ブリキタウンの夢

ある国に小さなお城があった。
でもちょっとしたトラブルで王様とお姫様、
そのご子息や家来達、全員で20人が
全然違う星や違う国に飛ばされてしまった。

こんな事は初めてで
全く何が起こっているかわからなかったけど
異次元のトンネルをくぐっている時に
全員がなんとなくわかってた。

「これはただごとではない。
もしかしたら僕らはもう二度と会えないかも知れない。」

家来の中には涙する人もいた。
多分これは受け入れる事しか出来ないとわかっていたから。


ロボットしかない街、ブリキタウンに降り立ったのは
国で唯一の科学者でもある博士だった。

博士はボロボロの車の中で目覚めた。

どこかで打っただろう少し痛む腰をさすりながら
博士は車のドアを開けた。

ブリキの盾と、ブリキの銃で武装をしたロボットが
警戒した様子で何体かそこには立っていた。

「おやおや、見たことのない金属じゃ。」

博士は警戒するロボットをよそに
好奇心のままに足を進めた。

ロボットたちにも「こっちへ来い。」と指さした。
多分この街の説明をしろ、という事なんだろう。

「どうやらこの街はこの”ダスト”と呼ばれる金属で
盾も銃も壁も家もあらゆる物が出来ておる。
あまり純度は高くなさそうじゃが、加工はしやすく、
なによりも資源が豊富じゃ。コレは面白い。」

ロボットたちに工具を揃えさせた博士は
ダストを使って色んな物を作ってみせた。

博士はダストでお花を作ってみせた。
見たことのない彩りにロボットは驚いた。

次に博士はダストで馬を作ってみせた。
見たことのない動きにロボットは大はしゃぎした。

次に博士はダストでお皿やコップを作ってみせた。
ロボットたちは大きく首をかしげた。

「ああ、そうじゃった。ロボットには必要ないんじゃった。」


博士はまたたく間にブリキタウンの人気者となり、
沢山のロボットが博士の元を訪れた。

新しい工具が欲しい、新しい乗り物が欲しい、
なにか目新しい物を見たい、触りたい。

壊れたり古くなってしまった体の一部を
直してくれなんていうロボットもいた。

そして博士はロボットたちにこう言った。

「この街には”キレイ”という考え方がないようじゃ。
この壁をごらんなさい、ずいぶん錆びて傷ついて汚いじゃろう。
でも小まめに”キレイ”にする事で壊れにくくなるんじゃ。」

ダストから作った毛先の柔らかいブラシを使って
博士は目の前にあった壁を磨いてみせた。

壁はみるみるうちにピカピカになって
ロボットたちはすごいすごいと大騒ぎした。

その日から3日間も経つと街中は
隅々までピカピカになった。


ある日、ブリキタウンの隣の街に
ロボットじゃない、喋って歩く何かが
突然現れたという噂が届いた。

博士はすぐにダストで出来た馬を走らせて
隣の街までその”誰か”を迎えに行った。

そこにいたのはまだまだ小さい、
王様とお姫様の娘だった。

「お嬢様、こちらにいらっしゃったのですな。
もうご安心くだされ、私が付いておりますじゃ。」


 っていう夢を見た


続きが見れたら続きを書こうと思うので
とりあえずココまで文章で起こしておく事にします。

まぁ本当は続きも見ているのですが、
お嬢様と博士が工房を切り盛りしてしばらくすると
博士の奥さんも違う街で見つける事も出来て、
しばらくはよかったけれどもお嬢様が年頃になると
人間に恋出来るのがズルいという妬みで
とんでもないスキャンダラスな事が起こるという、
ちょいと文章で書くのも憚られる様な展開だったので(笑)。

違う続きを希望、という事で、とりあえずここまで。


他にもコンビニ店員しながら超絶文句を言いまくる夢とか、
とある女性芸能人と仲良くなってマネージャにキレられる夢とか、
今日は沢山の夢を見たなぁ。

さて、今日もがんばりましょう。

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