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ウィリスワンダーランド ~労働者の鏡を見た~

2023/12/7 視聴
タイトル:ウィリスワンダーランド
監督:ケヴィン・ルイス
キャスト:ニコラス ケイジ
     エミリー・トスタ(英語版)
     リック・ライツ
     クリス・ワーナー
公開:2021年2月12日(米国)
上映時間:88分
評価:映画.コム 3.1
アマゾンプライム 4
Filmarks 3.5
   私的評価 4

人里離れた道でやんちゃな若者の暴走防止のためのトラップにひっかかりタイヤがパンクしてしまった男(ニコラス ケイジ 以下ケイジ)。
都合よく通りすがった修理工のオッサンに近くの町までレッカー&修理してもらうも現金前払いのみ,しかもATMは壊れているというストロングスタイルの営業だったため修理代の代わりに表題にもあるウィリスワンダーランドとうテーマパークの清掃員をすればオーナーが立て替えるとのことでそこで一晩働くことに。
いかつい見た目に反してやたらと真面目なケイジ。
バチバチに決まったライダースからテーマパークのTシャツに着替えオーナーの適度に休みながらでいいよという指示に従ってアラームが鳴ると休憩と決められたサイクルで黙々と清掃作業をこなす。
しかしそこはかつて殺人ロボットが襲い掛かるとんでもテーマパークだった。
果たしてケイジの運命やいかに。

というのが本作の概要。
テーマパーク内のサバイバルホラー展開になるのかと思いきやとにかくケイジが強い。
掃除しつつ襲ってきたらロボットを破壊しつつアラームがなったら休憩室でエナジードリンク(?)飲みつつピンボールでリフレッシュ。
従業員の鏡みたいなサイクルが盤石すぎてピンチ感が全くない。
さすがにロボットのオイルばかり流れて血が全く出てこないのはホラーとしてどうなのと思ったのか登場した瞬間から死亡フラグがはためいている若者をおかわりしてなんとかホラー要素を満たしている状態。

こう書いているとつまらなそうだが作中エナジードリンク飲んであー…とロボットとの戦闘でたまに気合の発声をするぐらいしかないケイジのしっかり働きしっかり休む無敵感溢れる作業ぶりがホラーの枠組みからはみ出しちゃっているのに作品としてはホラーのお約束は真面目にこなしているのがじわじわ笑えてくる良作。

88分という短さも相まってダレることなくしっかり面白くグロ少なめなのでホラー映画見てみたいけどなかなか踏み出せない方にもおすすめの作品である。



  

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