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バンドでご飯を食べる

何気に僕のフォロワーの中にも多いと思うのですが
「バンドで売れたい!!」って思いながら
バンド活動をしているバンドマンさん、いらっしゃいますか。

タイトルに惹かれて来ましたか??

「え、なにか良い方法があるの!?」と
反射的にクリックして訪れてくれた方には申し訳ないです。

正直に言いましょう。

あんまり具体的に良い方法は思いつきません。


というのもバンドで生活するのってめちゃ大変っすよね・・・。

メンバー4人でそれぞれ月20万円の稼ぎを得るためには
月80万円程度の収益が必要になるわけで。

リハーサルや交通費、機材などのメンテナンス代など
経費や税金の事を考えると月100万円くらいは必要になると思います

単純に日で割ると1日3万円程度の収益が必要。

うん、4人でアルバイトした方が圧倒的に楽ですね!!


しかしこのブログでは読者の皆様とどういう方法があるのか、
どんな事をしたら良いのか、ディスカッションをしながら
バンド活動でご飯を食べる方法について考えていきたいと思います。

なにかよいアイデアがありましたら是非コメント欄へ!!

とりあえず今回はワタクシからのご提案。
周りのバンドマンさんを見ててよく思う事を書いてみます。

実践するしないは別として僕なりの意見を
参考にしていただけますと幸いです。


1.物販を揃える

バンド収益の要は物販かと思います。

でも色んなバンドマンさんを見てるとこの辺がかなり疎かで
しっかり考えておいた方がよいとよく感じます。

正直な話、ライブ収益だけじゃバンド運営は無理なんですよ。

例えば、新宿のとあるライブハウスで
ワンマンライブをやると想定します。

【収容人数】スタンディング100人
【チケット価格】3000円
【貸切料金】金曜日、祝前日8時間140,000円

チケットを売り切ればザッと収益は30万円ですが、
経費として場所代があるので収益は16万円。

でもここから当日スタッフさんの人件費や、
細かい出費を差し引いていくと更に減り、
当日に向けたフライヤーやポスターなどの
広告宣伝費を加味するともう10万円ちょっとしか残りません。

こんなワンマンライブを毎月10本程度行って、
毎回ソールドアウトしていれば月収益100万円を達成しますが、
ちょいとそれは現実的じゃないですよね・・・・。

そこで登場するのが物販です。

CDもできればシングル一枚といわず、シングルもアルバムも
できるだけたくさん用意しましょう。

タオルともトートバッグもラバーバンドもたくさん用意しましょう。

どのくらい用意したらよいかといいますと。一つの目安として。

「すべての物販を購入したら2万円を超える」くらいでしょうか。

3000円のアルバム2種類。
2000円のタオル2種類。
3000円のTシャツ2種類。
1000円のステッカーセット。
3000円くらいでパーカーもいいかも。
缶バッチとかラバーバンドの500円くらいの小物もいいですね。

トートバッグやマルシェバック、クリアファイルにマグカップ、
もう思いつくグッズを片っ端から作りましょう。

もしさっきの例で100人のワンマンライブを仕掛たとして、
平均でお客さん1人あたり5000円くらい使ってくれたら
一気に収益が50万円くらいUPするわけですよ。

当然ですけれどもグッズは必ず自分たちの思い入れを込めて作りましょう
「これを手にしてくれた人が喜んでくれる事」を常にイメージしてないと
単なるお金稼ぎの守銭奴になっちゃうからね。

納品されたら「わーい!!」って自分達が喜んじゃうくらい、
ファンの人達にも「いいね!!」って喜んでもらえるくらい、
愛情と手間と思い入れを込めて制作しましょう、マジで。


「いやいや、瀧澤さん、いきなりそんな物販揃えたら
お金がいくらあっても足りないっすよ。。。。。」とか
言う人がいるかも知れませんけれども。

調べてみれば案外安く作れますよ。
CDもシャツもトートバッグもステッカーも。

例えばCDを作る場合。

アルバムレコーディングに10万円掛かったとしましょう。
プレス発注500枚で7万円掛かったとしましょう。
CDデザインその他で3万円掛かったとしましょう。

合計20万円の経費ですけれども、
3000円で66枚売れば回収できます。

残りの434枚はバンドの収益としてそのままプールできます。

デザインに関しては全部外注すると高くついてしまうので、
イラレ、フォトショは必須で勉強した方がいいです。

フライヤーを作る時もバナーや告知用画像を作る時も
アー写などの加工をする時にも絶対にあった方がいいので
僕としては絶対にイラレ、フォトショは導入してほしいです。


2.無料のインターネットを大活用しよう

ちょっとライブハウスの悪口っぽく聞こえたらごめんなさい。

もしみなさんがライブハウス主催のブッキングライブとかに出演して
ノルマを支払えずに赤字ライブを繰り返している様だったら
恐らくその活動は止めた方がいいと思います。

その方法って1980年代とかに通用した手法なんですよ。

バンドブームの時ってライブハウス自体に集客力があったんです。
「今日仕事が終わったらあそこのライブハウスに行って音楽を聞こう」
そういう感覚の若者が多かったんです。

だからバンド側は集客の事など気にしなくてもお客さんの前で演奏出来た。
ブッキングライブに出演をしてちゃんといい演奏をしていれば
それに応えるようにお客さん、ファンの人はついてきてくれた。

「演奏に集中出来る」「音楽活動に専念出来る」という意味では
非常に健全だった時代なのかも知れません。

けれども現代においてライブハウスにはほぼ集客力はありません。
そこでライブハウス側が苦肉の策として打ち出した制度がノルマ。

ライブハウス側もあまり本意ではないかも知れませんが、
集客の責任の全部といわずとも一部をバンドマン側に負わせたわけです。
(ライブハウスの人、見てたらごめんなさい。
ちょっと言い方悪くてすみません・・・。)

バンドマンのみなさん自身もライブハウスに行く事ってありますか??
友達とか知り合いとか、後輩先輩関係なく、ライブハウスに行きますか??

純粋にファンとして、音楽を楽しみに、
ふらりとライブハウスに行くことってありますか??
誰が出演しているかよく知らないライブに行くことってありますか??

あんまりないですよね。

もしあなたがブッキングライブに赤字を切りながら出演してても
知り合い、友達、先輩後輩の人くらいしか来てくれる様にならない。

純粋な意味での「お客さん」を掴むには
ライブハウスだけじゃ非常に厳しいんです。

そんな時に非常に便利なのがインターネッツ。

言ってみればどこでもいつでも自分たちが寝てたとしても
全国のみんなの前で仮想ライブを繰り広げる事が出来るのです。

これって利用しない手はないですよね。

YouTube、インスタ、ツイッター、ビメオ。
そういったSNSサービスを積極的に利用して
少しでも多くの人に見てもらえる努力をしてみると良いと思います。

この方法の良い所は「全然お金がかからない」という事!!

もちろんやり方によっては場所とか制作費とか
機材を買い揃えるなどのお金が掛かる場合もありますが、
パソコンとちょっとの知識があれば外注しなくても
自分たちでコンテンツを作っちゃう事が出来ます。

例え再生回数が伸びなかったとしても未来に残るコンテンツとして
ほぼほぼ永遠に使いまわしをする事ができますし、
なによりも広告宣伝費が掛からない。

つまり端的に言うと。

ライブハウスで赤字ライブをやっている予算があるなら
グッズを作ったり機材を買い揃えたり、動画を作る予算に充てよう。

「赤字営業は即刻撤退する」が商売の基本です。


とりあえずこの2つあたりを意識するところから
スタートしてみてはいかがでしょうか??

他にもいろいろアイデアだけはありまして、
「赤字にならないライブの仕方」
「純粋な意味でのお客さんにアプローチする方法」
「SNSやYouTubeで再生回数を伸ばす方法」
「月の予算や経費などマネジメントの考え方」
「仲良くしちゃだめなバンドの見分け方」
「発注先業者の探し方、判断の仕方」

こういう事はいろいろ思いつきますけれども
全部やったところで生活していけるかどうかを聞かれると
ぶっちゃけなんとも言えません。

というのも、みなさんの努力次第なんです。

「フォトショ??イラレ??めんどくせー!!」とか
「曲作りや演奏の事に専念したいんだ!!」とか
「SNSやYouTubeに媚びるのは嫌だ!!」とか
そういう風に思う人は多分うまくいきません。

あと必要な投資を見極められない人もうまくいきません。

「アドビの会員に月5000円も掛かるの!?嫌だ!!」とか
「CD-Rで手焼きすれば5万円くらいで収まらないかな。」とか
何十万もする楽器や何万もするエフェクターはどんどん買うのに
わけのわからんトコロでケチケチしちゃう人は向いてません。

(ちょっと余談ですが自分たちの音源をCD-Rで手焼きするのは
本当に本当にマジで止めた方がいいです。
良くも悪くも人は見た目で第一印象を判断しますので
「自分達の音源は安っぽくて聞く価値がないっす」って
自ら言っている様なものです。
無料で配る目的だったとしても数万円で作れるんですから
ちゃんとそこはお金を掛けましょう)

逆に色んな知識や考え方を柔軟に捉えて、
自分の経験として活かす十分な努力が出来る人だったら
かなりの可能性でうまくいくと思います。


とりあえず大分長くなってきたのでここまでにしましょうか。
今回の話を読んでみて思う事がありましたら
是非コメントにポチポチ書いてみていただけますと幸いです。

みなさんからのコメントが多かったら続きを書いてみますね。

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うひひん。

あ、もちろんですが、タイトルの画像は全く関係ありません。

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