「時代に振り落とされない記事」をつくるのは、難しい。/「現代ビジネス」月記5

2017年10月より始めた「現代ビジネス」月記、月イチ更新で何とか続いて5回目です。始めた経緯については、第1回でも見ていただけると。

2018年2月、仕事を通して考えたこと

今月は、「時代にいかに追いつくか」、あるいは「時代に振り落とされないようにするか」というお話。

昔から交流がある方はご存知ですが、僕はもともと「書籍」編集者でした。書籍は、(すごくザックリした説明ですが)おおむね「少し先」の時代を想像して編集します。企画したり、原稿を依頼したりしてから、発売まで数ヶ月、場合によっては数年かかるので、その間に帳尻が合うイメージです。

でも「雑誌」や「ウェブ」は違います。特に「ウェブ」は、「いま」が重要。今日起きた出来事について書かれた記事が、その夜や明日公開されていることも珍しくないのです。そればかりでは疲弊するでしょうが、やはり「いま」読まれる記事をつくることが大事です。

僕は正直、こういう記事づくりをする力が弱いです。いま起きていることをすぐ書ける書き手とのコネクションも少ないですし、だからといって、自分でちゃちゃっと(しかも読むに耐える)記事を書けるほどの筆力もありません。

書籍の感覚で、少し先のことを考えて記事をつくると、いつの間にか時代がどんどん進んでいって、気づいたら振り落とされていたなんてことも、ありえます。ここは本当課題で、現時点ではこれっていう答えはありません…

現代ビジネス」の同僚、しかも「週刊現代」編集部を経験してから来た人は、身内ながらすごいなと思います。先月で言えば、サムネイルにもした、

・眞子さまと小室圭さん「結婚延期報道」の舞台裏と宮内庁の思惑

の記事を担当した編集者は、テレビでこの報道がされてすぐ、おもむろにどこかに電話をかけ、情報を集め、自分で筆を執り、その日の深夜にはこの記事を入稿していました。

ダッシュで駆け抜けていく時代の後ろ髪をしっかりつかまえるその記事づくりのスタイル、僕にも身につく日が来るのでしょうか…

2018年2月、担当した記事

振り返り、オチもないまま恐縮ですが、担当記事のおさらいに参ります。

・「働き方改革」実現で結局、仕事はラクになるのか?
その後いろいろ綻びが出ましたが、安倍首相が実現を熱望している「働き方改革」の意義を、新田龍さんに改めてご執筆いただきました。「働き方」については、引き続き記事にしていければなと。

・日本の小売りがAmazonに殺されないための「3つの方法」
長い付き合いである竹内謙礼さんに、アマゾンが強い力を持ったこの時代、リアル店舗は何をすべきかをコンパクトにまとめていただきました。個人的にこの見出しは気に入っております。「デス・バイ・アマゾン」からの連想。

・産業医が明かす「外資系企業で働く人のメンタル事情」ホントのところ
・外資系企業で働いても「メンタルを潰されない人」の3つの特徴
久しぶりの前後編記事。特に後編がよく読まれました。ご紹介いただいた産業医、武神健之さんに外資系のクライアントが多いということで、あえてそこに絞り、エッジが立ったかと思います。「外資系企業」も興味を持ってウォッチしています。

・データ入力ばかりの事務職がAIに仕事を奪われないためにすべきこと
こちらもご紹介いただいた石角友愛さんに、「人工知能が発達すると事務職とか仕事すぐ無くなりそうだけど、ぶっちゃけどうよ?」と質問したら、答えに意外性があって、そのまま記事にしました。編集者なら多くの人はそう思うでしょうが、できれば「いまの常識」を裏切るような、(それでいて、一理ある)原稿をいただきたいものです。

・「つながるクルマ」の登場でガラリと変わる、驚くべき「移動の未来」
・飲み忘れを劇的に減らせる「進化した薬箱」そのスゴイ仕組み
月末の2本は、去年から継続してやらせていただいている、KDDIのオウンドメディア「be CONNECTED.」への提供記事でした。
IoTニュースの小泉耕二さんにコネクテッドカーのことを書いていただいてから、自動車関係のニュースが気になります(僕はペーパードライバーですが)。やはり、色々なプレイヤーがいるのが面白いですよね。
板垣朝子さんの「薬×IoT」ネタは安定のクオリティでした。うちの親もいい年なので、「進化した薬箱」、いつかお世話になるのかも…

というわけで、気づけば「働き方」と「テクノロジー」の記事を公開し続けた2月でした。この2つは今後もずっと追っていく気がします。今月も何とか翌月中に振り返れてよかったです…(ドンドン月末更新になってますが)

なお、「全担当記事のまとめ」をつくっているので、滝が「現代ビジネス」で企画した記事、全部読んでみたいという変わった方は、リンクをチェックしてみてください。半年で40本を超えました!

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滝啓輔

「現代ビジネス」月記

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