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今週の、いちばん。第15回/飲み会に誘われ続ける、たった1つの理由。

★この記事の印象もあってか、「飲み会」について、後日、取材を受けました! → 「人間図鑑のページを増やしたい」若者の飲み会離れが進む中、月15回飲む編集者に聞いた飲み会の効用

僕にとって飲み会のハシゴは珍しくない。
だが、先日BBQのハシゴなるものをして、これはなかなか大変だった。
朝、神楽坂を出発して鎌倉まで行き、BBQ昼の部。5時間ほど飲み食い話したあとで、今度は電車を乗り継ぎ台場の夜の部へ。
移動距離だけでも結構なものだ。

こういうことになるのも、「行けるなら、行こう」という自分のポリシーによるものだ。
しかし、それ以前に、人から飲み会の類に誘われやすいということも理由にある。
では、なぜ飲み会に誘われ続けるのか?
もしかしたら「そういうキャラだから」というのもあるが、僕自身は他にも明快な理由があると思っている。
それは僕がこれまで「お誘いのファーストコンタクト」を大事にしてきたからである。

わかりやすいように、誘う側(幹事側)の立場にスイッチして書く。
幹事というのは、普通「初めての誘い」のとき、多少なりとも心配なものだ。

たとえば、別の飲み会でAくんという人と初めて会い、意気投合したので自分主催の飲み会に誘ったら、断られたとする。
もちろん、たまたま都合が合わなかった場合もあるが、彼がこちらの飲み会に呼ばれるのを嫌がっている可能性もある。
疑心暗鬼のまま、次も誘う。それでも断られて、場合によっては三回目も誘う。
もしそこでも断られたら、(それが本当は偶然だとしても)偶然とは思えない。そこまで不参加が続けば、Aくんをしばらく(あるいは二度と)誘わないだろう。

そんな幹事心理を知っているからこそ、僕は可能な限り、「初めてのお誘い」のときに顔を出すようにしている。
ファーストコンタクトのときに安心させてしまえば、しばらくその人からのお誘いは途切れない。
あとは、毎回行きたい飲み会だったらそうすればいいし、そうでもなければ他のお誘いと調整して、その都度考えるだけだ。
*なお、この考え方の応用が<何があっても、「お祝いごと」に行く理由。>だとも言える

さて、これが持論です的な感じで長々書いてしまったが、この考え方自体はチバトモさんの著書『出逢いの大学』に書いてあったはず。
ヒネクレ、コジラセ系の僕だけど、自分がいいと思ったことは、わりと素直に実行するたちなのだ。
もしも、そういうところも気に入ってもらってお声がかかっているのなら、それは嬉しい誤算である。

今週の、いちばん誘いが途切れないなぁと思った瞬間。それは、7月19日、けだるい体で鎌倉駅から横須賀線に乗り込んだ瞬間です。

*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です(下の「このマガジンに含まれています」のリンクから全部の記事が読めます)

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