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海遊館と天保山

息子の5歳の誕生日に会社を休んで、家族で海遊館へ。あいにくの大雨だったが、行ってみるとなかなかの行列。とはいえ、その場でwebでチケットをとるとちょっと待てば入れる。
久々に来た海遊館は、記憶よりもずっと真面目で、とにかく世界中の海の展示、生態展示という感じ。1990年の開館だから、もう33年目になる。開館当時小学生だった僕が、学生の頃にはデートに、結婚してからは子どもを連れて訪れる。大阪人にとってはUSJよりも親しみのある思い出の場所。
久々に観たジンベエザメは、記憶よりもずっと小さく、とにかくデカくて圧倒的だったはずが、ああ大きいなぁくらいになっていた。もしかしたら世代交代の影響かもしれないし、僕が大人になったからかもしれない。
大きく印象を変えたのは、周りにいる客のほとんどが外国人だったこと。巨大なオランダ・アメリカ線の旅客船が寄港していた影響もあるかもしれないが、欧米系からアジア系まで多彩な観光客で溢れていた。日本人客を探すほうが難しい。
あのいつ来ても残念な気持ちにさせられた天保山マーケットプレイスまで大賑わいである。しかも外国人客が多すぎるせいか、ウェンディーズやサブウェイといった外国人向けのファーストフード店が揃っていた。会津屋までちょっとバタ臭く見える(味はあのままかもしれないが)。いわゆる外国にある外国人向けの観光スポットの体をなしていた。こういうのはもう少しコントロールできないものだろうか。日本人、外国人互いにとって不幸だろう。
とはいえ、おそらく5年おきくらいに訪れる大阪港。雨煙にくすぶる湾岸の風景を見ながら、長い長い人生の道のりを少し思い出し、子どもらの手を引いて歩いた。
いつかこの子らも好きな人と手をつなぎ、ここを訪れ、やがて愛する子どもの手を引くのだろう。
観覧車もレゴもそのときでいいじゃないか(ケチな親でごめんね)。

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