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今週の、いちばん。第31回/「若さの秘訣」は、求め続けられること。

11月は、僕にとって「森高千里祭り」だ。
というのも、森高好きの友人たちと、今月3回も、彼女のライブに行くことになったのだ。
同じアーティストのライブに、一月で3回行く経験は、多分今後もないだろう。そのうちの2回が、すでに終わった。

少々ネタバレだけど、僕らが見た2回のライブは、いずれも「若さの秘訣」(PV歌詞)という曲から始まった。

 横文字仕事の彼女はロックが大好き
 見た目も若くてかわいい ロックおねえちゃん

という歌詞は、まさに今の森高を象徴していると言ってもいいだろう。
この曲の「ロックおねえちゃん」は36歳という設定だが、ステージに立った森高はさらに若く見えるくらい。
でも、実際の彼女はもう45歳なのだ。

森高千里の「若さの秘訣」はいったい何なのだろう?
もちろん、もとの「素材」がよいということも、芸能人として美容に相当気を使っているということもあるだろう。
けれど、理由はそれだけなんだろうか。

ところで、ライブが行われた会場、「Zepp 東京」の定員は1階席だけで2400人近く入るという。
当日はスタンディングではなく椅子が用意されていたので、実際のキャパは減るだろう。
それでもここ数年、ようやく本格的に歌手活動を復帰したと彼女見たさに、結構なチケット代を払って1000人以上の人間が駆けつけたのだ(しかもライブはすべて平日の開催である)。
そして、古いナンバーから、アップデートされたクラシックまで、スーツ姿で拳を突き上げたのである。

もしかしたら、このファンの存在こそが、森高千里の若さを保つ秘訣なのかもしれない。
これだけ熱烈に、多くの人間から求められること。
それは、言いかえれば、彼女が永遠のアイドルだということだ。
「オバサン」になんて、なっていられない。

最後に「若さの秘訣」の結びのフレーズを引用しよう。

 彼女は年をとらない 彼女は年をとらない
 彼女は年をとらない 彼女は年をとらない

年をとらない彼女を、もう一度見に行くのが、いまから楽しみだ。

今週のいちばん若さの秘訣を目の当たりにした瞬間。それは11月4日・5日、Zepp 東京で歌い始める彼女を見た瞬間です。

*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です(下の「このマガジンに含まれています」のリンクから全部の記事が読めます)

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