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29・ならぬものは、ホントにならぬの?


江戸時代の会津の「ならぬことはならぬ」
がちょっと脚光を浴びてるようだ。
ならぬことはならぬは7つあって、それをならぬと言ってるらしいのだが、
「弱いものいじめをしてはダメ」は まぁわかるとしても、
「年長者の言うことに背いてはなりませぬ」というのがどうもひっかかる。

夫は「ならぬことはならぬってのは、問答無用 ! って感じだものなぁ」
と言ってるが、そのとおり、
反論も話し合いも受け付けない! ってことだもんね。

山奥という土地柄や江戸時代ということをかんがみると、あの当時は仕方ないかもしれないが、それを現代にまで持ち出すというのは、どんなもんだろう?
昔、白虎隊が自刃して死んだ場所に行ったとき、ここで、自分と同じくらいの年の子が何人も自害して死んだということに、強いショックを受けた。
白虎隊が死に向かったのも、根底にこの「年長者の言うことに背いてはなりませぬ。ならぬものはならぬ」という思想があったからではないか。

海に近いところに住む若者たち(竜馬とか)が 自分の意思で明治維新へと向かったのに対し、現状を変えるすべも持たず 死にむかうしかなかった
白虎隊の少年があわれだ。



ならぬものはならぬと一刀両断することなく、疑問をぶつけ合い、
反論を戦わすことのできる社会でありたい。


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