見出し画像

今週の、いちばん。第30回/友達の友達はみな、友達か?

「友達の友達はみな友達だ」
このお馴染みのフレーズも、年々通じなくなっていくんだろう。
これは昔、「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングで、ゲストが必ず言っていた挨拶だ。
(ちなみに、「いいとも」くらいの長寿番組だとコーナーの仕様もずいぶん変遷がある)

「友達の友達はみな友達だ」とは言うけれど、実際の生活において、「友達の友達」が「自分の友達」になるとは限らない。
逆もまたしかりで、僕の友達を、違う友達に会わせたとき、必ずしも仲良くなれるわけではない。
人間、どうしても相性があるし、なかなか話の接点を見つけられないときもある。
だから、お互いの友達を誘って飲む、なんてシチュエーションがあると、僕はひそかに緊張している。

先日も、まさにそんな機会があって、心配半分で渋谷に出かけた。
集まったのは全部で7人。
幹事の友達と僕の友達はみな初対面で、世代も仕事もバラバラ。
ノリや話が合うか、不安だった。

もっとも、心配は杞憂に終わり、初対面ではしないような際どい話を交えつつ、場は盛り上がった。
あまりに盛り上がって、写真のように、みんなでシメのラーメンを食べたくらい(なお、撮影者が僕なので、写っていない…)。
初めて会う人がほとんどなのに、まるで部活の友達のように寄り道して、帰れるなんて。
こういうことが、たまにあるから、やめられない。

人と人との「化学反応」は、理科の実験と違って、事前に結果が予想できないことが多い。
それでも、まだまだ「実験」する価値があるんだな、と感じた一夜だった。

今週のいちばん友達ができた瞬間。それは、11月3日、渋谷桜丘の居酒屋で、飲み明かした瞬間です。

*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です(下の「このマガジンに含まれています」のリンクから全部の記事が読めます)

今のところ、全ノート無料にしていますが、「おひねり」いただけると励みになります!