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19・冬に読みたい児童文学・1「森は生きている」


児童文学といっても、ほとんどは、私が大人になってから読んだものだ。

サムイル・マルシャークの「森は生きている」(原題は「12の月」)は、“12か月の精がおおみそかに一堂に会していて、冬のさなかに春の花を探す娘を助ける”という有名な話だが、
大人になって原作を読んでそのすばらしさに圧倒された。
原作は戯曲だった。マルシャークが、民話をもとに童話劇にしたのだ。

これは、絵本のほう。戯曲の方もすばらしい(手元にないが)。


彼は詩人なので、全編に詩情があふれてる。

月の精が、1月から2月、3月から4月 に変わる時の詩のような歌がある。
それを読むと “その月その月の素晴らしさがあるんだなあ、寒い冬といっても、1月と2月も違うんだ。それぞれに大切な月なんだ” と、
ひと月、ひと月をいとおしむ気持ちになれる。



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