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今週の、いちばん。第35回/会うのも飲むのも、けっきょく「楽しい」。

「ああ、今日は飲まなくてもいいんだ…」
今朝目覚めたとき、そんなことをしみじみ思った。
というのも、先週の木曜日から今週の土曜日までずっと飲み会が続いてたのだ。
お酒に強い人からすれば「黄金週間」かもしれないけど、酒より飲み会が好きという僕にとっては、なかなかヘビーな期間だった。

そんな中、ある日、会社を離れる後輩と二人でバーに行った。
自分がいかに飲み会続きかという話をしていたら、こんな質問を受けた。
「滝さんはなんでそこまでして、人に会ったり飲んだりして、つながりを保とうとするんですか?」
なんでだろう?
正直、こんな生活が何年も続いているので、それを不思議に思うこともなかったのだ。

そのとき、後輩にはいくつか答えらしきものを言ったと思う。
それらは全部本音だけど、いま思えばちょっとまどろっこしい返答だったかもしれない。
あとで改めて考えたら、答えはもっとシンプルだった。
なんだかんだ言って、けっきょく、それが「楽しい」からだ。

もちろん、実際はそれほど単純な話でもない。
人と会ったり、飲んだりすると、疲れたり、困ったりするときもある。

初めて会う人がどうにも合わない人で閉口したり、
泥酔する輩にからまれたり、あるいは自分が泥酔して迷惑をかけたり、
仕事がらみのパーティで場違いな場所に行って、手持無沙汰になったり、
月の半分も飲み会に行ってるものだから、ある日、財布の中身を見て青ざめたり…

けれど、それらネガティブな出来事も、いつかは話のネタになる。
人に会ったり飲みに行ったりしない自分と、する自分だったら、後者のほうがやっぱり楽しい。

ワーカホリックだった昔の僕は、仕事だけが楽しかった。
でも、いまの僕は、仕事「も」、他も楽しいのだ。
限りある時間の中で、もっと人に会いたいし、お酒にもうまいものにも出合いたいと思う。
楽しむことに、さらに貪欲に生きていきたい。
(とか言いながら、ようやくクリアになった頭で仕事三昧の日曜日であった…)

今週のいちばん楽しいことがわかった瞬間。それは12月2日、ゴールデン街トゥモローのカウンターにいた瞬間です。

*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です(下の「このマガジンに含まれています」のリンクから全部の記事が読めます)

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