三連敗後に宿敵・広島とスコアレスドローを演じたのちのホームでの大阪ダービー。夏のナイトゲーム時期が終わり、実に４ヶ月ぶりにスタジアムへ。さすが完売試合。二組も知合いに会うというサプライズもあった。
試合前にはメインもバックも参加してのコレオ。アウェイ席を除き、ピンク一色に染まったスタジアムは圧巻だった（この後のゴール裏のコレオは何書いてるかわからなかったけど…）。
スタメンには、前節の新しい4-3-3をさらに意識し、前節後半活躍した柴山がおっくんに変わり、インサイドハーフに、上門とペアを組む。試合には出なかったが、ベンチには山中が戻った。
前半は完全にセレッソのペースだったといっていいだろう。9分と珍しく早い時間に、カピシャーバが鳥海からのパスを受けて強引にキープ、前に走るレオに送ると、日が当たると夏のように暑かったこの瞬間に、夏男レオセアラの自身最多となる12得点目が生まれた。
その後も、板についてきたアンカー香川がCBとくさびを打ちながら、隙をついて前に展開、クルークスと毎熊が右サイドを動かすと、左ではカピシャーバが張る。そして、真ん中では上門が強度の高い守備で相手を攻め立てると、柴山が縦横無尽に相手を撹乱していく。
新しい4-3-3システムに柴山が入り、うまくいくような気がした。喜田からおっくん、おっくんから柴山と、選手とシステムが変わっていく。まだ怪我をしている選手がたくさんいるので、これからも楽しみになってきた。柴山も今後楽しみ。毎熊のようにどんどん成長してほしい。
とはいえ、追加点が奪えなかったのは課題。クルークス、カピシャーバ、レオセアラの３人に頼る一方、彼らの不出来がネックにもなっている。もっと奮起してほしいし、彼らを脅かす選手たちにも出てきてほしい。
ここ数試合、得点をとれていないセレッソ、後半になっても簡単には得点ができなさそうで。そこで、守備陣が奮起する。この試合、両CBヨニッチ、鳥海が最高によかった。ほとんどのハイボールを跳ね返し、抜けられてもまともなシュート一つ打たせなかった。最終盤には進藤も入り、5バックに。交代選手たちもそれぞれの役割を全うし、レオセアラは足が攣りながらも走り、誰ひとり気を抜かず、１点を守り切った。この試合にかけていた思いは、セレッソが上回っていたと思う。正直その思いの差で勝ったような試合でもあった。
試合後に、クリーンシートを達成したジンヒョンが、最高ぉーう！とスタジアムを湧かしてくれたが、まさに最高の試合だった。何より、スタジアムの雰囲気が初めから終わりまで最高だった。ゴール裏の皆さんに感謝。
コレオで煽りたかったように、２年連続のシーズンダブル。小菊さんになってからはもはやお得意様ともいえる。試合後に偶然会った知人のガンバサポは、もうセレッソに鞍替えしよかなとボヤいていた。そういう人も出てきてもおかしくない。こっちは殺伐としてない、楽しいですよ。

残り３試合、次は優勝を狙える位置にいる横浜Fマリノスと厄介だけど、１つでも順位を上げて、賞金を獲得したい。