま鍋と呼ばれているように。

アフガニスタンは6つの国に接している。パキスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、イラン、中国。それぞれの国で食べられている料理って、それぞれ違った方向を持っていそうだ。インド料理、ペルシャ料理、トルコ料理、中華料理。色んな国の料理の特徴が混ぜったものがアフガニスタン料理なのかな。でも、あまり辛くない料理が多いというのは、ペルシャ料理あたりの影響か。ヒンドゥークシュという山脈がインドからのスパイスが伝わるのを妨げたという諸説もあるようだが。

さらにこの国は、かつては農業国であったにも関わらず、長く、長く続く紛争が、土地を荒れさせた。現在は、干ばつや洪水が頻発する土地での農業を強いられている。そうした中でもトマトは貴重な輸出品だそうだ。アフガニスタンのお料理にも、よくトマトが使われている。トマトって、食欲をそそるし、お料理を美味しい方へと導いてくれるし、栄養たっぷりだし、かつ育てやすいなんて、すごいな。

作り方は本当にごく普通の、でもトマトがたっぷりのカレーというイメージで作る。

いつも通り、たまねぎ、にんにくをじっくり。

そこに鶏肉と煎ったスパイスと生姜を投入。

トマトを入れて、じっくり煮込む。(大きめのを6つほど入れました。だいたい4人前です。)

だいぶいい感じだ!

もし卵があればそこにおとしてもいいかも。半熟玉子をソースに絡めて食べるのもまた最高だから。

とまあ、いとも簡単に、たとえ昨日の残りであっても奪い合いになりそうな、カレーができてしまった訳だが、今回から使っているスパイスがあって、それが美味しいんじゃないのか…、という話にもなった。

それがこちらだ。長野県は安曇野市にある、ワタナベカリー店というところで売られているカレー粉なのだが、蓋を開けて、粗く引かれたスパイスを見ながら、香りを感じていると、もう何も言葉が出てこないほど、幸せで…。

おいしいカレーを作るのが大好きな方には、是非、試していただきたいなあ。(http://omise.cobito-no-curry.co/)

今回も色んな記事を参考にさせていただきました。

世界の料理、各国料理について

Afghani Karahi Recipe

アジア・カレー大全

一滴一滴がいずれ海をつくる(東京農業大学グラブさん、シャムスさん、ベフザッドさん、ハズラットさん)

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