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お野菜食べられるもん(大人mix)




「野菜食べられてえらいねえ!」

ぱちぱち、と
満面の笑みで手をたたく友人。

この言葉とこの笑顔は、
決してちびっこ(5)に向けられているわけではない。

そう、
ほかでもないわたし(30)に向けられているのだ。



「あゆ、なに食べられない?」

学生時代、
さあみんなでごはんを食べにいこう!
となったときに真っ先に降ってくるのはいつでもこの質問だった。

「野菜はだめだよねー」
「とくになんだっけ?トマト?」
「玉ねぎは大丈夫だったよね」

テキテキパキパキ

質問を投げかけられたわたしをよそに、
友人たちは手際よくお店を探していく。

「や、ほんと、お気遣いなく…」

毎度、
「野菜ギライなわたし」基準のお店選びになってしまうのが心苦しくて、
そう申し出てみるけれど、

「うちらはどこでもいいからさ」
「みんな食べれるところのほうがいいじゃん?」

いつも笑顔でそう返してくれる友人たちには感謝しきりだった。
みんなその節はありがとう。
(迷惑かけてごめんね)



そんな
「昔のわたしの偏食ぐあい」
を知っているひとからすると、

「今、ふつうに野菜を食べているわたし」

の姿にものすごく驚くらしい。
そしてみんな盛大にほめてくれる。
そう、それはまるでちびっこにするくらいに。

(典型的なほめられると伸びるタイプ)
(長いつきあいだから、よくわかってるよさすがだよ)



*



学生時代のわたしは、
とかく好き嫌いが多かった。

その対象の9割を占めていたのが、
そう。野菜。ベジタブル。vegetable。

どのくらいキライだったかというと、

調理実習でサラダを作ることになったのに
「わたしのぶんはいりません」
なんて高らかに宣言して、
ほかのひとに食べてもらうくらい。

(こころよく食べてくれたPとTちゃん、ありがとう)



野菜のなかでもいっちばんキライだったのが、トマト。

ほかにもキライな野菜はたくさんあったけど、
トマトだけは

「口にいれられない」「噛めない」

くらいに嫌いだった。

「生理的に受け付けない」ってことば、まさにソレ。

だって、
高校二年生の部活の合宿のときに、

「食べろ食べろ」「好き嫌いするな」ってせっつかれて
(※ ベースは愛と冗談です)
口にいれたトマト、
まずすぎて口にいれた瞬間号泣したからね。

そのまんま流しこもうと手にとったミルクティーが
そりゃあもう劇薬みたいにまずく感じて、
目の前で星がとんだ。バチバチバチーって。

あとにも先にも、
あんなに生理的な涙があふれてきたことはない。

あ、
あとは胃カメラ飲んだときくらいだ。
あのときも目の前で星、というか火花がとんだ。

つまり、
リアルにしんじゃうのではないかと、
16歳だったわたしは思ったのだ。

(ふだんあんまりそういうふうに思わないから、ほんとうにこわかった)

「トマトを食べたくても食べれないひとがいるんだぞ」
「残したら農家のかたに失礼だろう」

なみだぼろぼろ、息絶え絶え。
そんななかで聞こえてきた正論の主に、

「そんなにいうなら、わたしのかわりにキミがたべてよ」

強くそうおもったことはいまでもハッキリとおぼえている。

(夕食〜寝る前くらいまではふてくされてた)
(われながらこういうところがお子様だし、いまもかわらない)

おかげで、
ミルクティーもちょっぴり嫌いになった。

(笑)



*



そんな
「自他ともにみとめる野菜ギライ」
のわたしがいかにして野菜を食べられるようになったのか?

その答えは、

「おとなになって味覚が変化したから」


というなんのひねりもないものでしかないのだけど。
(笑)


あ!
いちおうもうひとつ付け加えるとするならば、

「昔キライだったものでも、果敢にチャレンジすること」

かな。
そうだ。これは大事!


「おとなになっての味覚の変化」

を体感するためには、

「それを今一度食べてみる」

っていう工程がぜったいに必要だもんね。



わたしが
「野菜ギライ」克服への大きなきっかけとなったのは、

ふとしたときに
付け合わせで出てきたトマトをみて、

「あ、食べてみようかな」

とごくしぜんに思えたこと。

なんでそんなふうに思ったのかは謎なのですが。
(生まれたときからずうっと大キライだったのに!)




で、

そのトマトをですね。

フォークに刺して、
口にいれたのですよ。

なんと、
そうしたら、

「…???」

お?

なんか、
かめそうだよ???

ぐにゅ

ぐにゅぐにゅぐにゅ

「…???」

お?

なんか、
飲みこめそうだよ???

うぎゅ

「!!!!!!」

た、

食べられたよーーーー!
(精神的クラッカー)

わあああああ、ト、トマト、
わたしトマト食べられたよーーー!
(スタンディングオベーション)



13年ぶり(前述の高校時代以来)に
トマトを口にいれたときのことを忠実に書きました。


ささいなことですよね。

だって、
トマトを口にいれて、かんで、飲みこんだだけだもん。
(つまりは食べただけということ)

でもこれだけのことが、
じぶんのなかで
ものすっっっごいおっきな自信になりました。


「トマトを食べられたんだから、これもイケるかも!」

いちばんの宿敵・トメイトウ(トマト)を食べれるようになったわたしは、ほかのものに対しても「食べてみよう」と思えるようになったのです。

そして、
あれよあれよという間に、

「キライだと思っていたもの」

を食べられるようになっていました。

すごい。

えらいよ!わたし!
(じぶんでじぶんをほめるスタイル)


昔キライだったものが、
いまもキライとはかぎらない。


あなたのキライな食べものはなんですか?
昔、キライでとうぶん食べていないものはありますか?

ひさしぶりに食べてみたら、

「思ったよりおいしい!」

なんてうれしい発見があるかもしれない。


「おとなになっての味覚の変化」

食欲の秋の今こそぜひ、
味わってみませんか???

(※ アレルギーにはくれぐれもご用心!)






PS.

トマト、
食べれるようにはなったけれど、

おいしくはない………

(こんなこともあるよね)

(笑)


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おいしいほうじ茶が飲みたいです。 お茶のおともはかりんとうがいいなあ。 (おすすめがあれば、ぜひ教えてください)

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滝口あゆ

9/1〜 noteを書いてます。〈 暮らし / お仕事 / 学生時代 〉 規則正しい生活が元気の素。ささやかでも、やさしく生きたい。夏と高校野球でできてる。性格は「1番:三塁手」(イメージ)

わたしが学生だったころ

ささやかで、ありふれた。だけど忘れられない青い春。
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コメント2件

初めまして。イラストを使っていただいてありがとうございます。
私も野菜嫌いな友達がいて「こんな心境なのかなぁ」とクスッとしながら読ませて頂きました🤗
kyokoさん

はじめまして、
コメントありがとうございます *. ○
noteまでご覧いただけて感激です…!

(トマト苦手だという話で申し訳ありません)笑

kyokoさんのトマト、
みずみずしさが画面をとびこえてあふれていて
「これなら食べたいかも!」
と思い使用させていただきました🍅

素敵なイラストとおいしそうなトマト、
ありがとうございます *^^*

お仲間…!ご友人とお話しが合いそうです…!
こころのなかでなにとぞよろしくお伝えくださいませ。笑
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