マガジンのカバー画像

今週の、いちばん。3(2016年)

7
その1週間で、僕がいちばん心が動かされたことをふりかえる、週刊連載的読み物です(収録してるのは2016年分です)
運営しているクリエイター

#編集者

もっと、「手があがる」仕事がしたい。/今週の、いちばん。91

もっと、「手があがる」仕事がしたい。/今週の、いちばん。91

はじめて「Put your hands up!(プチャヘンザ!=手をあげな!)」というフレーズを耳にしたのは、いつだったろう?
当時好きだったラッパーのアルバムを聴いてたときか、それともTVKの「全米TOP40」で誰かのPVを見ていたときか。
いずれにせよ、YouTubeもまだなかった高校時代のこと。
ずいぶん昔の話だ。

先日、縁あって、あるラッパーの方のライブを観に行った。
普段、ほとんど音源

もっとみる
「はじめの一歩」の積み重なりが、人生だ。/今週の、いちばん。89

「はじめの一歩」の積み重なりが、人生だ。/今週の、いちばん。89

ダサい話だけど、編集者になって10数年、著者に企画を提案するとき、いまだに緊張することがある。
相手が自分が強くリスペクトしている人物なら、なおさらだ。
この企画で納得してもらえるだろうか?
「何で俺にこの企画を?」とか思われないだろうか?
仮に賛同していただいたところで、自社で企画を通せるだろうか?
そんなネガティブな疑問がわいては消えをくり返し、打ち合わせ場所に行く途中でイヤになったりする。

もっとみる
これまでの人生すべてが、本当の「面接対策」だ。/今週の、いちばん。88

これまでの人生すべてが、本当の「面接対策」だ。/今週の、いちばん。88

身もふたもない言い方だが、年をとると、仕事が増える。
7月刊の本のスケジュールがかなり押していて半狂乱なこの時期に、編集部の新卒採用の面接官の仕事が重なった。
今週、全部で十数人の候補者を面接し、今日が最終日だった。

今回は、編集部の同僚2人と、グループ面接のような形で、学生さんの話を聞いた。
少しでもリラックスしてもらえたらと、お茶菓子を出したり、座談会風?の進行にしてみたりと工夫をしたものの

もっとみる
気分はずっと、「入社3年目」。/今週の、いちばん。87

気分はずっと、「入社3年目」。/今週の、いちばん。87

「仕事の報酬は、仕事」
名言集を開くと、しばしばそんな言葉が載っているが、これはなかなか罪な言葉だと思う。
いま、会社員としても個人事業主としても、まさに報酬代わりの仕事がどんどん舞い込み、華金だというのに飲む予定も入れられない。
加えて、(自分が選んだことだけど)先週から、電通の阿部広太郎さんがモデレーターをしている「企画でメシを食っていく」(企画メシ)という講座にも通いだした。

「企画メシ」

もっとみる