マガジンのカバー画像

今週の、いちばん。1(2014年)

40
その1週間で、僕がいちばん心が動かされたことをふりかえる、週刊連載的読み物です(2014年4月から年末分までを収録)
運営しているクリエイター

記事一覧

「今週の、いちばん。」は2に移行します

「今週の、いちばん。」は2に移行します

ゆく年、くる年といいますが、「今週の、いちばん。」も2015年からは、心機一転、「今週の、いちばん。2(2015年)」のマガジンに収録しますので、気になる方はそちらをフォローしていただけると(まだガワしか作っていませんが)。「1」のほうをフォローしていても更新通知がいきませんので、ご注意を。

ちなみに、更新タイミングは、毎週日曜夜なのですが、日曜がバタバタしていると月曜に、で月曜がおおむねバタバ

もっとみる
今年の、いちばん。2014年/彼女と彼の、その後の話。

今年の、いちばん。2014年/彼女と彼の、その後の話。

今年の4月から、誰に頼まれたわけでもなく、週に1回、noteに文章を書きはじめました。
早いものでもう年末。先週書いた分で「今週の、いちばん。」は37回を数え、この1年で身についた数少ない習慣の1つです。
そこで今回は、その「今週の、いちばん。」をざざっと見返し、そのうちの1つのエピソードの後日談を、「今年の、いちばん。」として、お伝えしたいと思います。
第1回に書いた「彼女に彼ができた話、彼に彼

もっとみる
今週の、いちばん。第37回/小さな「気配り」、大きな「投資」。

今週の、いちばん。第37回/小さな「気配り」、大きな「投資」。

20分の16。
これ、何の数字かというと、今月、これまでに行った飲み会の数だ。
20日間中で16回(1回、ハシゴした分が入ってる)。
そのたとえが適当か知らないが、バッターなら、ぶっちぎりの首位打者だ。

これだけ飲みに行くと、わかるものがある。
それは、お店ごとの差だ。
料理、内装、サービス、コスパ、お客も含めた雰囲気の差。
その差が積み重なって、その店の印象となる。
今月訪れた中で、二度と行か

もっとみる
今週の、いちばん。第36回/大事なのは、「他人の正解」? 「自分の正解」?

今週の、いちばん。第36回/大事なのは、「他人の正解」? 「自分の正解」?

ネットや雑誌で「人生相談」のコーナーを見るたび、思うことがある。
自分はこれほどうまく、人からの相談に答えられるだろうかと。
僕には、人生をこう生きるべきだと断言できるほどの哲学はない。
それに、仮に「僕の正解」を伝えたところで、「その人の正解」になりうるか、迷いが残るのだ。

先日、そんな僕が、ナマの人生相談に「立ち会う」機会があった。
ある進路に悩む学生に、ヒントをくれそうな知人を紹介して、そ

もっとみる
今週の、いちばん。第35回/会うのも飲むのも、けっきょく「楽しい」。

今週の、いちばん。第35回/会うのも飲むのも、けっきょく「楽しい」。

「ああ、今日は飲まなくてもいいんだ…」
今朝目覚めたとき、そんなことをしみじみ思った。
というのも、先週の木曜日から今週の土曜日までずっと飲み会が続いてたのだ。
お酒に強い人からすれば「黄金週間」かもしれないけど、酒より飲み会が好きという僕にとっては、なかなかヘビーな期間だった。

そんな中、ある日、会社を離れる後輩と二人でバーに行った。
自分がいかに飲み会続きかという話をしていたら、こんな質問を

もっとみる
今週の、いちばん。第34回/会わなくてもわかること、会ってみないとわからないこと。

今週の、いちばん。第34回/会わなくてもわかること、会ってみないとわからないこと。

ここ数年、多くの方から企画を持ち込まれる立場になった。
著者の方の紹介、エージェントの方からの提案、さらには勉強会や飲み会で知り合った方からの売り込み。
正直、それらの企画者全員と会う時間をとるのは至難の業だ。
だから、基本的には、一度企画書を書いていただき、見た結果、会うかどうかを決めている。

実際、企画書を読んだ時点で、たいていのことはわかる。
著者の実績、企画の完成度や市場性、独自の強み…

もっとみる
今週の、いちばん。第33回/人生の節目は、自分で決める。

今週の、いちばん。第33回/人生の節目は、自分で決める。

直球で入りますが、先日、誕生日を迎え36歳になりました。
正直、あまり感慨はありません。
しみじみ「俺も年とったなぁ」と思ったくらいです。
そういう状態は、ここ数年続いています。

これはきっと、誕生日が(少なくとも自分にとっては)大きな節目じゃなくなったからでしょう。
20歳のときや30歳のとき、あるいは社会人1年目の誕生日などは、多少の「特別」感はありました。
ここから何かが始まる感じ、あるい

もっとみる
今週の、いちばん。第32回/僕は、「竹子」みたいになりたい。

今週の、いちばん。第32回/僕は、「竹子」みたいになりたい。

「神楽坂のほうに住んでいる」と言うと、たまに行きつけのお店を聞かれることがある。
こんなとき、オシャレなフレンチや、知る人ぞ知る料亭などを答えられたらと思うのだけど、実際によく行っているのは「竹子」という居酒屋だ。
このお店は、上の写真のように門構えこそ立派だが、中はバリバリの大衆居酒屋である。
ビールは基本180円で、それ以外の料理も手ごろな値段。
よほど飲み過ぎなければ、ひとり3000円でもお

もっとみる
今週の、いちばん。第31回/「若さの秘訣」は、求め続けられること。

今週の、いちばん。第31回/「若さの秘訣」は、求め続けられること。

11月は、僕にとって「森高千里祭り」だ。
というのも、森高好きの友人たちと、今月3回も、彼女のライブに行くことになったのだ。
同じアーティストのライブに、一月で3回行く経験は、多分今後もないだろう。そのうちの2回が、すでに終わった。

少々ネタバレだけど、僕らが見た2回のライブは、いずれも「若さの秘訣」(PV/歌詞)という曲から始まった。

 横文字仕事の彼女はロックが大好き
 見た目も若くてかわ

もっとみる
今週の、いちばん。第30回/友達の友達はみな、友達か?

今週の、いちばん。第30回/友達の友達はみな、友達か?

「友達の友達はみな友達だ」
このお馴染みのフレーズも、年々通じなくなっていくんだろう。
これは昔、「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングで、ゲストが必ず言っていた挨拶だ。
(ちなみに、「いいとも」くらいの長寿番組だとコーナーの仕様もずいぶん変遷がある)

「友達の友達はみな友達だ」とは言うけれど、実際の生活において、「友達の友達」が「自分の友達」になるとは限らない。
逆もまたしかりで、僕の友

もっとみる
今週の、いちばん。第29回/会いたいときに、会いたい人に、会える幸せ。

今週の、いちばん。第29回/会いたいときに、会いたい人に、会える幸せ。

「会いたいときに、会いたい人に、会えるのが一番幸せだよ」
かつて、ある経営者に取材をしたときに聞いた言葉だ。
彼には、「好きな仕事をすることの楽しさ」を軸に話を聞いていたので、ちょっと意外だった記憶がある。

先週は、7日中6日飲み会が入っていて、おまけに今日が最新担当作の校了で。連日嵐のような日々だった(さすが月15回飲み会男!)。
そんな生活ぶりを見て、「何か生き急ぎすぎじゃない?」と言ってく

もっとみる
今週の、いちばん。第28回/自由は怖い、だけど楽しい。

今週の、いちばん。第28回/自由は怖い、だけど楽しい。

「今度、○○さんの出版パーティで挨拶をしてくれませんか?」
そんな依頼を、たまにいただくことがある。
基本、小心者の僕は、言われた瞬間から、すぐに準備にとりかかる。
パーティーの趣旨を考え、○○さんとのエピソードを思い浮かべ、できればオチもつけようなんて色気も出し、最終的には話のキーワードをびっちり書いたメモを用意したりして。
そうしないと、不安で仕方ないのだ。
当日ぶっつけ本番で話す自信、あるい

もっとみる
今週の、いちばん。第27回/「自分の人生」を賭けるのか?「他人の人生」に賭けるのか?

今週の、いちばん。第27回/「自分の人生」を賭けるのか?「他人の人生」に賭けるのか?

「知らないコンビが、ずいぶん出てるなぁ」
先日、THE MANZAI2014の決勝者を決める、本選サーキットなるものを見に行ったとき、そう思った。
阿佐ヶ谷姉妹、三四郎、磁石、ジャングルポケットあたりは、あまりテレビを見ない僕でもわかる。
けれど、S×L、霜降り明星、湘南デストラーデ、田畑藤本、モグライダーという字面を見ても、顔がまったく浮かんでこない。

今回、1900組近くの漫才師がTHE M

もっとみる
今週の、いちばん。第26回/チームには、「戻れる場所」が必要だ。

今週の、いちばん。第26回/チームには、「戻れる場所」が必要だ。

先日、生まれてはじめて“ビジコン”なるものに行ってきた。
略さず言うとビジネスプランのコンテスト。
今回の場合、現役の大学生が、与えられた課題に対し、限られた時間でそれを解決するようなプランを考え、発表するイベントだった。

僕は僭越ながら、学生さんの議論の仕方にアドバイスを与えたり、プランを審査する立場で参加していた。
これまで企画書は何百本と書いてきたけど、ビジネスプランを書いたことなどない。

もっとみる