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「すぐやる」ことは、「すごい」こと。/今週の、いちばん。78

ベンチャーに勤めていた時代、恥ずかしながら、書店から足が遠ざかっていた。
「編集」の仕事はしていたが普通の本ではなかったし、経費でバンバン本を買える身分でもなかったし、そもそも個人事業主との兼務で行ける時間もない。
多分、人生でいちばん書店と縁遠い時期だったと思う。

そんな僕が、今週は集中的に書店を訪れた。
新刊『自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方』の著者の高田さんと、営業のY氏と、書店回りに行っていたのだ。
すでにこの本が売れている書店や、より売り伸ばしてほしい書店を訪れ、著者にサイン本や、直筆POPを書いてもらって、お渡ししてきた。

僕らはある程度スケジュールを組み、ときにはアポ無しでお店に飛び込んで、色々なお店を回ってきた。
そして、ある書店にお邪魔しているとき、一つ感動したことがあった。
著者の高田さんがその場で書いたPOPを、すぐさま、本が並んでいる棚につけてくださったのだ。
本当にちょっとしたことだけど、その「すぐやる」姿勢に頭が下がった。

いま、書店の方は、総じて忙しい。
お店は広くなる一方、人手不足は続いていて、そんな中で時間を取っていただくこと自体が、本当にありがたい話だ。
それに加えて、こちらの販促物をすぐにつけてくださる姿勢。
僕も嬉しかったけど、改まった書店訪問が初めての著者には、もっと嬉しい出来事だったろう。

書いてみるとわかるけど、それはたかだか数十秒のちょっとしたことだ。
でも、そのちょっとしたことが、人の記憶に長く残ったりもする。
ただ、「すぐやる」だけのこと。だからこそ、みなができるわけではない。
「すぐやる」ことは、やっぱり「すごい」ことである。


今週のいちばん、「すぐやる」姿勢に頭が下がった瞬間。それは10月23日、丸の内の書店で、新刊の営業同行をしていた瞬間です。

*ちょっと宣伝:本文でもふれた担当作『自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方』、ぜひぜひ買ってください!

*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です

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