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「あわない人」に、会える機会は大切だ。/今週の、いちばん。77

最近、名刺の減りが早い。
転職して間もないのもあって、久しぶりに著者や同業者の集いに出かけては、新しい名刺を配っているのだ。
しばらく会っていなくても、出版業界の人とは、すぐに打ち解けられる。
ただ、そういう環境の中だけに身を置いているのは、あまりいいことではないかもしれない。

先日、以前、『自由な働き方をつくる』で担当した、常見陽平さんのホームパーティーにお邪魔した。
パーティの参加者の幅がかなり広くて、僕らマスコミ関係者以外にも、大学関係者や学生、芸能人やプロレスラーもいた。
同業者以外はみな、「あわない人」である。
ふだん「会わない」人であり、へたをすると、最初は話題も「合わない人」たちだ。

「あわない人」と話をするのは、多少のストレスもあるけれど、知らない世界に触れる機会であり、自分の考えの偏りに気づくチャンスでもある。
思えば、ベンチャー時代は毎日「あわない人」に囲まれていた。
出版以外のバックボーンをもつ同僚や、書籍編集者時代には会わなかっただろうクライアント。
人の多様性を意識せざるを得ない日々だった。

出版業界のみんなは、いわば「地元の友達」みたいなものだ。
多少会っていない期間はあっても、会えば、すぐに合う。
でも、その気安さに慣れすぎると、自分の枠が広がらない。
未知を、少しずつ既知の出来事に変える充実感も得られない。

常見さんのパーティのような、「あわない人」に会える機会は大切だ。
僕は、自分の世界を狭めるために、この業界に出戻ったわけではない。
適度な摩擦と刺激を感じながら、もっと世界を広げたい。


今週のいちばん、「あわない人」と交わった瞬間。それは10月18日、常見さんのお宅で、「意識高い」ホームパーティーを楽しんでいた習慣です。

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*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です

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